90歳を過ぎると自分の命がいつ終わるか心配になる。いつ、思いがけない時に他界するかわからない。同時に自分の体が日増しに老いてくるのを感じる。そんな思いを義父93歳が私に話してくれた。認知症もいつ自分に発症するかもわからない。
自分が年齢と共に信頼できなくなるというか、自信が持てなくなるようだ。もしかの時に困らないよう、義父が大事な書類や情報を私に託してくれた。義母が介護ベッドにお世話になっているので義父だけでは身の回りの事に対応できない。週に一度、私たち夫婦が家内の両親宅に宿泊して身の回りの世話をしている。
今日もそんな日であった。風呂場、トイレ、家じゅうの部屋の掃除、庭の草むしり、買い物、料理、洗濯、介護製品の調達、義母の話し相手など二人でお世話した。
2025年3月現在、義父は昨年2月に他界。義母は老人ホームで生活をしている。義母の年齢は94歳。既に初期の認知症で会話がおかしい時があるがまだ現実の世界で生きている。月に2回ほど夫婦で面会訪問をしている。車椅子の生活であるが、食欲があり、顔を見る限り普通である。100歳まで生きるかどうか疑わしい。
世代交代が始まっている。義両親が亡くなれば、今度は私達世代が送られる番になる。いつ他界するかは別として。生まれる前の世界に戻る。