シニア夫婦にとって普通の生活が一番幸せではないのか?

今の生活は、夫婦二人だけの生活である。子どもたちは大人になり、独立した人生を送っている。初孫が生まれおじいさん、おばあさんになった。日々の生活は各自のライフスタイルを追求した生活になっている。私はインターネットの仕事で平日は外出。家内はピアノの個人教授と新しい曲への挑戦、そして、隣人の奥様たちとのおしゃべりで時間が過ぎて行く。

今の生活が私達夫婦にとって「普通の生活」になっている。まだ、二人とも60歳代であるので健康で体力がある。60歳代は人生のご褒美を自分たちにあげる年代ではないかと感じている。健康な身体があれば、好きなことが出来る。これが70歳、80歳代になると健康障害で身の自由が制限され始める。「普通の生活」が成り立たなくなる。 

残りの人生、後10年から40年の間に運命に従った生活が始まる。老化は避けられない。身体が不自由になれば、他人の手を借りた生活になり、今のような「普通の生活」が楽しめなくなる。子どもたちの独立と同時に自分の人生を楽しむことに集中できる。個人差はあるが、少なくとも子供のことは一時的に忘れることが出来る。夫婦二人だけで一緒に楽しめる60歳代を無駄にしたくない。

親としての義務を終えた後は自分たちの生活を楽しむ

米国のシニアたちと交流できるコミュニティーで老後の生活について意見交換をしている。彼らが私に言っていることは、”Enjoy your retirement!”である。今までに仕事で時間がなく出来なかったこと、趣味やスポーツ、旅行、ボランティア活動、ガーデニングなど好きなことをやりなさいということだ。

自営業のシニアは、働く時間を少なくして空いた時間を夫婦で一緒に楽しめる社交ダンスに使っている。二人だけの生活になれば自由な時間が生まれる。彼らと話をしていて感心することは、家族が出来た時点から自分たちの老後の生活プランを作り、準備していることだ。Retirement Planは主にお金である。老後の生活で困らないお金を貯めるにはどうしたら良いかを自分たちで計画する。

年金だけでは生活が難しいということは米国でも同じである。若い頃から自分たちの老後の生活を準備していることに私は驚いた。

自宅を自分たちの好みにリフォームする(自分の書斎)

子供が独立して生活し始めた時に子供のものはすべて整理する。これが出来れば、空いたスペースを自分たちで好きに使えるようになる。現実は、そう上手くは行かない。私の家には、まだ、二人の子供の衣類や書籍類が残されている。何とかしたいが、子どもたちが時々帰ってきて使っているためできない。

子供部屋が空いているのでその部屋を私の書斎にした。リフォームはしていないが、自分の部屋として自由に使える。それだけでも私には価値がある。

自宅は大規模集合住宅のマンションである。隣人は大規模のリフォームをしている。私達は、事情によりプチリフォームだけにした。30年弱住み続けると室内の汚れや傷が目立ち始める。特に水回りの洗面所、トイレ、キッチン辺りが汚れていた。

家内が満足するように3箇所をプチリフォームした。2日間で完成。生活の上では不自由はなかった。プチリフォームであったが、室内がリフレッシュできた。洗面所、トイレ、キッチンはいつも使用する場所であるため、新しくなった事で印象が良くなった。家内は大喜びであった。

夫婦で旅行に出かける

夫婦での旅行はお互いに健康で元気な身体でなければ行けないし、楽しめない。家内の両親の介護はあるが、3泊ぐらいの小旅行は出来る。年に3回から4回、夫婦でドライブ旅行にでかけている。来年は、九州の長崎に行く予定でいる。海外旅行は、3泊4日ぐらいの台湾観光と料理を楽しもうと考えている。

70歳になる前までにスペインやポルトガル、または、北欧や東ヨーロッパなどに行ってみたいと夢見ている。2週間ぐらいの海外旅行になるので家内の両親の介護が落ち着いた時になると思う。老人ホームに入居できれば、私達の海外旅行も可能になる。

旅行は、体力を要する。健康でないと楽しめることが楽しめない。老化で身体の調子がおかしくなる前までに海外旅行は特に行くべきである。お金の問題はあるが、出来る範囲で貯蓄を取り崩すか稼ぐしかない。

食事を贅沢にして味を楽しむ

4人の生活から2人だけの生活になることで食費が浮く。浮いた食費を贅沢な食べ物に費やす。外食も月1回が複数回にした。朝食のパンも普通のスーパーで売られている食パンから神戸屋キッチンのパンに替えた。果物も絶やさない。旬な果物を食べるようにしている。

旅先の食事は、あまりお金を気にせずに美味しいローカル料理を楽しむことにしている。美味しいと感じる味覚が老化で衰える前までに美味しさを味わいたいからである。老後のために無理して食費を削ることはしない。老後の楽しみは年齢とともに少なくなっていくからだ。老化で歯がだめになると食べるものが制約される。

食を楽しめない制約事が年齢とともに増えてくる。美味しいと普通に感じる健康な身体が維持できているうちに食を楽しむ。美味しい物を後にとって置けないのが老人である。60歳代はまだ若い。食の贅沢が出来る身体があるうちに贅沢をしたい。

結論

お金を求めて一生懸命稼いで貯めてもお金で幸せは買えない。老後はお互いに好きなことを収入の範囲でして共同生活を楽しむ。子供中心の生活から自分たち中心の生活にライフスタイルを変える。収入の範囲で「ハレとケ」のメリハリがある楽しみ方をする。