Yokohama Marine & Walkで買った日傘を談合坂サービスエリアで忘れる

私の家内がYokohama Marine & Walkのお店で購入した日傘を中央高速の談合坂サービスエリアで忘れてしまった。2016年6月21日(火曜日の午後4時半頃)の出来事だった。その日のうちにお問合せをして捜してもらったが、発見できずとの連絡があった。

彼女は、落胆していた。お気に入りの日傘であったからだ。価格は高くないが、気に入った日傘に巡り会えたと喜んでいた。きっと、他の女性が見つけて持って行ってしまったに違いないとしきりに言っていた。 女性はその感覚が鋭いから、そうなんだろう。

お気に入りの日傘は女性にとって大切な物!

私もお気に入りの雨傘を電車の中に忘れた経験がある。その日のうちに下車した駅で電車の中を捜して頂けないか頼んだが、電車の中での忘れ物は、1日たってから特定の駅に集められるのでその駅に出向いてくれと言う事だった。1日に数千本も傘の忘れ物があるという。

翌日、その駅まで行って忘れた傘のイメージを伝えた。担当駅員は、忘れ物の傘を集めている部屋に私を連れて行って捜して下さいと言い残して出て行った。幸運にも数分後に私の傘を見つけた。枝に傷がある傘で1本骨の先が折れているため、直ぐに分かった。

大した傘ではないのだが、長年使っている傘には愛着がある。愛着に価値があるのだ。 

家内の日傘も類似な感情があったのだろう。お気に入りの日傘はそう簡単に出会えない。それ故に、談合坂サービスエリアに置き忘れた事を悔やんでいる。他人にとっては大した日傘ではないのだが、本人には凄く大切な日傘だ。思いが埋め込まれている物は誰にとっても大切な物なので有る。 

あまりにも悲しんで悔やんでいる姿を見ているのは忍びないので今週末にYokohama Marine & Walkのお店に一緒に行って同じ日傘をまだ販売しているかどうか、在庫があるかどうかなどを確認してくる予定だ。私自身はそのお店の名前は覚えていないが場所は記憶にある。

同じ日傘が見つかれば、彼女の悩みは一瞬にして消えてなくなる。一瞬かもしれないが彼女に幸せの香水を振りかけられる。数千円の日傘だが、彼女にとっては数十万円の価値があるのだろう。 

物に感情が乗り移ると正札の値段や価値が数十倍に膨れあがる。

私の左腕に昔アナデジ腕時計と言われた時計がある。もう、自分の体の一部になっている。それほど一緒に人生を過している。購入価格は1万円前後だった。25年前に金額だが。もう、傷ついて数分遅れたり、進んだりしているがこの腕時計には私の思いが染み込んでいる。どこに行くにもこの腕時計は一緒に付いて来てくれる。 

ソニーに務めていた時代、ニュージャージー州にある米国本社に初めて出張した。宿泊したホテルは米国本社の隣にあったMarriott Hotelだ。ホテル内にあるキオスクで買い物をしていた時に若い綺麗なブロンド女性の店員が突然、"I like your watch. It is beautiful. Mine is Timex. It is cheap, but yours looks so expensive!"と言い出した。

確かに米国産のTIMEXの腕時計と比較すると日本製の腕時計は豪華に見える。それ以来、私の腕時計はお気に入りになった。家内のお気に入り日傘が消えてしまった悲しみが良く分かる。思いが入った物にはお金に換えられない価値が埋め込まれている。