「幸せな時間は妻と一緒にいる時」と言えるシニア男性はいるか?

家内はノンフィクションが好きだ。映画もそうだ。映画「ダンケルク」を私が見に行くと行ったら、私も行くと言う。家内と一緒に映画鑑賞をするのは、半年ぶりだった。私はいつもサイエンス・フィクションの映画を見る。彼女の好みではないためいつも一人だ。

映画「ダンケルク」は、ダンケルクの戦い(ダンケルクのたたかい、仏: Bataille de Dunkerque, 英: Battle of Dunkirk)は、第二次世界大戦の西部戦線における戦闘の一つで、ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘である。追い詰められた英仏軍は、この戦闘でドイツ軍の攻勢を防ぎながら、輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員して、イギリス本国(グレートブリテン島)に向けて40万人の将兵を脱出させる作戦(ダイナモ作戦)を実行した。(引用先:ウィキペディア

夫婦二人のシニア料金で平日午前中に横浜のムービル映画館に行った。観客は、シニア男性がほとんどであった。今年、妻も65歳になり年金受給が始まった。妻は私からの生活費と自分の年金でお金持ちになっている。私は69歳になりもうすぐ70歳の声を聞く。私にとってお金の価値よりも妻と一緒に楽しい時間を過ごすほうが大切である。

80歳、90歳に近づけばお金の価値はどんどん下がって行く。お金で何かを買う喜びが消えていくからだ。唯一無二にお金を有効に使えるのは年始にやってくる孫たちにお年玉をあげるときだけかもしれない。または、子どもたち家族と一緒に外食を楽しむときかもしれない。

一方で妻と一緒に楽しい時間を過ごすことに価値が増してくる。伴侶がこの世界にいるうちに一緒にいる時間を楽しむのにお金を使える。自分が稼いで貯めたお金を自分のために使うのは自然である。あえて、子どもたちに残す必要はなく、結果的にそうなるだけ。

妻と一緒に遊ぶ時間を増やす

シニア夫婦が一緒に遊ぶ時に何をするのか。以下が私たち夫婦の遊び方である。参考になるかどうか分からないが・・・

  1. ランチドライブ(毎週土曜日)
  2. 訪問したことがない公園めぐり
  3. 2泊3日の小旅行
  4. 10キロウオーキング
  5. OKストアーへの買い出し
  6. 映画鑑賞
  7. 妻の買い物同行

映画「ダンケルク」を鑑賞する

今回は、ちょうどお互いの興味があった映画「ダンケルク」であったので一緒に映画を楽しんだ。主人公がいない映画だ。イギリス、フランス、オランダの撮影チームと一緒にこの映画が制作された。映画を見ればわかるが、CGなどを極力使わないで実物を可能な限り使っている。

dunkirk

時間があれば、夫婦一緒にこの映画をネットフリックスやAmazonプライムなどで見ることをオススメする。決して損をする映画ではない。

家内は鑑賞後すぐにダンケルクについてウエブで調べ始めた。鑑賞後、ランチをしながらお互いの感想を聞きあった。私の感想は、ドイツ軍の爆撃機に沈められた艦船から逃げ延びるのがいかに大変なのかを学んだ。亡き父親が海軍兵で米潜水艦の魚雷で軍艦が沈められた。軍艦が沈んでいくのを見ながら海の上で生きることを必死に考えていたと言う。幸運にも父は生きて帰国し、私が生まれた。

父は子供たちに戦争体験の話を直接しなかった。私が聞いたのは父親が同世代の戦争経験者と戦争体験の話をしていたのを聞いていたからだ。

ダンケルクの戦いで35万人の英国兵が撤退し、命を守ることが出来た。幸運でしか命を守れない戦争だ。もし、米国と北朝鮮が戦争を始めれば、日本も確実に巻き込まれる。ミサイルが飛んできたら逃げる時間がない。幸運な人しか助からないだろう。今は台湾有事のリスクが高い。中国が台湾を攻撃すれば、日本と米国は巻き込まれる。

妻の感想は、私から聞いた父親の戦争体験談を思い出していたと言う。彼女の父親は、学徒出陣で徴兵されて軍事訓練を受けていた。前線に出兵する前に終戦を迎えて戦争を体験することはなかったと聞く。生きて撤退することの大変さを映画から学んだと話してくれた。

夫婦の会話で「笑い」が出れば幸せがやってくる

老いて行く夫婦二人の生活は、会話がないと良く聞くが私たち夫婦は良く雑談する。家内の性格がユニークなため私はいつも笑わされている。笑う門には福来るである

老後の夫婦二人の生活は一緒に何かをする時間を極力増やすことにある!新婚時代に戻ること。一緒にいられる時間が少なくなっていくことはお互いに知っているはず。どちらかが先に旅立つかは運命しだい。そうなる前に人生の伴侶との時間を楽しむ。それが出来るのにやらない夫婦は貴重な命という時間を無駄にしている。

いづれ、孤独な生活がやって来る。そんな時に後悔するのを誰も求めない。今やれることは今やっておく。これが老後の生活を有効に楽しむ基本になる。

何かを一緒にやり始めれば自然と会話が生まれる。やり始めることが新しいことであれば、会話は弾む。もし、今までお互いに会話をする機会が少ないならば、広い公園を散歩することである。お菓子とドリンクを持参して日陰にあるベンチに座りお菓子を食べる。ちょっとしたことで会話が生まれるはず。

結婚する前のデートのように何を話せば良いかを頭に巡らせながらお互いに話しかける。結婚する前の自分に帰ってみることである。

妻が喜ぶことを一つやる

私は料理が出来ない。美味しい料理を妻が作ってくれるからだ。その代わり、食器洗いを毎食後にする。Give & Takeで家庭内の仕事をしている。女性にとって食器洗いは手の皮膚を荒らす。それを助けるために夫が代わりに食器洗いをする。それだけでも妻を助けられる。

妻が嫌がることはいくつかある。面倒なお風呂洗い、ゴミ出し、家の掃除、食べ物の買い出しなどである。そのうちの一つでも良いからまだやってないことをやることで妻の家事負担を減らせる。更に妻の頭を悩ませることは食事の献立である。月に2回、3回ぐらい外食をして献立作りと料理の負担を減らすことである。

出来るならば、春・夏・秋・冬毎に2泊3日の小旅行に連れ出すこと。妻を旅行に連れ出すことで家事負担をゼロに出来る。旅行はお互いにとって非日常を味わえる、楽しい時間を作り出す。経済的にあまり問題がないならば、毎年の旅行予算を計上して旅行計画を一緒に立てることである。