健康に意識が目覚めるシニア。そんな高齢者は健康食品(サプリメント)に走る傾向が強い。体を鍛えるよりも食べることのほうが楽だからだ。
でも、サプリメントは本当に自分の健康に効果があるのだろうか。健康食品は薬ではない。体に足りないものを補完するためものである。私や家族が使用しているサプリメントがあるのだが、今一つ効果という点で疑心暗鬼である。信じれば救われるという言われるが疑っている。
やはり、効果を体感できないと健康食品は続けられない。個人差はある。体はそれぞれ違うからだ。Aさんに効果があったサプリメントがBさんにも効果があるとは限らない。
健康食品の効果には個人差がある!
私の家内と子供たちはにんにく卵黄を毎日飲んでいる。家内曰く、にんにく卵黄のおかげで風邪を引くことが無くなったという。私はにんにく卵黄を飲まないが、風邪を引きそうになるときに頼るサプリメントがある。エキナセアである。喉が痛くなる前に毎食後1カプセル1日3回水で飲むと明日の朝は治ってしまう。体の免疫力を強め、風邪やインフルエンザ予防になっている。
家内は目が疲れた時にルティンのサプリメントを飲む。彼女にとってルティンのサプリメントは、効果を体感できるという。私は、その効果がはっきりと体感できていない。常用していないためかもしれない。
筋トレの疲労回復にビタミンB群のビタミン剤を飲むが?
私は週2回スポーツセンターで筋肉トレーニングをする。筋肉トレーニングは体を普通以上に疲れさせる。いつも、翌日の夕方ごろから筋肉痛が体全体に発症する。トレーニング後の夜は必ずビタミンB群のビタミン剤と免疫力強化のエキナセアを飲む。それがどれだけ効果があるかは分からないが、疲れた体を回復する時に必要なビタミン剤であるので体のどこかで活用されているのだと思う。
ただ、体感としてビタミン剤が疲労回復に効いたという感じを経験していない。知識として体に良いはずだから飲むべきだと思って飲んでいるだけである。
体に疲れが残っている翌日は、免疫力が徐々に下がっていく。こんな時に風邪を引きやすい。筋肉痛がピークに達し始めるのも翌日の夜である。時々、米国の常備薬であるTylenol(タイレノール)解熱鎮痛薬を一錠飲んで寝る。アセトアミノフェン中心の薬であるので痛みと熱を和らげてくれる。タイレノールを飲む時は、筋肉痛から発症する痛みと熱を和らげたいときだけにしている。我慢できる範囲の筋肉痛や体の不調ならば、自然の治癒力に任せることにしている。
薬は効果を感じるから薬であるが、サプリメントはそうならない(あいまい)
解熱鎮痛薬タイレノールは薬であるのでその効果を体で感じやすい。効果が分かるから困った時に使う。効果がわからないサプリメントは体にプラスになるとは限らない。もしかしたら、マイナスになっているかもしれない。以前、義母のケアマネジャーからこんな話を聞いた。
彼女は健康増進のために10種類の健康食品やサプリメントを毎日飲んでいた。彼女も私と同じように知識として健康食品やサプリメントを毎日飲むことで健康維持ができると思っていたが、どうも結果は逆になったようだ。体の調子が悪くなった。それで思い切ってすべての健康食品とサプリメントを常用することをやめた。
その結果、今までの体の不調がすぐに回復したという。何らかの形で健康食品とサプリメントが体に悪影響を及ぼしていたということである。このケースから分かることは健康食品やサプリメントは試して体で効果を感じたら活用するということ。何も効果を感じられなかったら、その時点で止める。
一時期、コエンザイム10やビフィズス菌の健康食品を購入して常用していたが、続けることで何か良い事が起きたという体験を味わえなかった。これも個人差があるのかもしれない。効果が無いものは自然と利用しなくなる。信じれば救われるという考え方を持っていない人間だからだ。信じれば救われるという考えを持ったシニアだと効果が無くても信じて使い続ける。それが良い事なのか、悪い事なのかは本人が判断することなのでコメントはしない。
アミノ酸のサプリメント新聞広告に踊らされない
老化で体の筋肉を失い始める高齢者は、アミノ酸のサプリメント新聞広告(味の素)に影響される。アミノ酸は、筋肉を作り出すときのエネルギーになるのだが、何か重要な一つの要素を忘れている人が多い。筋肉を成長させるには、筋肉を鍛える運動が必須であるという事だ。筋肉を鍛える運動なしにアミノ酸のサプリメントを飲んでも筋肉は増えて行かない!
減少していく筋肉のエネルギーにはなるが、筋肉を鍛える運動なしでは筋肉を成長させない。そのため、本来の目的である筋肉を維持する、増やす目的を達成できない。筋肉運動で筋肉を成長させるには、筋肉痛を味わえるほどの運動をする必要がある。筋肉痛がない運動は、筋肉を成長させるという効果がない。
健康食品だけに頼る食生活は本末転倒である。本来は食事で全ての栄養素を満たすべきなのである。老人はたんぱく質を取るために肉、卵、魚、豆類などを多くとる必要がある。それらを健康食品で取ろうとしても無理がある。健康食品は飽くまで食事の補助食品であるからだ。
私の体に効果があったサプリメント
- エキナセアは喉が荒れて痛くなり始めた時や風邪の初期症状時に飲むと効果がある
- 亜鉛はテストステロンの分泌を促進しシニア男性の勃起や射精をサポートする
参考までに亜鉛には以下のような様々な効果がある。
1. 免疫機能の維持
- 亜鉛は、免疫細胞の活性化や分化に関与し、免疫機能を正常に保つ働きがある。
- 風邪やインフルエンザなどの感染症予防に役立つ。
2. 味覚・嗅覚の維持
- 亜鉛は、味蕾(みらい)という味を感じる器官の細胞分裂を促進し、味覚を正常に保つ。
- 嗅覚にも関与し、匂いを感じる機能を維持する。
3. 皮膚や粘膜の健康維持
- 亜鉛は、皮膚や粘膜の細胞分裂を促進し、健康な状態を保つ。
- 傷の治癒を促進する効果もあある。
4. 成長・発達の促進
- 亜鉛は、DNAやタンパク質の合成に関与し、子供の成長や発達に不可欠である。
- 胎児の発育にも重要な役割を果たす。
5. 生殖機能の維持
- 亜鉛は、男性の精子の生成や運動能力に関与し、生殖機能を維持する。
- 女性のホルモンバランスにも影響を与える。
6. 抗酸化作用
- 亜鉛は、抗酸化酵素の構成成分となり、活性酸素による細胞の酸化を防ぐ。
- 老化防止や生活習慣病予防に役立つ。
7. その他
- インスリンの働きを助け、血糖値のコントロールに関与する。
- うつ症状の緩和に役立つ可能性が示唆されている。
エスファイトゴールドのビタミンB群のビタミン剤を筋トレをした夜に飲んでいるが、体で効果を感じていない。頭の中で良いはずだと思い込んで飲んでいる。このビタミン剤は水溶性ビタミンであるため体の中に蓄積されない。そのため、毎日摂取しないと効果がでにくい。
水溶性ビタミンの特徴
- 水に溶けやすい: 血液などの体液に溶け込み、体内を移動します。
- 蓄積されにくい: 過剰に摂取された分は、尿として排出されます。
- 毎日摂取する必要がある: 体内に蓄積されないため、毎日食事などから摂取する必要があります。
もし、健康食品やサプリメントを常用していて体調がおかしくなったら、一度すべての健康食品とサプリメントを飲むのを止めて様子を見て影響があるのか、無いのかを確認してみる。
結論
自分の体で効果を体感できたかどうかを確認してから常用するかどうかを決めること。効果が出るまで時間がかかる健康食品で自覚できない場合、健康食品会社に騙されている可能性がある。