老人と若者が一緒に居て何か楽しめるのだろうか?

世代を越えた気楽な対話が若者たちと出来れば、シニアは若者たちから生きる刺激を頂ける。同時に若者たちの価値観も学べる。60歳代と20歳代のシニアと若者が一緒に楽しめる事があるのだろうか。

あるとしたならば、共通の趣味か、スポーツではないか。

私の息子たちは、30歳と27歳だ。息子たちと話をする機会は少ない。食事を家族で一緒にしても会話は家内中心になる。息子たちと会話をするにしても仕事や趣味の話ぐらいしかない。 なんと寂しいことか!

理想と現実

シニアも若者と同じように友達付き合いが出来ればなんと嬉しいことか。年齢差を越える友達付き合いを求めるならば、何をしたら良いのだろうか。想像できるのは、お酒友達ぐらいだ。趣味趣向で共通するものがあれば、その方面で活動している団体やサークルクラブに所属すれば良いのだろう。

一時期、私は「コーヒーを好む」グループが開催する珈琲会に参加していた。参加者の平均年齢は、30歳から40歳ぐらいであった。

でも、

そこでコーヒーを味わっても友達関係は作れなかった。年齢差による話題と感覚の違いで話が弾まない。話が弾まないと会話が面白くない。

若者たちと行動を一緒にする機会を意識して見つけ、参加しないと若者たちとの会話は生まれない。一緒に時間を楽しめるイベントが必要だ。一番の理想は、シニアの人から何かを学びたいと思っている若者たちだ。若者が求めているものが分かれば、シニアがそのニーズを満たせれば会話が生まれるはずだ。

将棋、碁、チェス、麻雀などのクラシックな遊びでは、年齢の差がなく一緒にゲームを楽しめる。そこで友達付き合いが出来るかは個人次第になる。

世代を越えたお付き合いが生まれるためには、共通の目的で共同作業がないと駄目ではないか。お互い助け合いながら目的を達成する作業だ。若い人の強みとシニアの強みを合わせてできる共同作業とは、一体なんだろうか。

介護施設での介護ヘルプでシニアと若者がペアになって要介護の老人たちを支援する作業などは十分考えられる。若者は老人の心理状態や価値観などが分からない。シニアならば、要介護の老人たちと年齢的に近いのでコミュニケーションが取りやすい。

力がいる介護作業は若者に任せて、精神的なサポートや会話でシニアが頑張ることが出来る。お金が必要な若者には給与が支給され、年金で生活が出来るシニアは介護施設への優先権が頂けるような仕組みがあれば良い。

私が知っているシニアたちの活動団体には、若者がいない。 どうしても、シニアだけの団体になる。社会貢献型の活動をしている団体ならば、年齢による区別は少ないだろう。出来る人がやるというルールがあるからだ。

でも、

一般のシニアが求めている若者との友達付き合いではなくなるかもしれない。年齢を越えた若者たちとの友達付き合いは、どうしたら作れるのだろうか。