シニアは何をすれば体が若返るのか?

75歳のシニア男性がNPO定例会で自己紹介をした。その時、彼の趣味が走ることだと語った。彼の年齢が75歳であると聞いた他のNPO会員は驚いた声を出した。とても75歳には見えない!!10年若く見える。

私も彼を見て75歳の高齢者とは思えなかった。趣味が走ることと知ってさもありなん!と感じ取った。運動を定期的にしている高齢者は、皆若く見える。実際に体の動きが老人の動きではない。70歳を過ぎると体力の差が体に出てくる。定期的に運動をしている高齢者は、若々しい体の動きをしている。

10年若く見られたければ、定期的に運動をする習慣を今から身に付けるべきだ!

10年若く見せたいシニアならば体の筋肉を増やす事である!

筋力トレーニングを始めると1年後の老人の姿が見違えるほど良くなる。余分な脂肪が取れて筋肉が体について来て姿勢が良くなるからだ。当然、栄養バランスを考えた食生活をする必要がある。特に筋肉を作る材料のたんぱく質は多めに食べないとだめだ。

私は、週2回の筋トレをやっている64歳のシニアである。この筋トレのお陰で健康を維持している。もう、20年以上も風邪で寝込んだ事が無い。寝込むときは、筋トレでギックリ腰をやってしまった時だけだ。

誰もが筋トレをやれとは言わないが、筋肉は加齢に従って知らないうちに落ちて行く。これをストップさせないと体は枯れて行く。自分が好きな運動を習慣付いてやっている高齢者は、動きが軽い。肥満体の人は少ない。歩き方も普通の人のように早く歩ける。顔を見れば、余分な贅肉が無い。引き締まった顔になっている。若さはそんな顔から生まれてくる。

運動嫌いは、体に錆を生む。筋肉が落ちて来ると背が丸くなる。足の動きも遅くなる。重い物が持ち上げられなくなる。今まで出来ていたことが出来なくなるという体験を味わい始める。老人の体は使わないと退化して行く。典型的な事例は、転倒して介護ベッド生活を3か月間過ごせば、自分の足で立てなくなり、歩けなくなる。

私の義母がそうであった。体は常に動かしていないと錆が付く。錆が付くだけでなく、筋肉も失い始める。 骨と皮になり枯れて行く。生気が消え失せて行くような印象を周りの人に与える。老人ホームに行けばそれが直ぐにわかる。生きているのか、死んでいるのか分からない無表情の老人が食堂で座っている。

同じ75歳の老人でも運動をしている人とそうでない人では印象で相当の開きがある。これが現実だ。体を鍛えている老人とそうでない老人では、老後になって違いが顕著に出てくる若さをもらえる老人は定期的に運動をしている。この事実を知るまでというか、気付くまで時間がかかった。平均年齢70歳代のNPO団体に入ってそれに気が付いたのだ。比較できる老人がいるからだ。

友人、知人で定期的に運動をしている人がいたら、体力を比較すると良い。自分の筋力と耐久力が落ちているのにすぐに気が付くはずだ。いつも運動をしていれば、その負荷に値する運動が問題なく出来る。運動していない人は、急に負荷がかかる運動が出来ない。筋肉が適応できていないからだ。

定期的に運動をしていると成長ホルモンが分泌される。新陳代謝も活発になる。新しい細胞が活発に再生され始める。それが顔や体に出てくる。直ぐには出てこないが、最低でも6か月以上定期的に運動をしていれば自覚できるような体の変化が見えてくる。その変化は若さだ。

若く成りたい高齢者は定期的な運動を始めるべきである。必ず、落ちていった筋肉が体に戻り始めるはずだ。1年定期的な筋トレをすれば、自分の体に良い変化が起きているのに気がつく。