精神的に壊れた老女が横浜ベイクォーターにあるスターバックスに現れた。精神異常者とは思えないが、周りのお客に独り言で迷惑をかけている。時々、テーブルを叩く音が周りの人を遠ざける。年齢的に70歳代後半。身なりは普通。独り言の内容が、新聞記事の内容に対する自分の意見だったり、話している内容が断片的であったりする。
スタバでは、ちゃんとお金を払ってドリップコーヒーを買っているので独り言以外は普通の老女のようだ。スタバの店員もお客さんなので見ぬふりをしている。
その老女が座った席の周りのお客は突然の独り言を言うおばあさんに驚いて席を立って逃げて行った。君子危うしに近寄らずなのだろう。
病気なのか、自己陶酔なのか、周りからの関心を引きたいのか?
大声で一人会話をしている人を見かける事が多くなった。若い人もいるけれど高齢者が圧倒的に多い。傾向として人通りが多い通り、駅構内、公園でよく見かける。今回のようにスターバックスカフェの中のお客が独り言を大声て話しているのは初めてだ。
まあ、カフェであるから独り言も度を過ぎなければ許される範囲なのだろう。周りのお客にとっては、異様な雰囲気を味わうことになるが。イヤホンをして音楽を聴いていれば、精神的に壊れた老女の独り言は聞こえなくなる。
困るのは、独り言の会話が時折異常に声を張り上げて怒っているような独り言になることだ。 この時は、周りのお客も老女の方向を向く。なんと迷惑なおばあちゃんだこと!
普通でない!という印象がお客に伝わるが、独り言以外は何も害をなさないので無視すれば良いという姿勢だ。何らかの理由で精神が壊れてSelf-talkingの世界に自分を落としてしまったのだろう。この現象は、この人だけに起きる問題ではなく、孤独や孤立した老人にも起こりうる危険性がある。
人間は、ソーシャルアニマルだ。誰かと会話をして自分の存在を確認しあう。人がいるところに集まりたがる。誰かの関心を得たいと思う。
老女は、関西弁の口調だ。時々、沈黙する。そして、突然、また話し出す。私には、彼女の精神状態を理解できないが、近寄りたくない気持ちが強い。
人が集まる場所で大声で独り言を話すという行為は、誰かに自分の存在を認めてほしいという欲求からなのだろうか。独り言をしたければ、誰もいない公園でやればよいのにと思うのだが、それをしていないところを見ると周りの人間からの注目を浴びたいという欲求があるのだろう。
独り言を話している時は、決して周りの見ないで下を向いて話している。
スターバックスを11年以上仕事場として使っているが、こんな出来事は初めてだ。カフェの中で独り言を言うお客が現れるとは。
異星人がカフェで大声を出していると思えば良いのだろうか。