サプリメント(健康食品)は本当にシニアの体に効果があるのか?

健康に意識が目覚めるシニア。そんな高齢者は、健康食品(サプリメント)に走る傾向が強い。体を鍛えるよりも食べることのほうが楽だからだ。

 でも、

サプリメントは本当に自分の健康に効果があるのだろうか。健康食品は、薬ではない。体に足りないものを補完するためものである。私や家族が使用しているサプリメントがあるのだが、今一つ効果という点で疑心暗鬼である。信じれば救われるという言われるが疑っている。

やはり、効果を体感できないと健康食品は続けられない。

健康食品の効果には個人差がある!

私の家内と子供たちは、にんにく卵黄を毎日飲んでいる。家内曰く、にんにく卵黄のおかげで風邪を引くことが無くなったという。私は、にんにく卵黄を飲まないが、風邪を引きそうになるときに頼るサプリメントがある。エキナセアである。喉が痛くなる前に毎食後1カプセル1日3回水で飲むと明日の朝は治ってしまう。体の免疫力を強め、風邪やインフルエンザ予防になっている。

家内は目が疲れた時ルティンのサプリメントを飲む。彼女にとってルティンのサプリメントは、効果を体感できるという。私は、その効果がはっきりと体感できていない。常用していないためかもしれない。

週2回スポーツセンターで筋肉トレーニングをする。筋肉トレーニングは61歳の体を普通以上に疲れさせる。いつも、翌日の夕方ごろから筋肉痛が体全体に発症する。トレーニング後の夜は必ずビタミンB群のビタミン剤と免疫力強化のエキナセアを飲む。それがどれだけ効果があるかは分からないが、疲れた体を回復する時に必要なビタミン剤であるので体のどこかで活用されているのだと思う。

体に疲れが残っている翌日は、免疫力が徐々に下がっていく。こんな時に風邪を引きやすい。筋肉痛がピークに達し始めるのも翌日の夜だ。時々、米国の常備薬であるTylenol(タイレノール)解熱鎮痛薬を一錠飲んで寝る。アセトアミノフェン中心の薬であるので痛みと熱を和らげてくれる。タイレノールを飲む時は、筋肉痛から発症する痛みと熱を和らげたいときだけにしている。我慢できる範囲の筋肉痛や体の不調ならば、自然の治癒力に任せることにしている。

一時期、コエンザイム10やビフィズス菌の健康食品を購入して常用していたが、続けることで何か良い事が起きたという体験を味わえなかった。これも個人差があるのかもしれない。効果が無いものは自然と利用しなくなる。信じれば救われるという考え方を持っていない人間だからだ。信じれば救われるという考えを持ったシニアだと効果が無くても信じて使い続ける。それが良い事なのか、悪い事なのかは本人が判断することなのでコメントはしない。

老化で体の筋肉を失い始める高齢者は、アミノ酸のサプリメント新聞広告(味の素)に影響される。アミノ酸は、筋肉を作り出すときのエネルギーになるのだが、何か重要な一つの要素を忘れている人が多い。筋肉を成長させるには、筋肉を鍛える運動が必須であるという事だ。筋肉を鍛える運動なしにアミノ酸のサプリメントを飲んでも筋肉は増えて行かない!

減少していく筋肉のエネルギーにはなるが、筋肉を鍛える運動なしでは筋肉を成長させない。そのため、本来の目的である筋肉を維持する、増やす目的を達成できない。筋肉運動で筋肉を成長させるには、筋肉痛を味わえるほどの運動をする必要がある。筋肉痛がない運動は、筋肉を成長させるという効果がない。

健康食品だけに頼る食生活は本末転倒である。本来は、食事で全ての栄養素を満たすべきなのである。老人は、たんぱく質を取るために肉、卵、魚などを多くとる必要がある。それらを健康食品で取ろうとしても無理がある。健康食品は、飽くまで食事の補助食品である。

最終的には、いつもの食事で摂取できていないビタミンなどを中心に使われるのではないだろうか。一番の指針は、自分の体で効果を体感できたかどうかだ。

自覚できない健康食品は、健康食品会社に騙されているのかもしれない。