90歳代シニア男性、自宅でひとり暮らし、その実態は?

90歳まで生きたいと思うシニアは、90歳になった時の生活がどのような生活か知りたいのではないか。長生きの両親を持っているシニアは肌でその生活を見ている。91歳になる義父が一人で生活をしている。隔週ごとに義父の様子を見に自宅に一泊二日で宿泊している。彼は年齢の割に若く見える。お酒が好きで毎食事にウイスキーを飲んでいる。

91歳の体は足の衰えで外出があまり出来なくなっている。外出する範囲も限られる。一人で電車やバスに乗って遠出は出来ない。ちょっと歩いて途中で立ち止まり足を休める歩き方だ。歩行障害以外に老化による機能低下がある。幸運な事に脳はしっかりしている。認知症の気配が無い。良く本を読み、決断力と判断力が衰えていない。

90歳代の老人の生活は自由が制約された生活

老化現象が90歳代で顕著に表れる。足の筋力低下で歩行障害が起きて外出出来る範囲が周囲50メートル前後になる。杖は必須。耳の聴力が衰えて補聴器がないと会話ができなくなる。動作が全て遅くなる。こんな老化現象が当たり前。個人差はあるが、後期高齢者のシニアは老後の生活が制約される。

私達夫婦は月2回義父の生活支援で実家に泊まる。彼がいつも出来ないことを主にやってあげる。トイレの掃除、お風呂場の掃除、洗濯、手料理、買い物代行、庭の草取りなど力がいる作業をする。寝泊まりをすることで義父の実生活が見えてくる。

91歳義父の老化現象

  • 足の筋力低下で歩行が難しくなる
  • 椅子から立ち上がるのにも時間がかかる
  • 聴力が低下して老人性難聴になり補聴器が必要になる
  • 味覚が衰える
  • 視力が衰える(白内障、緑内障、老眼、近眼)
  • 物忘れが多くなる

義父は老人性難聴で補聴器を使っているが普通の会話では伝わらない。大きな声でゆっくり話さないと聞こえないようだ。補聴器が古いためかもしれない。私たち夫婦が義父の介護支援をしていて心配しているのは、自宅で転倒してしまう事だ。一人で生活をしているので転倒して身動きが出来なくなったら、誰も助けてくれない。

そのため、毎日夕食時(夜の7時ごろ)に義父が私たちまで電話をかける仕組みを作った。通信音が5回したら電話と切るという約束事で義父の生存を確認している。

1日の生活パターン

  1. 朝6時ごろ起きて雨戸を上げる
  2. 玄関から新聞を取ってから着替えをして朝食の準備をする
  3. 朝食は昔のシリアルに牛乳、パン、ウイスキー
  4. 午前中は、読書をしたり、足のステップ運動をしたりしている
  5. 昼は、コンビニで購入した物を食べる+ウイスキー
  6. 昼寝をして夕方までテレビを見たり、音楽を聴いたりする
  7. 近くのコンビニ(徒歩2分)やスーパー(徒歩5分)に買い物に行く
  8. 洗濯機で汚れ物を洗濯したり、室内で干したりする
  9. 雨戸を閉める
  10. 夕食は自炊、お米を炊いて、お味噌汁を自分で作り、総菜をおかずにしている+ウイスキー
  11. 夜7時ごろ(夕食後)、私たち夫婦に生存電話コールをする
  12. 夜の10時ごろまでテレビ鑑賞、または、読書。夜の10時半までには就寝。
  13. お風呂に入るのが月に1回、2回ぐらい。お風呂よりもシャワーが多い。

91歳の老人がこんなに出来るのが驚きそのものだ。今の所、普通の生活に近い老人の生活が成り立っている。自宅の掃除は私たち夫婦が泊まった時に行う。日常生活で必要な消費財などの買い物もする。義父が出来ない事を代わりにまとめてやる。形だけでも衣食住は一人で出来ている感じである。

でも、行動範囲が自宅の中と買い物先しかない。一人でいる時間が長い。義母は老健での生活なので別々の生活をしている。歳を取る=孤独な生活が必須になり、一人で生活を楽しむ工夫が求められる。独身時代に戻る生活になる。

90歳代一人暮らしはリスクが有る

義父はひとり暮らしを始めて3回危ない目にあっている。3回とも足の筋力の衰えで起きた。

  1. 自宅の門を出た所で不意に足の力が抜けて尻をついてしまい、起きられない状態になる。通りがかりの若い男性に助けられた。
  2. 玄関近くでまた足の力が抜けて座り込んでしまい、立ち上がれなくなる。また、通りがけの人に助けられる。
  3. 自宅内で転倒して6時間後に長男が自宅を訪問した時に助けられる。

3回ともに運が良かった。誰かが気がついて助けてくれた。足腰が衰えると自力で起きられなくなる。はって動く感じになる。このような危ない目にあったため、急遽有料老人ホームに入居するさせることにした。90歳を超えるシニアが一人暮らしをするのはやはり無理がある。

足腰が不自由になった時点で老いた両親が自宅で生活させるのはリスクが有る。どちらかが他界したりしたら、ひとり暮らしになる。そうなったら、老人ホームに入居させるシグナルになる。

結論

  • 老化現象を受け入れた生活
  • 行動範囲が自宅の中と買い物先に限られる
  • 一人でいる時間が当たり前の生活
  • 家族が月何度も様子を見る必要がある
  • 90歳を過ぎたら老人ホームに入居させるべきである。

 

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