若者が私を見て老人と言った。駅のプラットホームで電車を待っていたら4~5人の若者グループの一人があそこに一人老人が立っていると。そんな声が私の耳に聞こえて来た。一瞬、誰だろうかと思ったが・・・私のことを言っている事が分かった。
その青年は、私のどこを見て老人だと判断したのだろうか。
私の筋力は、その青年よりあるという事を知らないのかと言いたい。懸垂の回数も青年より多いはずだ。最近の青年は、懸垂が出来ない。それほど、腕の力が落ちている。
私が老人に見える理由
朝起きて顔を洗う時、鏡を見る。私の髪の毛はほとんどグレーから白に変わってきている。髪の毛の量も少ない。真上から頭のてっぺんを見れば、髪の毛が少ないのがすぐにわかる。髪の毛の色からその青年は、私を老人と判断したのかもしれない。
顔には、しわがある。頬も少しくぼんでいる。肌の色も黒ずんでいる。若々しくは見えない。遠くからでは、顔のしわやくぼみ、そして、肌の色は判断し難い。
体格はどうか。身長は、180センチあり体重は75キロある。肩幅が広くて胸は厚い。逆三角形の背中をしている。誰が見ても体格は良いと判断するだろう。
姿勢はどうか。筋トレをやり続けていると自然と姿勢が良くなる。背筋は真っすぐ過ぎるほど真っすぐだ。猫背になっていない。腹筋と背筋は十分ある。姿勢から老人とは判断しないだろう。
やはり、髪の毛の色か。
髪の毛の色は直ぐに黒くできるが、あえてやっていない。自然が一番良いからだ。どんなに歳を誤魔化そうと努力しても寄る歳にはかなわない。近くに来れば、直ぐに年寄りである事が分かってしまう。髪の毛を黒くしても体全体の老化は隠し切れない。
厚化粧の女性の顔と首の色を見れば、その違いが歴然とする。男性も女性も老人になれば、老人の皮膚になる。手の甲の皮膚を見れば、老人の手になっているのがすぐにわかる。老人性色素斑が沢山手の甲に出来ている。顔を化粧で隠しても体の皮膚は隠し切れない。
風貌からは上記の要素で老人である事が分かる。
あとは、歩き方だ。体全体から力強い印象を与える歩き方をしているかどうかで老人の歩き方か、若者の歩き方かが分かる。老人は、小幅で歩く。歩く速度も遅い。歩く時のバランスがおかしい。体全体からエネルギーの放出が感じられない。機敏な動きも出来ない。
若い老人は、大股で歩き、速度も速い。歩き方に力を感じる。私は、いつも、10キロのリュックを背負って歩いている。意識して大股で歩いている。リュックにはノートパソコンや色々な書類、仕事道具が入っているのでどうしても重くなってしまう。
毎日通勤で5キロを歩く。自宅が丘の上にあるため帰りは息が切れる場合がある。そんな生活を22年ぐらい続けている。
若者から老人呼ばわりをされたのが悔しい。体格と筋力では若者に負けないという自負がある。耐久力と持久力では負けるが。