定年退職後に妻が夫に何を期待するのか?

妻の立場を考えてみた。専業主婦で収入がない。一人でお金を稼いた経験がない。お金は夫が作ってくる。夫が他界したら、収入が途絶える。唯一の収入は、妻の年金と夫の遺族年金、そして、夫が残した財産のみになる。

女性の寿命は87歳前後である。私の妻の家系は長寿の家系である。多分、90歳近くまで生きられる運命かもしれない。十分な収入が妻に入ってこないのは目に見えている。そんな現実を夫は知らねばならない。自分の人生だけを考えるのは無責任である。後に残る者の人生を考慮しながら老後の人生を考える。

二人で長生きし、夫はお金を稼ぎ続ける!

夫婦仲が良ければ、二人で余生を楽しむことに集中できる。夫が長生きをしているだけでも妻の生活はある程度保護される。夫の年金と妻の年金で二人の生活費が賄われる。足りない生活費は金融資産を取り崩して補う。夫が個人事業主で生涯現役でお金を稼ぎ続けていけば、生活費で困ることは全然無い!

老後の生活は老夫婦にとって年金プラスその他の収入を作れるかどうかで相当違ってくる。

夫は生涯現役でいてほしい!

日本の社会は男性社会である。夫が先に他界すると困るのは妻である。その流れが今も制度上で引き継がれている。夫は妻の社会的弱い立場を意識して、自分が生きているうちに妻の一人生活を支援する財産や不労所得を作る仕組みを用意する必要がある。

一番良いのは夫は長生きをして働き続けお金を稼ぐこと。これが妻にとって一番の保険である。生涯現役でいるためには、健康で普通の生活を維持できる体力が求められる。健康への投資は夫婦の快適な余生への投資になる。

どちらかが健康を害したら180度ライフスタイルが変わってしまう。夫が健康を害して働けなくなれば、収入源がなくなる。二人の年金だけで日々の生活費を賄うしか無い。貯蓄には限度がある。出来るだけ入ってくるお金だけで生活を維持できるようにするのが重要。

70歳を過ぎれば会社勤めをしているシニアの数が減ってくる。非正規雇用者からアルバイト人材に変わる。自分で事業をしている個人事業主であれば、体力と健康次第になる。多くのシニアは働いてお金を稼ぐのが難しくなる。肉体労働から知的生産労働に移らないとお金を稼げなくなる。

現在の日本は意図的にインフレを起こそうとしている。物価は上がり、給与もそれに従ってあげようとするが、中小企業では給与が上がらない。そのうえ、特定業界で人不足が問題になっている。3Kの肉体労働の需要はいつの時代でもあるが、シニアがその需要を埋めているのかどうかは分からない。健康で体力があるシニアの人数は限られるからだ。

余剰資金があれば、インフレに強い株取引で金融資産を増やせる。余裕資金がないシニアはそれが出来ない。残るは知恵を使った仕事を自分で作るしか無い。ここで個人差が大きく生まれる。自分が得意とする分野でお金を稼げないかを調査する必要がある。それには挑戦しか無い。得意とする分野でビジネスモデルを考える。そのモデルに従ってビジネスをしてみることである。

大きなビジネスモデルではなく小遣い稼ぎのビジネスモデルを考えれば良い。それを妻のために考えて挑戦する。

健康で元気に二人で生活を続ける!

老後の人生で一番楽しいことは夫婦二人で一緒に残された時間を費やすことである。仲の良い夫婦であればあるほど幸せ感は強い。

世間では定年離婚が起きている。見かけだけの夫婦関係なのか、知らないところで心の交流が途絶えてしまったのか、お互いの気持ちを分かち得られなかったのか。不幸な関係を解消して、第二の人生を歩み始たいと考えた定年離婚である。

妻の友人の中に子どもたちが結婚して独立するまで形だけの夫婦関係をしている人がいる。それが口コミで伝わっている。怖い話だ。彼らにしてみれは、そんな事はどうでも良いのかもしれない。現実に心の関係が切れてしまっている。物理的には一緒に生活をしていても夫婦という関係は壊れている。

老いて来ると気楽に話をする友人、知人が減ってくる。そんな状況で伴侶の存在は大きい。空気みたいな存在が伴侶だ。何も言わなくても何を求めているかがちょっとした動きでわかる。阿吽の呼吸で伴侶の気持ちが伝わる。

子供が巣立った生活は第二の新婚生活になる。子供が生まれる前の夫婦の生活である。違うのはお互い老いてしまった事である。夜の交わりを求めても女性のほうが興味なしとなれば、新婚当時とは違う。老いから来る変化にお互いが適応しなければならない。

どちらかが先に他界する前提で二人でいる時間を楽しむ。それが老後の生活である。

楽しい時間を共有する!

私達夫婦は仲が良い。いつも二人で老後の時間を楽しんでいる。自分たちの世界を持ち、お互いに干渉をしない。知らないうちにお互いの役割分担が出来上がっている。基本的にこんな役割分担になっている。

  • 私・・・生涯現役でお金を稼ぎ続ける
  • 妻・・・家庭生活を楽しませる

私は一匹狼のライフスタイルが性格にあっている。そのため、親しい友人が一人もいない。顔見知りはいるが、いつも一緒に何かをしているという関係ではない。会えば顔を知っていて話が出来るという程度である。気を許せるのは妻だけである。

私の妻は魔女である。Good Witchである。そう思わせる出来事が夫婦生活の中で何度も起き続けている。彼女は晴れ女である。彼女は人を惹きつける魔力を持っている。いつも、多くの人が彼女の近くにいたがる。彼女と一緒にいると笑いの海で楽しくなると言う。

それは私に言わせればマジックだ。私にはそんな力がないからいつも不思議に思っている。私も彼女の魔力で1日中笑いの海の中で生活をしている。妻と一緒にいると笑わせてくれる。夫婦同士で笑えるのは、生活のあらゆる面でプラスに働く。

Laughter is the best medicine(笑いは最良の薬)

結論

  • 妻が夫に期待することは長生きをして生涯現役でお金を稼いでくれること。
  • 日本の社会は男性社会で夫が他界すると残された妻は苦しい生活を強いられる。
  • 二人で長生きをして楽しい時間を共有する。それが妻の願い。