70歳の老後を楽しみたいならば、肉体を楽させない事

60歳以上のシニアは下記の事実を頭に叩き込んで置く事である。そして、直ぐに自分なりのアクションを取ることが重要になる。

シニアの体は、加齢とともに体を活発に動かす事が減少し、それが食事の量に影響する。生命エネルギーの糧になる食事が細くなると体を動かす筋肉の生成も減少し、筋肉を失い始める。筋肉を失い始めると新陳代謝も減少し始めて肉体が知らないうちに枯れて行く。

シニアは老いて来る肉体が「楽をしろ、しろ!」を命じている。階段で上がるよりもエスカレーターやエレベータを使う。短い距離なのに歩かないで自動車に乗る。便利な文明の利器がシニアの肉体を楽にさせてしまう。

ある上場企業の新入社員が、体を鍛えるために自分の部署がある8階フロアーまで階段を上がっていた。階段を上がる時に必ず一緒になるシニアの社員に出会うという。そのシニアは、後で知る事になるが、その会社の社長であったという。

社長は体力を維持するために階段の上り下りで足腰を鍛えていた。多くの会社社長は体を快適にする環境を提供される。社長専用のエレベーター、お抱え運転手、秘書など。健康意識が強い社長は自分の肉体を鍛え始める。スポーツジムに通う時間を仕事のスケジュールの中に強制的に追加している。社長業は、体力勝負だからである。

体を鍛えろ!70歳過ぎのシニアは肉体を楽にさせてしまう!

シニアほど足腰を鍛える必要がある。歩けなくなると棺桶に片足を入れ始めるからだ。それが動物ならば自分で生きて行けなくなる。動けない=餌を探せない。60歳代のシニアは、まだ、体に老化をそれほど感じていない。老化を酷く感じ始める年齢は、70歳過ぎ。個人差はあるが、体を動かさない生活を続けている老人は70歳辺りから歩く事に障害を感じ始める。

運動不足から足を普通に動かせなくなる

スポーツジムで体を鍛えればそれで済むと思わない事。日頃の体の使い方で体の筋肉は変わってくる。意識して体を動かす生活をすることで健康寿命を延ばせる。介護生活の入り口は足の筋肉を失い自分で歩けなくなることである。

自分の足で歩き続けられる体を維持するには意識して足腰を動かす運動を日頃の生活に取り込むこと。外出で最寄りの駅に行くときに時間に余裕があるのならば、バスで行かないで歩いて行く。駅のエスカレーターやエレベーターに乗らないで階段を使う。出来るだけ自分の足を動かすという事を忘れない。

仕事をやり続けているシニアは仕事で体を無意識のうちに動かしている。営業活動をしているならば自然と歩く距離が出る。体は疲れるがその疲れを回復させるために食事の量も増える。体は疲れた筋肉を回復させるために食べ物からエネルギーを補充する。食べ物の量が少ないと必要なカロリーが取れなくて体は痩せて行く。当然、タンパク質不足で筋肉も失われて行く。

年金生活に入っているシニアは、何でも良いから体を無意識的に動かす仕事、趣味、遊びを生活のリズムに入れ込むべきである。

体を楽にさせない仕組みを自分なりに作り上げる

  1. 丘の上にある自宅から最寄りの駅まで歩いて行く(バスも利用できる環境であるが)。その距離は、1.7キロメートル。背負っているリュックにはパソコンや書類が入っているため10キロぐらいの重さになる。
  2. 駅に到着するとエスカレーターやエレベーター、そして、階段がある。いつも、階段を一段飛びで上がって行く。
  3. 横浜駅に到着したらいつものスタバで仕事を始める。
  4. ランチ時間は出来るだけ歩き、階段を上り下りして行くレストランにしている。
  5. 午後は、別のスタバに行くが、ちょっと歩く場所にあるスタバ。
  6. 帰宅する時も駅の階段を上り、到着した駅でも階段で自宅に向かう。丘の上にある自宅まで1.7キロメートルを歩く。
  7. 歩く距離を万歩計で計ると1万歩に近い数字になる。

階段が無い場所はエレベーターやエスカレーターを使う。階段があれば、階段を進んで使う。階段の上り下りを習慣にし始めてから、ももとお尻周りのぜい肉が取れて筋肉が増えてきた。

無意識のうちに体を動かす生活習慣を作り上げるとその恩恵が70歳以降に出てくる。今は大丈夫かもしれないが、70歳になれば大丈夫でない自分に気が付くはず。筋肉は貯金が出来る。筋肉を鍛えて失われ行く筋肉以上に筋肉を増やせば良い。鍛えられた筋肉は失われて行く速度が鈍い。失われても鍛え直せばすぐに戻ってくる。鍛えられた筋肉は以前の筋肉の状態を記憶しているからだ。 

病気で1週間ベッドに寝ていれば、足の筋力が落ちている事に気が付く。普通の生活を1週間ぐらいしていれば自然と元の足の筋力が回復する。それと同じである。

老後の生活を楽しむには、自分の体を自由に動かせる体が必須。特に足腰は移動の面で問題になる。自分で自由に動ける足腰があれば、行きたい場所に行ける。多くのシニアの楽しみは旅行である。旅行を楽しむには自分で歩ける体である。

定期的に運動をする習慣を身に付けることが一番重要

足腰を鍛える運動としてスクワット運動がある。始めて経験するシニアはこんな質問をする。

  1. 1日何回やれば良いの?
  2. どのくらい続ければ良いの?
  3. どれだけ続ければ効果を体感できるの?

答えはスクワットが習慣になるまで。回数は何回でも構わない。ただ、自分の生活のリズムの中に違和感なく取り込まれるまで。スクワット運動の効果は知らないうちに体感できるようになる。一所懸命真面目に続けている人は効果を感じるのが早い。歩く時に不自由を感じなくなる。

出来るならば、汗が出てくるまでやるのが良い。運動した翌日に筋肉痛を感じたら、筋肉を鍛えたと思って良い。

結論

  • シニアの体は、加齢とともに体を活発に動かす事が減少し、それが食事の量に影響する。生命エネルギーの糧になる食事が細くなると体を動かす筋肉の生成も減少し、筋肉を失い始める。筋肉を失い始めると新陳代謝も減少し始めて肉体が知らないうちに枯れて行く。
  • シニアほど足腰を鍛える必要がある。歩けなくなると棺桶に片足を入れ始めるからだ。それが動物ならば、自分で生きて行けなくなる。