若い家族にとって都会(東京23区)は刺激があって便利な場所である。給与が良ければ、不自由な生活はない。便利さは、若い家族だけでなく郊外に移り住んでいた老夫婦も魅力的に感じている。利便性を求めて一軒家を売り、都会のマンションの一室に移り住む老夫婦が増えている。
若い家族にとって都会は仕事がある場所だ。子供を育てる場所としては、都会は魅力にかける。幼い子供を思いっきり大自然の中で遊ばせてあげたいと思うのは私だけではないのではないか。
私は、静岡県の田舎で育った。小学校時代は学校を終えると宿題をしないでランドセルを投げ出し釣り道具を持って近くの川にフナ釣りに出かけていた。自宅の周りは田んぼだ。田植えの時期は、田んぼでオタマジャクシ、カエル、小魚が遊んでいる。
飼っていたペットの犬ケンは、いつも、放し飼い。私の川釣りについてくる。こんな子供の頃のような生活は、都会では出来ない。祖父母が住む田舎があれば、孫達は自然に思い切り触れられる生活が出来る。遊びまわるスペースはあまり余っている。どんなに大声で叫んでも誰も叱らない。朝は、目覚まし時計ではなく蝉の鳴き声で目が覚める。