親が子供に出来る事は何なんだろうか?

子供が大人になり、一人で生活を始め、妻をめとる。結婚すると完全に親から離れて自分たちの生活を始める。私も結婚したら、一人前の社会人になったと感じた。子供たちとの距離が遠ければ遠いほど自分たちの生活に目が行く。子供たちが近くで生活しているとなぜか子供たちの事が心配になる。特に妻たちはそうだ。

かわいい子には旅をさせよ!

子供たちも私たち高齢夫婦も自分たちの生活を維持する事に不安を覚えている。子供たちは、自分たちの将来展望だ。先が不安定だ。日本経済と政治、そして、世界の不穏な動向(テロ、戦争、異常気象)など生活を取り巻く環境に不安要素が多い。

子供を育てるという親としての義務は達成したが、自分たちの生活を維持するライフスタイルを再構築する必要がある。私たち夫婦は、結婚した当時と同じ二人の生活を送り始めた。長男も結婚して可愛い奥さんとの生活が始まっている。親として小さな子供を心配するような気遣いはなくなった。

次男も一人で生活を始め、自分がやりたい事を追求し始めた。もう、一人で自分の生活を切り盛りできる年齢と社会経験がある。

でも、

私よりも家内は次男の事が心配らしい。不安定な生活を送り始めたからだ。本人にしてみれば、そんな意識はない。自分で決めた目標に向かって情熱を注いで生活をしているからだ。その気持ちは、十分理解できる。私も次男の年齢の頃は、自分が追っている夢に向かって生活をしていた。 

私の親にしてみれば、なんと危ない生活をしている息子なんだろうと思っていただろう。親は、何歳になっても子供の事を心配する。多分、これは死ぬまで続くのかもしれない。

ある時点で形勢は逆転する。子供が親を心配し始める。

私たち夫婦は、今、家内の両親の事を心配している。まだ、二人で普通の生活が出来ているが月に1回は家内が様子を見に行っている。自宅の掃除や足りない物の購入、そして、話し相手などをしている。時間の問題で私たち夫婦も子供たちから心配を受ける立場になる。 

60歳代の私と50歳代の家内はまだ体力と気力がある。そんな状態でいる間は、まだ、子供たちの事を心配することができる。まだ、孫の顔も見ていない。これからだ。 

私が出来る事は、出来るだけ長い間健康を維持する事だ。健康を維持して今の仕事(インターネットビジネス)をやり続けてお金を稼ぐ事だ。金銭的に生活面で困らない仕組みを今のうちに作り上げる事だ。現状維持のライフスタイルが維持できれば、家内のライフスタイルも維持できる。これが一番幸せを運ぶ。 

問題は、予期せぬ事が起きた時だ。熊本地震のような災害が横浜近辺で起きたら生活は一変する。常識範囲の生活のリズムが完全に狂い始める。非日常の生活が始まる。肉体的にも精神的にも負担が多い人生を送る事になる。心配する事も今以上に多くなるだろう。

非常事態は何時起きても可笑しくない。最近の異常気象は本当に異常である。日本は、中国の覇権主義的な動きで米国に依存しないで自ら積極的に国を守る体勢を強めるだろう。私たち世代とは違った時代の流れが今の時代に流れている。大きな社会的な変化が今以上に起きる。私たちの子供たちは、その大きな変化の中で生きて行く世渡りのスキルを身に付ける必要がある。

私が社会人成り立ての時代(1980年代)は、パソコンが社会に大きな変化をもたらしていた。今、2016年の時代は、スマホ、人工知能、ロボット、ロケットなどの技術が私たちの生活に大きな変化をもたらすだろう。

人工知能が労働環境に組み入れられれば、職を失う人たちが出てくる。同時に、新しい職業が生まれて来る。ワークスタイルもリモートワークが中心になるだろう。会社に出社するのは月に1回だけで後はビデオ会議で事がなされる。そんなワークスタイルが当たり前になるだろう。

ある意味では、私のワークスタイル(ノマドワーカー)はこれから当たり前になるワークスタイルを実践している。インターネットに繋がれば仕事が出来る。時間と場所に制約されない。インターネットというネットワーク通信が社会構造を大きく変え始めた。

家内の両親の世代は、もう、何が何だか分からない。分からない技術が社会で当たり前になるほど広がってしまった。私は、若い頃からコンピュータ業界で仕事をしてきたのでインターネットの仕事が出来ている。一般的な60歳代以上のシニアは、インターネットが社会に及ぼしている大きな力をあまり理解していない。

鉄腕アトムの時代は、まだ、到来していない。これからだろう。1980年から2016年、36年が過ぎたが鉄腕アトムの時代は実現されていない。