気がつけば、あっという間に古希を迎えていた。振り返ってみると、若い頃はただひたすらに前を向き、仕事や目標に邁進する毎日だったように思う。人から認められたい、成功したいという思いが強く、常に何かを追い求めていた。しかし、70歳という節目を迎え、ようやく気づいたことがある。それは、何気ないと思っていた日常の中にこそ、かけがえのない豊かさや喜びが 隠されていたということだ。
色々な人と会って話をする機会が減った。営業活動を辞めて自由気ままに仕事をしているからである。70歳という年齢が自分の余命期間が少ないという意識を強める。生活する上でお金がもっとほしいという欲が少なくなった。老いて強欲な人間になるとお金の魔力に食われてお金を失う羽目に落ちる。
幸せは足元に落ちていると感じている。お金が沢山あれば幸せか。お金に困っている人にとってはお金がもっとほしいと思うのは自然。食べて行く上で困らない経済状態であれば、お金のことで普通の生活を乱さないことである。良く引き出される例がある。
有名人には有名税があり、自由とプライバシーがなくなる。普通の人が当たり前に味わえる自由とプライバシーに制約がかかる。群衆の中で埋もれて誰だか分からない人のほうが自由と幸せを見つけやすい。ここで一度自分の幸せについて考えてみてはどうか。