なぜ、70歳を過ぎたら体温調節機能をチェックすべきか?

統計資料が見つからないので客観的に答えを見つける事が出来ないが、私の周りにいる高齢者(70歳代)の服装を見ていると体温調節が上手く出来ていないのではという印象を受ける。

私はポロシャツで肌着なしで汗をかきながら歩いてある団体の定例会に参加した。定例会メンバーの平均年齢は70歳を越えていた。10人のメンバーのうち私のようにシャツ1枚の人は誰もいなかった。皆さん、夏用のジャケットとワイシャツを着ていた。

暑い日にジャケットとワイシャツ、それに下着では熱中症になっても可笑しくない。体温の感覚が確かに狂っているという印象である。

70歳を過ぎると体温調整が衰えて来るのではないか?

75歳の知人は定例会が始まる前にこんな事を言っていた。

「電車の中の冷房が寒くなったのでジャケットを着てきたのだが、外を歩いていると暑すぎる。」

彼は自分の体の体温調節機能が衰えて来ている事に気が付いている。この数か月前から体温調節がおかしいと感じ始めていたという。運動系で適度な運動をしてきた体なのに体温調節機能が低下して来たことに驚いていた。

丸の内界隈を歩いている若者はジャケットを着ていない。ほとんどがワイシャツ姿だ。ジャケットを着て歩いている人は年配者が多い。初老の私の目から見てもこの暑さでジャケット着ているのはどうかなと思わざるを得ない。

皮膚の温度センサーと発汗機能の衰えが70歳以上のシニアに増えてくる

高齢者は老化で発汗機能が衰え、皮膚の温度センサーも鈍感になって来る。ただ、個人差はある。新陳代謝が活発な体を維持している高齢者ならば、体が環境の変化に対応しやすくなる。一般の高齢者は老化現象として筋肉量が減少し、それに伴って発汗量も減ってくる。筋肉は体の温度調節に大きく関わっている。寒い時に筋肉を動かすと体が温かくなる。寒くなれば自然に体が震えだす。

高齢者は皮膚から感じ取る温度差のセンサー幅が広がって大きな温度差が生まれない限り感じなくなる。環境の変化に敏感でなくなる。老化現象は温度調節機能だけでなく体全ての機能で発生する。それが自覚できるまで時間がかかる高齢者とそうでない人との差がある。

加齢による体の変化

私は食事時になると鼻水が出やすくなった。食事をして10分ぐらいすると鼻水らしきものが流れ出してきているのを感じる。60歳代になると粘膜機能の低下に伴う生理現象として鼻汁が出やすくなるそうだ。これも加齢による体の変化である。

加齢による体の変化は70歳代では体温調節機能が目立つ。80歳を過ぎた老人であれば、多くの人が自覚するのではないか。そのため、熱中症になる高齢者が多い。室内で熱中症になって死亡する老人が多いのは、暑いと感じない、喉が乾かないなどの体温調節機能の感度が悪くなっていたためだ。結果として脱水状態になり手遅れになる。

熱中症対策になる携帯型熱中症計

老化で体の温度センサーがおかしくなると熱中症予防が感覚的にできなくなる。意識して自分が置かれている環境の状態を知る必要が出てくる。こんな製品が熱中症予防対策で役に立つ。

エー・アンド・デイ A&D
AD5690 [A&D 携帯型熱中症計 みはりん坊ジュニア AD-5690]
 ヨドバシカメラで1210円税込み

熱中症指数モニター みはりん坊ミニ

熱中症指数モニター みはりん坊ミニ

熱中症危険指数で危険度を表示、アラームする。こんな熱中症予防機器を室内室外で利用すれば、視聴覚でリスクを察知できる。

良く言われるのは体温調節機能がおかしいと感じ始めたら、意識的に水分補給をする習慣を身に付ける事である。夏は特に屋外室内を問わず水分補給をする。そのタイミングをAD5690 [A&D 携帯型熱中症計 みはりん坊ジュニア AD-5690]で理解する。

結論

暑い夏は熱中症予防対策をする必要がある。70歳以上のシニアは体内の温度調整機能が衰えてくる。その影響で暑いのにジャケットとワイシャツを着て外を歩く。

発汗機能が衰えると汗が出なくなり、熱を体に貯め込んでしまう。発汗機能を正常に戻すには汗を出す運動をするしかない。定期的な運動で定期的に汗を出す習慣が身に付けば、温度差を調節する機能が敏感になり発汗を促す。詰まる処、老化現象を予防するには適度な運動を定期的にして新陳代謝を活発にするしかない

熱中症対策として温度と湿度から熱中症リスクの度合いを調べ画面に表示する熱中症計を活用すると良い。