新入社員の黒いリクルートスーツ姿は異常!いつまで着続けるのだろうか?

シニアの目からしても不自然な新入社員の黒いリクルートスーツ。私は、会社に就職する時にリクルートスーツなどを着て面接に行かなかった。普通のスーツ姿だった。誰が、リクルートスーツなんてものを作り出したのだろうか。どうも、伊勢丹デパートが発端のようだ。1980年代にデパートが一斉に学生の就活活動用にダーク色のスーツを販売し始めたと言う。

最近は、ダーク色や濃紺のスーツではなくカラス色の黒が主流になっている。冠婚葬祭にも使える黒のスーツという触れ込みなのだが、黒の色が礼装の黒よりも薄いので使えない。無駄と分かっていても皆が着始めると右へならえになる日本人だ。

シニアの目には、異常な服装に見える。就活が終わっても、黒いリクルートスーツ・レディーススーツを着て会社に通勤している。新入社員を見つけるのは簡単だが、学生服の延長線にいる彼らが大丈夫かと感じる。

黒のリクルートスーツは暑い夏になる前に消える

暑い夏になる頃には、新入社員は黒のリクルートスーツを脱ぎ捨てる。夏が近づいてくれば自然とワイシャツになる。女性も薄いブラウス姿になる。黒いカラスルックの新入社員は、4月、5月頃以降から減少していくだろう。その減少が、服装だけでなく、退職という形になる場合もある。初めて会社に入って予想と期待の面で相当の開きがあると何故か我慢しないで会社を辞めてしまう若者たちだ。

今日もランチ時間帯に新入社員たちをたくさん見つけた。黒いリクルートスーツ姿の団体が目立っていた。没個性的な服装は、流行になびきやすい国民性から来ているのだろうか。

自分を目立たさせたいならば、黒いリクルートスーツを着ないことだ。自分の個性を表現する洋服で就活をするべきだと私は思っている。就職したい業界や会社にもよるが、個性を重んじる会社は黒のリクルートスーツを見て喜ばない。その人の個性は、着るものに出るからだ

新入社員は黒いリクルートスーツを着ながら初めての会社を観察している。自分は新入社員ですよという信号を黒いリクルートスーツで発信していると先輩社員がそれなりに対応してくれる。働き始めは、色々とミスが多い。怒られることも多い。黒いリクルートスーツを着ていると新入社員だから仕方がないと思ってくれる。

リクルートスーツなんて洋服があるのは日本だけだろう。良いのか、悪いのかは分からないが、私の目には異常に見える。オカルト集団ではないかと思ってしまう。

せっかく高いお金を出して買った黒のリクルートスーツをムダにしないために着れるだけ着るという下心があるのかもしれない。それでも長くても半年だ。半年経てば洋服ダンスの中に埋もれる。着る時は、冠婚葬祭のときかもしれない。若いので礼服を買うという意識がないし、買いたくもないので黒のリクルートスーツで代用するという判断になる。

黒いリクルートスーツのコンセプトもデパートが流行を作ったようだ。自分たちのビジネスのために無駄な洋服を流行させた。デパート業界は、衰退していっている。もう、黒いリクルートスーツのような流行を作り出すだけのパワーはない。時代が変わってきている。

変化が激しく時代だから、これまでの常識が通じなくなっている。新しい会社は、黒いリクルートスーツを喜ばない。IT企業などは、カジュアルな服装であっても自分の実力を表現できるエンジニアならば即採用する。外面を重んじる古い常識で動いている大企業は、最新の流れについていけていない。 

黒いリクルートスーツ姿は、もう、過去の亡霊でしか無い。時代は変わる。

この記事「新入社員の黒いリクルートスーツ姿は異常!いつまで着続けるのだろうか?」のポイントは、

  • シニアの目には異常に映る黒いリクルートスーツ姿の新入社員
  • デパートがリクルートスーツのコンセプトを流行させた張本人だ。
  • 時代は変わる。没個性ではやっていけない時代に突入している。