介護を外国人労働者に頼るのは長期的な解決にならない

米国の介護事情で大きな問題が起き始めようとしている。トランプ政権は、移民の国が移民を拒絶するような動きをしている。米国は、既に移民(正規、不正規を問わず)の力で成り立っている。介護業界もそうだ。誰もが嫌がる介護サービスで働いている労働者は移民が多い。日本は、移民の国ではないが、外国人労働者を介護サービスや人材不足の穴埋めにしようとしている。

Wall Street Journal Japanから引用:

ベッドの出入りや入浴、着替えや料理、薬の服用などで高齢者が必要とする介護は誰が提供しており、将来的に誰が提供するのか。増加している移民である。長期在宅介護業界と連携する団体PHIの最近の調査によると、家での健康支援、身の回りの世話、看護支援といった「直接ケア」を担う労働者の4人に1人は移民だ

短期的には一つの解決方法だが、長期的には外国人労働者に依存する問題を抱える事になる

日本は移民で成り立っている国ではないが、これからは外国人労働者や移民で労働力不足を解決しようと動き出している。米国と違って日本語と文化が独特なため直ぐに日本人化できない。外国人労働者や移民を受け入れる社会体制が出来ていない。文化が違う外国人労働者が増えると文化や価値観でも摩擦が自然と増える。

外国人労働者を移民として受け入れるのは、文化的に難しいが労働力として期間限定で働かせるのは許容範囲だと政府は考えている。経済界と政府は、その方向で動いている。政府は、2020年の東京オリンピックまでに訪日観光客を4000万人まで伸ばそうとしている。観光立国で外貨を増やしたいという狙いだ。

急激な訪日観光客の増加は、受け入れが整っていない観光都市(京都)で大きな問題になり始めている。市内の公共交通機関が訪日観光客によって住民が利用できなくなってきているのだ。スペインのバルセロナやローマも必要以上の外国人観光客によって弊害を受けている。異文化の人間が急激に増えると価値観や文化の違いからその国の住民と摩擦が増える。

介護業界は、人手不足だ。少子高齢化を迎える国々(日本、中国、韓国、シンガポール、台湾)は、外国人労働者に依存しようとしている。若い人口が急増している国々(フィリピン、インドネシア、マレーシア、インド、ベトナム、タイ、ミャンマーなどの発展途上国)から必要な労働力を取り込もうとしている。

短期的な労働不足を解決する方法として外国人労働者を日本で働かせるのは致し方ないが、長期的には日本人以外の労働者に依存する社会に変えてしまうリスクがある。

今回のトランプ大統領の移民排除政策は、移民や外国人労働者に依存している米国社会の現状を浮き彫りにしている。日本も長期的に外国人労働者に依存する政策を続けると社会構造が外国人労働者に依存する形に変えられる。典型的な事例は、中近東の国だ。サウジアラビアは、フィリピン、インド、インドネシア、マレーシアなどからの外国人労働者によって国が成り立っている。外国人労働者がいないと何も動かない社会になっている。サウジアラビア人が嫌がる仕事はすべて外国人労働者にやらせている。

今後、経済的に余裕がある高齢者の介護は、日本人介護労働者が行い。貧乏な高齢者は、外国人労働者による介護サービスを受ける時代になるかもしれない。 

もっと酷くなると、人間の介護労働者か、ロボット介護のどちらかを選択する事になる。どちらが良い、悪いは分からないが、介護を担う労働者が少なくなると背に腹は代えられなくなる。

人種のグローバル化の道は避けられない。日本も単一人種国家から多人種国家にならざるを得ない時が来る。そのきっかけが、少子高齢化の問題に発して介護問題につながる。

余談だが、私の自宅の隣はインド人家族が住んでいる。半年前から住み始めたのだが、未だにどんな人たちが何をして生活をしているのかが分からない。集合住宅での触れ合いが無いから異星人がいるような感じだ。交流が無いため、お互いを知る機会もない。異国の人たちが積極的に日本人と交流をする姿勢があるとこちらもその姿勢が生まれる。鶏と卵の関係だ。未だにどちらもイニシャチブを取っていないで自然に任せている。

これが私の生活環境での外国人の現状だ。

この記事「介護を外国人労働者に頼るのは長期的な解決にならない」のポイントは、

  • 米国では、「家での健康支援、身の回りの世話、看護支援といった「直接ケア」を担う労働者の4人に1人は移民だ。」
  • 外国人労働者を移民として受け入れるのは、文化的に難しいが労働力として期間限定で働かせるのは許容範囲だと政府は考えている
  • 今後、経済的に余裕がある高齢者の介護は、日本人介護労働者が行い。貧乏な高齢者は、外国人労働者による介護サービスを受ける時代になるかもしれない。 

 

 

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