昼間の地下街を歩いている人の50%以上が高齢者だ!

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午前11時頃から午後15時頃、横浜駅近くの地下街を歩く。仕事で働いている若者たちの数よりも暇している高齢者を多く見かける。老夫婦から孤独な老紳士淑女まで。高齢者以外は、子供が学校に行っていて暇な時間を共有する主婦たちが多い。

高齢化社会は高齢者が活躍する社会にしなければ健全な社会を作れない!

高齢者が街中を歩いているときの目的を考えてみた

  • 買い物
  • カフェで友達との井戸端会議
  • 暇をつぶす
  • 仕事(自営業者)
  • 体のリハビリで外出をする
  • 街中を散歩する習慣

これぐらいで大部分をカバーできるのではないだろうか。70歳以上になると体に不具合が生じて体力が落ちてくる。そのため、体を動かすために外を歩く事を勧められる。80歳以上になると足の筋肉の衰えを改善させるために医者から毎日散歩をして足を使いなさいと言われ始める。

健康を意識し始めた高齢者たちが、昼間は街に向かって外出する。午前中を地区スポーツセンターでシニアのための運動教室に通い、そのあとに街中に出てランチをする。ランチ後は、カフェで時間をつぶす。こんな生活パターンの老人たちを多く見かける。

仕事をしている老人も多い。自営業をされている高齢者は、自分の生活を維持するために暇をする時間がない。彼らは、社会の仕組みに年齢を超えて取り込まれている。仕事をしているシニアの姿は、違和感がないが暇して時間をつぶしているシニアはなぜか違和感を感じる。

貴重な時間をもっと目的を持った使い方にできないものかと思うのだ。

政府を含めた地方自治体は、60歳を過ぎたシニアに対して起業を推し進めている。自分でやりたいビジネスがある人は、地方自治体が支援するセミナーやコンサルティングサービスを活用すると良い。誰もが起業できるとは思えないが、挑戦したいシニアには起業のドアが開いている!

シニアを雇用する企業は多くない。シニアが雇用される職種も限定されている。その限定範囲を超えて働くには、自分が好むビジネスを作り出さねばならない。シニアが起業して作った会社のほとんどがシニアの人材派遣や紹介業サービスだ。派遣や紹介分野は、専門分野がほとんどだ。普通の会社員をして定年退職した専門分野がないシニアは難しい。

その意味合いでまだまだシニアが働ける分野を開拓する範囲が広い。若者がシニア人材を活用したビジネスモデルを作って雇用機会を生み出せば一番楽なのだが、若者はシニアの精神構造とニーズを理解できない。どうしても若者のニーズ中心のビジネスになりがちである。

シニアのためにシニアビジネスは、シニア自身がニーズを吸い取って見える化する必要がある。シニアのためのシニアビジネスを作り出す動きがまだまだ少ない。シニアが独立してビジネスを始めるときは、何か尖がった技術や営業力がある。

多くの大企業OBは、中小企業診断士の資格を取って中小企業向けのコンサルティングサービスを始める。本来は、コンサルタントになるシニアよりもモノやサービスを生み出すシニアが求められる。自分で起業経験がない経営支援コンサルタントは、自分の経験の裏付けがある分野でしか良い仕事はできない。

シニアの生活を改善する製品やサービスをシニアの立場で考え提供できるのはシニア自身である。