家内の実家で義母の介護を夫婦でしている。義父が90歳、義母が85歳。先月まで義母は普通の生活をしていた。転んで頭を切り、背骨に圧縮骨折をして病院に救急搬送された。今は、自宅で療養しているのだが、一人では何も出来ない状態だ。そのため、急遽、横浜にいる私たち夫婦が東京の両親のもとに来て介護をしている。
介護サービスで1日3回のヘルパーサービスを受けているが、介護保険補助金額を越えているサービスであるため超過料金の個人負担がびっくりするほど高額になっている。この金額を見て、「年取って介護される身になりたくない!」と心のなかで叫んだ!
介護される側とする側の負担を見る
介護される側は、こんな不自由がある。
- トイレに自分で行けないため紙おしめに排泄する事になる。小の方は抵抗があまりないが大の方は慣れないとなかなか出来ない。大をした後、次のヘルパーさんがおしめを替えてくれるまで待たされる。
- 衣服を自分で着替えられない。
- 入浴が自分でできないため、月何回かの入浴サービスを待つしかない。
- 体を動かすことが少ないため便秘になりやすい。
- 夜眠れない。昼間寝てしまうので夜眠れないのである。
- 家族が見えないと不安になる。呼んでも現れないとさらに不安になる。
介護する側は、こんな負担がある。
- 家族の誰かが1日中貼り付けになる。自宅を長時間離れることが出来ない不自由。
- 患者の食事とお薬の用意
- 何度も呼びつけられる
- 介護サービスで発生する超過サービスの金銭的な負担
- 洗濯を別にして行う必要がある
こんな状況を実際に体験してみると自分が介護される立場になった時に本当に惨めで嫌な時間を過ごすことで辛くなる。義母の最大の問題は、圧縮骨折で身動きが出来ないという点である。主治医の話では、骨の骨折を回復させる注射治療があるので時間とともに見の不自由さは改善されると説明してくれた。
ポイントは、介護ベットに長くいると足の筋肉が衰えるのでリハビリ運動を継続的に行う必要が有ることだ。自分の足で立って歩くことが出来るようになれば、身体的な介護サービスの項目を減らして生活支援介護サービスに移れる。それに従って個人負担の介護超過サービス料金はなくなる。
高齢者は転んで骨を折ると介護ベッドでの生活を強いられる場合が多い。
義母は、まだ、認知症で介護サービスを受けていないのが幸いである。認知症であると回復の期待が殆どない。時間とともに状態は悪くなる。
高齢者が介護されないようにするには、(1)体全身の筋肉を鍛えること、特に足の筋肉は最優先、(2)毎日体を動かす仕事か、作業を日課にする、(3)筋肉を作るタンパク質が多い食べ物を毎食取る、(4)毎年人間ドックを受けて、自分の健康に気を使う、(5)介護される状態になった時にお金で困らないように自分で介護で使う費用を出す貯金をする。
70歳を過ぎたら、老化で体の至る所から体を不自由にする病気や障害が発生してくる。それをできるだけ遅くさせるためには、筋肉トレーニングを定期的する習慣を身につけることしかない!筋肉トレーニングは、成長ホルモンを分泌して新陳代謝を活発にさせる。成長ホルモンによるアンチエイジングである。
筋肉トレーニングは、筋肉痛が起きないと意味がない。筋肉痛がない筋肉トレーニングは、成長ホルモンを分泌させないからだ。高齢者の筋肉トレーニングは、地区のスポーツセンターでまず基礎体力をつける教室から始めたほうが良い。急な筋肉トレーニングは怪我の元だからだ。
老人になりたくないが、自然の定めであるから老人になっても自分の体を不自由なく動かせる筋肉だけは維持していきたい。