本当にやりたい事を追求する機会が定年退職後にあるのに、なぜ、そのチャンスを取らないのか?

定年延長が65歳になっても労働条件は変わらず給与だけが下がる不条理な会社員生活を皆どう思っているのだろうか?60歳になる前に60歳以降の自分の人生をどのようにしたいのかを考えるべきだ。60歳という年齢は、新しい人生(自分が本当に送りたい人生)を始めるための良いタイミングである。欲を言えば、50歳代が最も良いが。

どっちみち65歳まで会社務めができても、会社員生活はその時点で終わる。60歳で新しい人生を始めるのを5年先に伸ばしただけだ。60歳と65歳では新しい人生を始める上での精神的な不安と気力で違う。60歳代であれば、新しいことをやろうという気力が強い。65歳では、年金が入るので経済的な不安は和らぐ。

新しい人生を始める上で重要なのは、なにか?

本当にやりたい事は何かを追い求め、実行する

何十年も会社好みの生活を送り続けた人生は、本当の自分の人生ではない。長い時間をかけて会社は、従業員を飼いならす。知らないうちに会社での生活が自分の人生だと錯覚する。生活を維持するために本当にやりたい仕事でもないのに周りを気にしながら頑張ってきた。そんな会社員が多い。

私は51歳のときに会社員をやめた!

会社を設立して自分がやりたいビジネスを始めた。今やらないと二度とこのチャンスは来ないと思ったからだ。人生は一度しかない。他人にこのチャンスを取られる前に自分がやりたいと強く思った。インターネットビジネスであるので先手必勝である。

このチャンスを取ったおかげで現在の自分がある。なんとか、15年間、自分の手足で生活を維持できている。66歳になって新たにライフスタイルを変えるということはない。すでに、会社員生活を離れているし、自分の意志で生活のリズムを作り出している。

自分が作り出すライフスタイルはうまく行かなくても修正が自分の意志で出来る。そこに創意工夫が生まれる。会社組織では、会社の都合に合わせなければならない。そのために不要なストレスが生まれる。会社を離れた生活が始まると逆に不要なストレスがなくなるが、自分で生活のリズムを作らないと「暇」という新しいストレスが生まれてくる。

強い思いは必ず現実化する

私が51歳の時に起業できたのは、「自分の力でビジネスをやってみたい、やれるという感情」があったからだ。社内ベンチャーを起こす機会があり、それが面白しろかった。自分にもビジネスを起こす力があるんだと初めて気が付いた。その時以来、新しいビジネスの種を探していた。

ビジネスの種が見つかったが起業する準備がまだであった。だが、今このチャンスを取らなければ誰かが先に取ってしまうという不安が強かったので準備不足の状態で起業した。多くの起業家はチャンスと思った時に起業している。

定年退職後に起業しようとするシニアは自分がやりたいと思っているビジネスモデルでまずやってみることである。失敗体験を得るために色々と試行錯誤をしてみる。ビジネスは自分に欠けている点を失敗経験から見つける。それをカバーできると成功への道が見えてくる。

好きなビジジネスであれば、強い思いが根底にあるはず。売上が思うようになくても我慢してやり続けられる。ビジネスのテイクオフには時間が必要。その過程で色々と学ぶ。失敗は諦めた時に失敗になる。諦めないで追い続けている間は失敗にならない。

仮に失敗してもやりたい事をやったのだから何も後悔することはない。後悔することはやれれるチャンスが有ったのにそのチャンスを取らなかった時である。

結論

会社員は定年退職を目前に「はっ!」と気付く。今までの会社員人生が本当に自分がやりたい人生であったのかどうか。誰にでも夢がある。与えられた仕事と役割を演じることで生活費が得られる。そこには経済的な安心がある。その代償が自分の欲求を抑えて会社の仕事に人生を捧げることになる。

定年退職は会社の鎖から解き放される時である。同時に自分の生活費は自分で稼げとなる。65歳から年金が始まればそれで食べて行けと会社は言う。自分が夢見た人生はどこに消えたのか。

やりたい事をやるには時間と生活保障があればできる。定年退職後は時間が余りあるほどあり、退職金と年金で経済的な余裕が生まれる。その上、60歳代は肉体的にも気力の面でもまだ若い。やりたい事ができる年代である。目の前にチャンスが有るのにそれを取ろうとしないシニアが多い。

やりたいことがあるならば、今しかない。年齢が70歳を過ぎれば肉体も気力も衰えてやりたいことも出来なくなる可能性が高い。人生は一度限り。