"Beauty is just skin deep!"という言葉がある。ビックリするような美人でも一皮むけばみな同じ顔という事だ。身体的な美貌は年齢とともに衰える。子離れしたシニア夫婦は、新婚時代と違ってお互い年老いて白髪交じりの髪の毛としわ、そして、体形が崩れた体になっている。
多くのシニア夫婦は、二人でいると会話がないと言われる。会話をしなくても相手が考えていることが分かるからかもしれないが、会話の無い生活は面白くない。一緒にいるだけで楽しくなる夫婦関係が一番良い。私の妻は美人である。私の目からそう見えるだけかもしれないが美人である。
美貌よりも笑いが生まれるキャラクターが一番良い!
美人な妻も歳には勝てない。美貌は年齢を重ねるたびに失われて行く。シミが増えてしわも目立ち始める。お尻も垂れ始める。身体的な魅力は、確実に失われ始める。同じことが旦那である私にも言える。白髪が増え髪の毛が少なくなりはげを気にし始める。へその上に贅肉が少し乗り始めた。手の甲は老人性いぼやシミでいかにも老人の手の皮膚と言う感じだ。体からは加齢臭が漂う。
老人の体は、年齢とともに醜くなる。
シニアの女性は、お化粧と身に付ける洋服で若さを取り繕う。確かに着こなしがうまい年齢に合ったシニアの美人はいる。私は、着物姿の年配の女性に参ってしまう。着物の美しさが年老いた体を隠してしまう。着物から漂う香の匂いなんかがあればもう猛殺されてしまう。
妻にそのような事は要求できない。年配の女性に美を求めるとどうしても無理が出る。歳を取った者同志、若い頃の美を追求するのではなく、一緒にいる時に楽しめる事を求めるべきであると私は感じている。
面白いキャラを持った女性を妻にすると一生楽しめる。これは、確かである。子供が巣立った後でもそのキャラクターを持った妻であれば、毎日の生活で笑いが絶えない。
私の息子二人には、いつも、言っている。結婚する女性は、美貌だけに囚われず一緒にいると楽しめるキャラクターを持った女性にしろ!と。 私の妻は、幸運にも美貌と楽しめるキャラクターを持った女性である。私は、毎日彼女の言動と動作で笑わせられている。面白い動物を飼っているような感じだ。見ているだけで、聞いているだけで楽しい。私にはもったいない過ぎるほどの女性だ。
外見は、日本人だが内面は西洋人のような精神構造をしている。ウイットがあり冗談がうまい。米国での生活が長い私にぴったりのパーソナリティーを持っている。
楽しめるキャラクターを持った女性は、なぜか、周りの人を引き寄せる。一緒にいると楽しいからだ。幸せ感を味わえるのだろう。私とは正反対だ。
生活に笑いがあると健康に良い。毎朝、仕事に出かける時に笑いを作ってくれる。気分を良くして仕事に行かせてくれる。そんな妻の心遣いに答えるように一生懸命にお金を稼ぐ努力をしている。