何十年も会社という組織で生活をしていると自分の居場所が会社になってしまう。定年退職後に自分の居場所が無くなり、身の置き方に困るのは誰も同じだろう。この時、会社時代に第三の場所を作っていたシニアはラッキーだ。自宅でもない、会社でもない、自分がリラックスできる場所だ。気分がすぐれない時、気力が落ちた時、落ち着きたい時、考え事をしたい時、寂しく感じる時、孤立した時などに自分の居場所を提供する「場」である。
私は51歳の時に組織から離れて一人で仕事をしてきている。仲間がそばにいないと落ち着かないという感覚はない。60歳を過ぎてビジネスへの気力が落ちてくると一人でいることへの不安を覚え始めた。自宅に家内はいるが、自分の居場所が外にない。
新しい「居場所」とはどんな場所か?
多分、私が探し求めているのは共通の価値観と興味を持つ人達ではないだろうか。そんな人達と一緒にいると会話が弾む。そんな状況を夢見ている私だ。
趣味があれば、趣味の団体組織に所属すれば良いのかもしれない。残念ながら、私の趣味はスポーツセンターのジムで筋肉トレーニングすることぐらいだ。仕事を趣味という人がいるかもしれないが、仕事は毎日やっているのでちょっと違う。
64歳になった2019年にもう一つ新しい活動ができる団体に所属したい。既に2つの団体組織に所属しているが今求めているニーズを満たすことが出来ない。
1.経営サロン会・・・月1回開催される勉強会(5~6年続いて参加している)
2.経営支援NPOクラブ・・・月3回のグループ定例に参加(所属して3年目だ)
昔から一人で活動するのが好きな私であるため、遊び仲間を作るのが難しい。気質が真面目であるため、何かの遊びに夢中になるということがこの十数年ない。酒もあまり飲まない。パチンコもやらない。ゲームセンターで遊ぶこともない。キャバクラで女遊びをすることもない。
自分で自分を観察してみるとこんな姿が見えてくる。
- 仕事をしている姿
- 筋トレしている姿
- パソコンやウエブで何かしている姿
- 家内と一緒に外出やランチをしている姿
- 誰かと一緒に遊んでいる姿が見えてこない
これから見えてくる自分の姿は、寂しい限りだ。人恋しさが見えてくる。
新しい遊びを探すしかない。遊びを探して共通の仲間と触れ合うしかない。私のような精神状態になっているシニアは大勢いるのではないか。それとも、私だけなのだろうか。老いては子供に戻るという。私は老いているが、遊び仲間がいる子供に戻っていない。遊び仲間が見つかったら、遊びながら子供に戻れるのかもしれない。