老後は不自由な生活に慣れなければならないのかなあ?

私の知人夫婦が毎年恒例行事でハワイに旅行する。その写真がFacebookに上がってくる。その様子を見てこんな生活を送れる時間は限られていると思った。彼は晩婚である。子供はいない。夫婦二人の時間をゆっくりと楽しみたいのだろう。まだ、50歳代の夫婦だ。後、10年から15年ぐらいは、この恒例行事を続けることが出来るだろう。

夫婦のどちらかが健康を害したら、お互いに不自由な生活を強いられる。夫婦ともに健康で生活が出来る時間が長ければ長いほど人生を楽しむことが出来る。シニアにとって(1)普通の生活が出来る、(2)自分で自由に動ける健康な身体がある2つの要素は老後を楽しむ上で最低条件になる。

問題は、この最低条件を満たせられなくなる時が必ずやって来るということだ。

自分の世話が出来なくなる不自由な生活をどう受け止めれば良いのだろうか?

家内の両親を介護支援しているのだが、その状態を見て自分の老後はこうなるかもしれないと心配している。義母は、86歳。老健で足のリハビリをしている。最終的には、有料介護付老人ホームでの生活になる。義父が91歳であるので自宅に帰っても義父は義母のお世話が出来ない。義母も一人で身の回りの世話ができないほど足が動かない。

91歳の義父は、まだ、自宅で一人生活を続けている。足の動きは遅くなってきているが、最低限の身の回りの世話は自分でやっている。その意味では、すごい!周りの91歳代の男性は、他界しているか老人ホームで介護の世話になっている人が多い。私たち夫婦は、週1回1泊2日で義父の介護支援をしている。

主に食事の世話、部屋の掃除、トイレの掃除、お風呂の掃除、洗濯、買い物、その他雑用を義父の代わりにやっている。義父の足が動かなくなるのは時間の問題だ。その時は、有料介護付老人ホームを探して入ってもらうしかない。義父は頭がしっかりして時代に追いつこうとしている。話をしても違和感がない。

義母は、少し認知症のサインがある。同じ話を繰り返す言動が増えてきた。ちょっとづつ、ちょっとづつ認知症的な言動が感じられるが判断能力はまだしっかりしている。

義母の状況は、車椅子の生活だ。それも老健施設の中での話だ。車椅子では、自宅で生活が自分で出来ない。必ず、誰かがそばにいてお世話をしないと生活が回らない。自分で動けなくなるということは、自分でほとんど何も出来なくなるということに近い。義父も足が問題でやりたい事も出来ない生活を強いられている。

動物も人間も足をやられると不自由な生活を強いられる。動物の場合は、死に直結する。人間は、誰かのお世話になる。家内の両親の生活を見て自分の老後を想像できる。足、足、足だあ!

足を鍛えることを諦めると不自由な生活が始まる。63歳の私は、還暦になったときから筋トレで足の筋肉を特に鍛えている。今年の健康目標は、「階段マニア」になることである。階段は、足腰ヒップの筋力だけでなくバランス感覚も養える。その上、心肺機能も向上させる。普通のシニアは、階段を嫌がる。嫌がってエレベーターやエスカレーターを使いたがる。誰でも楽をしたいのは分かるのだが、老人の健康面ではマイナスだ。 

介護ロボットが家庭に入ってくるかで今後の老後の生活が多少変わるかもしれない。後20年で家庭に1台の介護ロボットが入ってくれば、83歳になる私の生活は、助かるだろう。できれば、自分の足で体で普通の生活を維持したい。

この記事「老後は不自由な生活に慣れなければならないのかなあ?」のポイントは、

  • 夫婦のどちらかが健康を害したら、お互いに不自由な生活を強いられる
  • シニアにとって(1)普通の生活が出来る、(2)自分で自由に動ける健康な身体があるの2つの要素は老後を楽しむ上で最低条件
  • 動物も人間も足をやられると不自由な生活を強いられる