横須賀線で東京駅に向かっていた。品川駅に到着して前の席が1つ空いた。二人の女性が空いた席に座ろうとする動きがあった。左からラッシュしてきた中高年の女性と右から座ろうかな!と思って近づいた外国人女性。二人が鉢合わせになった。若い外国人女性がラッシュしてきた中高年の女性に席を譲った。
中高年の女性は、席に座るなりスマホを出してスマホの世界に入って行った。この状況を見て、私はラッシュしてきた中高年の女性に良い印象を持たなかった。 公共の場でのマナーはその人の品性を表す。
横須賀線で東京駅に向かっていた。品川駅に到着して前の席が1つ空いた。二人の女性が空いた席に座ろうとする動きがあった。左からラッシュしてきた中高年の女性と右から座ろうかな!と思って近づいた外国人女性。二人が鉢合わせになった。若い外国人女性がラッシュしてきた中高年の女性に席を譲った。
中高年の女性は、席に座るなりスマホを出してスマホの世界に入って行った。この状況を見て、私はラッシュしてきた中高年の女性に良い印象を持たなかった。 公共の場でのマナーはその人の品性を表す。
朝日新聞の朝刊に良く見る一面広告がある。シニア向けの生命保険や医療保険の広告である。私は67歳であるが、全ての生命保険と医療保険を60歳になったときに解約した。医療保険を維持しようと思ってたのだが、私の医療保険がカバーする合計金額が最大30万円であることから意味が無いと判断して解約した。手元に30万円あるからだ。それに、国民健康保険に高い保険料を支払って入っている。
私が他界して生命保険金が誰かに支払わされても自分を喜ばせない。本来の生命保険は30歳代、40歳代、50歳代の働き盛りの人向けである。子供の育成や教育資金として生命保険がカバーするという目的がある。子供が巣立った家庭では生命保険の目的が消滅している。葬式や葬儀費用などは手元に100万円ほどあれば済む。それぐらいの金融資産が手元にあるシニアは生命保険に入ってそれらの費用を用立てる必要が無い。
生命保険は誰のために入るのかを考えてみれば、本当に必要かどうかが見えてくる。医療保険も同様である。医療保険として国民健康保険がある。それに追加する意味がない。シニア向けの生命保険が宣伝されているが、死亡時に受け取れる金額が100万円から200万円ぐらい。葬式代程度になっている。100万円ぐらいならば、手元にあると言うシニアがほとんどではないか。生命保険に頼る理由が全くない。
時々、今日はいくらお金を使ったのだろうかと自問する時がある。忙しい時ほど使ったお金が気にならない。暇な時ほど使うお金が気になる。仕事で忙しくなると仕事を達成する事に気が行って必要な物にお金が使われて行く。仕事=売上だからだ。お金を使うのは、入ってくるお金のためという事が頭にある。
暇なときは自然と無駄なお金を使わないでおこうという意識が働く。個人事業主になると金銭感覚が鋭くなり、無駄を無くそうとする。円安、物価高騰、追加税負担、介護保険などお金が自動的に懐から出ていくものが増えている。シニアの自営業者は2023年10月から消費税を税務署に支払う義務が発生する。インボイス制度が始まる。今までは1000万円以下の売上であるならば消費税の支払いが免除されていた。来年からはこれができなくなる。
仕事で得た収入が消費税分だけ減る。それが来年から始まるので今から出ていくお金を節約する必要がある。私は平日横浜に外出してカフェで仕事をする。お金を使うのはランチ代とコーヒー代だけである。コーヒー代もマイボトル持参とタリーズカード支払いで割り引いてもらっている。それでも1杯目301円、お代わり150円、合計で451円が出ていく。このコストはタリーズコーヒーで仕事をする「場所代」と思っている。
ランチはワンコインで食べられるのを目標にしているが、難しい。どうしても1000円前後になる。カフェ代とランチ代合わせて1日1500円以内で収まる。自宅から横浜まで6ヶ月定期を購入しているので交通費で困ることはない。これからの時代はインフレとの戦いになる。年金だけでは到底生活ができないというシニアが急増するのが目に見えている。まずは日々のコストを減らすことになる。
家内は友人たちと楽しい時間を海外の観光地で過ごしている。女性だけのグループ旅行だから、おしゃべり、美味しい料理、スイーツ、ショッピングなどで非日常の生活をしているはずだ。
私は、悲しいかな、仲の良い友達が居ない。一緒に海外旅行をする人も居ない。男性と女性では、一緒に何かをするという点で相当の違いがあるのではないか。夫婦で旅行する時以外に旅行を一緒に楽しむ人が居ないというのは、どんなものか。
老人になると一人旅をするシニア男性が多くなるという。夫婦で中山道の宿場「妻籠宿」を観光していた時だ。宿泊する宿で定年退職したシニア男性に出会った。自転車で中山道を巡る一人旅をしていた。なにか目的が有って自転車の旅をしたのだろう。私ならば、どうしただろうか?ふと考えた。
最近、電車を降りて出口に急ぐ時に前を歩いている人のカカトを踏んでしまうことが増えてきた。素早く、「ごめん!」と謝ってその場を後にするのだが、何故、踵を踏んでしまうのか私自身よくわからない。以前は、他人の踵を踏む事は1年に1回あるか、ないかであった。
これは、老化現象だろうか。前を歩く人の足を踏んでしまうのは前の人に近づいて前進しているときが多い。距離感覚が取りにくくなったのか、自分の歩き方が悪いのか、定かでない。気がついたら前の人のカカトを踏んでいたという感じである。
最近は駅構内をスマホ歩きしている女性が多い。歩く速度が周りとちょっと遅い。そんな女性の後ろを歩いていると前の人の踵を踏む可能性が高い。通勤時の駅構内は皆急ぎ足で歩いている。大きな流れは急ぎ足なのだが、流れの中に歩きの遅い女性がいると踵を踏む機会が増える。
こんな言葉をある本で見つけて共感した!
「成功する人間は、自分の力で人生という車の運転をする。成功できない人は、運転を他人に任せ、自分は後ろ席に座ったままでいる。」
この言葉との出会いが、今である。私の人生という車は51歳の時に自分で運転し始めた。今も運転している。50歳までは運転を他人に任せて後ろの席で景色を眺めていた。自分で車を運転できるという自信がなかったし、怖かった。
定年退職後のシニアは人生を他人に任せて生きて行く思考が強い。自分で人生を切り開いていく気持ちがない。人生の選択肢があるのに挑戦していない。人生の自動車は自分で運転しないと楽しめない。行きたい場所に行くには自分で人生の車を運転することである。
今のライフスタイルを少し勇気を出して変えたいと考えている。65歳になると再雇用で会社勤めのシニアが組織から離れる。多くの65歳の人たちがこれから何をして日中を過ごせば良いかを悩み始める。年金を受給できるのは嬉しいが、仕事が無くなった日々をどう作り変えるかが問題になる。
私は51歳の時に起業したので仕事がある。仕事は65歳になっても辞めないし、無くならない。65歳以降の人生を今よりも楽しくさせたい。そのためには、興奮するような体験とやり甲斐をもっと探す必要がある。まだ、経験したことがないことが沢山あると思っている。
健康で体力と少しばかりの勇気がある60歳代のうちに挑戦できることをやってみたい。大学を卒業する学生は卒業旅行に出かける。人生の大きな節目で社会人になる前になる。自由に自分の時間を使えるのはこの時期だと思っている。社会もそれを暗黙の常識のように受け取っている。
65歳を迎えるシニアも会社を卒業する記念として夫婦でゆっくりと旅に出かける人が多い。仕事で時間が束縛されて長期の旅行に出かけられなかったという不満をこの時期に満たしたいからだ。その後で、「さあ、これからどうしようか?」と思う人がいるのではないか。
シニア起業家は、事前にビジネスプランを立てるのだがビジネスが上手く行かない時の撤退プランが無い。これは若者も同様。私を含めて起業時には自分のビジネスアイデアに惚れ込んで絶対成功すると信じている。情熱が先に走ってしまうため、上手く立ち上がらない場合の撤退プランを考えていない。
私の場合は幸運にもビジネスが初年度から上手く立ち上がってしまったので撤退プランを考える必要が無かった。今思えば怖い話である。会社員は自分でお金を稼いだ経験が無いため、起業は複数回の失敗と試行錯誤をして失敗からビジネスの本質を学ぶ場合が多い。
元会社員が起業をするとき、失敗経験が成功への近道であるということを経験していない。頭の中や知識としてそのことを認識しているが、自分のビジネスは大丈夫だから失敗しないと惚れ込んでいる。野球のバッターには2回までやり直しがある。起業も複数回挑戦できる余裕とプランが必要だ。
NHKスペシャル「老後破産」は、団塊世代のシニアで裕福な資産を築けなかったシニア層を問題として取り上げている。この問題は、個人差がある。一概に大部分のシニアが老後破産になるというわけではない。収入がなくて十分な年金を頂いていない老人は、リスクが高いということだ。
老後破産の原因は色々とあるが、根本的に年金プラスの収入が老後にあればほとんどの問題は解決する。雇用されて生活しようとせず、自分に頼って仕事を作り出すことを考える。社会は老人に仕事を提供しない。老人は知恵を絞って自分でお金を稼ぐことに挑戦するしかない。
老後の生活の基本は(1)無駄をなくした消費生活、(2)年金プラスの収入を得る、(3)健康維持である。この3つの基本の中で(2)年金プラスの収入を得るが一番重要である。
62歳になって自分の生活をシンプルにしようと考え始めた。まず、やり始めた事は、銀行口座の整理である。口座を作って使っていない通帳が多い。取り敢えず、大手銀行に対して一つ口座を残している。みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行など。それぞれの口座は用途別に使っている。
問題は同じ銀行に複数の口座があること。使っていれば良いが使っていない。そこでこの問題を整理した。使っている銀行口座だけにした。使っていない口座は全て解約。衣食住と言う視点で自分の生活をスリム化しようとすると住居内にある物を整理することになる。
何が満たされていて、何が余剰な物であるかを明確にすることで処分する物が見えてくる。60歳を過ぎたら日常生活で使っていない物を整理する時期になる。知らないうちに出番を失った物が自宅に累積して行く。夫婦二人の生活で日常的に使う物は限られる。
衣食住が満たされていれば、基本的に問題がない生活が出来る。無駄が多い生活を見直す良い機会になる。