シニアが新しい事を学ぶのがしんどいのは何故?

インターネットビジネスで生計を立てている61歳の私でも新しいことに挑戦するのがしんどい。違った環境で適応しながら生きて行くのには、忍耐と体力と気力が必要だ。年老いてくるとこの3つの点で自信が無くなってくる。何故なんだろうか。

このしんどさは、年齢に関係ないのだろうか。若い人は、忍耐力と体力がある。気力は、やりたいと強く思っている人に生まれるので個人差がある。

シニアが新しい事をやり始めるには、強い好奇心や興味がないと始められないし続けられない。そう思うのは私だけだろうか。

今から会社勤めに戻るなんてとても出来ない!

定年退職したシニアが組織からしばらく離れて自由な生活をして生きていると組織という束縛から開放された感覚が体に根付く。何十年と組織の管理下で会社員として生きて来たストレスがある生活に二度と戻りたくないと思っているシニアが多い。

でも、

年金生活で不自由を感じ始めると何とかお金を稼がないとまずいと思い始める。自分でビジネスを始められる人は、忍耐力と体力と気力がある人だ。多くの一般的なシニアは、自分を雇用してくれる会社を探す。お金のためにストレスが生まれる組織に戻ろうとする。

私の場合は、既に自分のビジネスを始めて長いのでやれる限りこのビジネスを継続していく。問題は、時代の変化からビジネスが成り立たなくなるリスクだ。これは避けられない。そのために耐えずお金を稼ぐ新しい仕組みを作り、試行錯誤を行わねばならない。

お金を使うよりもお金を稼ぐほうがずっとしんどい。 

60歳を過ぎるとビジネスを広げるリスクを考慮しなければならない。自己完結のビジネスでない場合、万が一事故や病気で他界するとお客さんに迷惑が行く。私のビジネスもこのリスクを無くすために法人向けサービスからオンラインショップのような自己完結型に転換しようとしている。

自分が突然他界しても第三者に迷惑が行かないよう自分だけがリスクを背負うようにする。そんなビジネス形態にすれば、安心して死ぬまで仕事が出来る。既存ビジネスから新しい自己完結型のビジネスに転換するのは、忍耐と体力と気力が必要だ。しんどい作業が伴う。 

会社勤めに戻るにしても迷惑はその会社にも及ぶ。アルバイトやパートの仕事にしても迷惑の影響は少ないかもしれないが、迷惑が発生するのは確かだ。

新しい事を学んで学んだことを自分の人生に応用する。シニアは、若者以上に応用力の面で劣る。時代に追い付いて行っていないため、若者たちの後追いになる。記憶力が落ちて学ぶスピードも遅い。複雑な仕事はできない。私にスーパーのレジをやれと行っても数週間ぐらいは問題を起こしっぱなしだろう。

シニアは、一度に複数のことが出来ない。忍耐力も落ちているので感情が先に出てしまい喧嘩になる。動きも鈍くなり、視野も狭くなり不自由な自分に嫌気をさす。

何をやるにしてもお金を稼ごうと思ったら、人が嫌がることをやらなねばお金は稼げない。しんどいのは当たり前の世界だ。若いものは、そのしんどい世界に情熱と夢を抱いて挑戦する。多くのシニアには、夢と情熱がない。不安が先に来るからだ。61歳の私だが、あと20年生きられれば幸いだ。20年なんかアッという間に過ぎてしまう。

20年間の内に普通の生活がいつまで出来るかだ。老人になると体の寿命で徐々に体の一部が壊れていく。人によって壊れ方の程度が違う。健康寿命をできるだけ伸ばせるよう週2回筋力トレーニングに励んでいる。大学生の頃からウエイトトレーニングをやっているので週2回の筋力トレーニングは苦にならない。楽しんでいる。

シニアが新しい事をやり始めるには、自分のおしりをムチで打つ程の強い動機付けが必要だろう。 尻に火が点かないと自主的に人間は動かない。強い動機付けが無いシニアがどんなに新しいことに挑戦しても継続できない。半分諦めの心地があるからだろう。