シニアのペット:犬や猫を老後に飼うべきか?

子供が大人になり、巣立った。夫婦二人の生活になった。隣りの住民たちは、犬や猫を飼い始めた。集合住宅では、ペットに関する規制がある。私が住むマンションは飼ってはいけないという規制はない。飼い方やしつけの面でルールがあるだけだ。

でも、犬や猫を飼いたくなる心理は分かる。我が家ではペットを飼っていないが、どうしようかと迷っている。

ペットは世話をしてくれる人間なしでは生きられない!

私は、一人寂しく生活をしているシニアにはペットが良き友達になると思っている。一人で家で暮らすのは誰でも寂しい。それがお年寄りであればあるほど寂しさは増す。ペットは、人間の言葉を話さないが同じ生き物として何か通じるものがある。

闇の空間に独り言を話すよりは、ペットに話かけたほうが良い。一人で暮らすシニアには犬でも猫でも良いから一緒に暮らすほうが精神衛生上良いと私は思っている。

問題は、私たち夫婦の場合だ。

60歳代の私たちは、子離れして自由な時間を旅に使っている。ペットを飼いたいと思いながら、夫婦での旅行がペットのために出来なくなるのが嫌なのだ。ペットを残して勝手に生きながらえてくれるならば、問題は発生しないのだが。

ペットを連れてドライブ旅行もできるのだが、宿泊する場所、レストランなど思わぬ不都合が発生する。ペットを有料で預かってくれるサービスがあるが、お金を出してまで預けたくない。

ペットがいると何かと夫婦の活動で制約が生まれる。制約だけでなくペットも人並にお金がかかる。食事代、医療費、トリミング代、保険代など昔のペットと比較して人間様に近づくような費用が発生する。

夫婦で生活をしているので寂しさはない。その意味合いでは、必ずしもペットを飼う必要はない。私たち夫婦は猫よりも犬が好きだ。どうせ飼うならば犬と決めている。それも、ペットショップで買うのではなく「犬猫を保健所・愛護センターなどの行政施設から引き取り、飼育希望の方に譲渡するNPO法人犬と猫のためのライフボート」で譲渡してもらう予定だ。

可哀想な犬や猫がいる。飼い主に捨てられたペットたちだ。すべて人間の都合だ。ペットを飼いだしたら最後までお付き合いする覚悟が付いて回る。

ペットを飼うのには、面倒を見る事と責任を取る覚悟が必要だ。おもちゃではない。生きている動物だ。

60歳以上の方がペットを飼う場合の条件:

飼育者が60歳を超えている場合、下記の制限を設けています。

  • 60歳以下の後見人がいる場合

    お引き取りいただく犬に制限はありません。ただし、後見人は、飼育者に万が一のことがあった場合、名実ともに責任を持っていただく必要があるため、下記をお願いしています。
    • 面会に同行していただくこと。
    • 飼育者同様の情報を確認させていただくこと。(住所、氏名、連絡先、身分証等)
    • 後見人としてご署名いただくこと。
  • 60歳以下の後見人がいない場合

    お引き取りいただける犬の年齢は、【飼育者の年齢 - 60】以上となります。

※年齢制限を設ける理由は飼育者の年齢についてをご覧ください。(引用先:NPO法人犬と猫のためのライフボート