IKEAの食堂で合コン?

上海のIKEAで高齢者が恋人探し(合コン)で食堂に集まる現象が社会問題になっている。パートナーを失い、または、離婚して寂しい老後を送っている高齢者たちが毎週火曜日と木曜日にIKEAの食堂に集まって恋人探しをしているという。そのため、食事をしたいお客が食堂を使えないという。

IKEA側は、食事をしない高齢者に対して食堂の席を使うのは本当に食事をするお客さんのみと言う制限を加えたが安い食べ物を注文して長時間席を独占する高齢者で溢れているという。

日本の高齢者はどうだろうか?

新横浜にあるイケア(IKEA)に週末行った。IKEAの食堂でランチを取ったのだが、日本では上海のIKEAのような高齢者による迷惑行為は全然なかった。むしろ、週末は子供連れの若い夫婦が暇つぶしに子供の遊び場として活用していた。

高齢者はどこにいるのか?

日本の高齢者は、近くにショッピングセンターがあればそこに行く。快適な空調設備と空間があり、目を楽しませるお店や商品がたくさんあるからだ。腰を下ろすベンチや椅子もあり、フードコートで軽い食事もできる。

ただ、

上海のIKEAのように高齢者が恋人探しをしていない。と言うか、そんなことは出来ない。日本人の気質は中国人とは違う。中国人は日本人以上に自己主張が強い。日本人以上に活動的に動く。恋人探しも積極的のようだ。

日本の高齢者も中国の高齢者も共通していることは、寂しいという事だ。社会での居場所が見つからないでいるシニアが多い。新しい出会いは、高齢者がたくさん集まる場所にある。ただ集まるだけでは、壁の花で何も始まらない。私が通っているスポーツセンターには、高齢者向けの健康プログラムがたくさん提供されている。

最近、目立つのはスポーツセンターに集まってくる高齢者が増えてきていることだ。健康を意識して体を動かす機会を探しているようだ。足を鍛えるために地域の歴史散策プログラムまである。姿勢を良くするための社交ダンスクラスもある。日本では、IKEAの代わりにスポーツセンターが高齢者の出会いを作り出している。

一人で寂しい高齢者は、近くのスポーツセンターに顔を出してみて下さい。高齢者向けにプログラムのチラシが沢山見つかるはずだ。定期的に顔を合わすプログラムが良いだろう。お互いの顔を見る機会が増えれば増えるほどお互いに親近感が増すからだ。

新しい友達は、見慣れた人から作られる。一緒に健康体操をしながら声を掛け合っているうちに話が弾み出せばスポーツセンターに行くのが楽しくなる。