シニアの容貌はその人の人生を表す

家内に良く言われる事がある。老人は容貌で判断されるから変な格好で外出しないで!!ヨロヨロの麻のシャツ(アイロンしなくても良いのだが)を着て外出しようとしたら、アイロンしたシャツを着て行って下さい!と言われてしまった。仕方なく、アイロンされていたシャツを出して着た。麻のシャツはヨロヨロになるのは自然なのだが・・・それが麻のシャツの魅力だと私は思っている。だが、家内はそう思っていない。というか、傍目から見える私の容貌に気を使っているのだ!

老人は汚くなり、醜くなる!シワやシミが顔は手のひらに目立ち始める!

女性がお化粧をするのは、美を追求するためであると思う。老人になると美から若さを追求するようになる。若さ=美なのだ。肌の老化、シワとシミは体全体の皮膚に増え始める。筋肉が減少し始めると皮膚の張りが無くなり、皮が垂れるような腕になる。

老化は人間の風貌を醜くくする

肌に付けるお化粧には限界がある。厚化粧をし過ぎるとお化けになる。私は、妖怪のような風貌のカリスマ経営者に会った経験がある。年齢として、80歳ぐらいの経営者だ。お金の亡者のような印象が記憶に残っている。その人の顔と容貌を見て「妖怪」という言葉が頭に浮かんだのだ。 

一方で非常にさわやかな印象を体全体で醸し出すシニア経営者にも会っている。酷いコントラストを覚えた。人間は、歳を取ると顔や体、そして、容貌にその人の人生を表す。 

自分を良く見せるスタイルを持つ

自分自身に自分だけの人生のスタイルがある人は、その軸で風貌を形作るように思える。自分を若く見せたいと思っているシニアならば、ヨロヨロのズボンを履いて外出しない。地味な色のシャツよりも明るい色のシャツを選ぶ。男女ともに老人は洋服を派手な色にすると若さを演じられるという。

真夏の今は、麻のシャツ(アイロンされたもの)とズボンを履いて仕事に出ている。麻のシャツとズボンは風通しが良いので暑さを和らげる。若者たちが利用するスタバのカフェであるため、浮浪児のような格好の老人がパソコンを見ながら何やらやっているという印象を与えたくない。 

顔のシワやシミは隠しようがない。男なので女性ほど気にしない。シニアとして気を使うのは、目的を持って生きているという顔つきとビジネスマンであるという容貌だ。 

老人の顔や体を見ればその人の今が見える

多くの老人は、当てもなく余り余った時間を持て余している顔つきをしている。顔を見れば、暇している老人であるかどうかはすぐに分かる。何か目的を持って行動している老人であれば、それが顔に出てきている。その違いは、誰が見ても分かる。秋になれば、毎日がスーツやジェケット姿になる私とジャンパー、ジーンズや綿パン姿とでは印象が違う。老人であればあるほど身に付ける物(靴、時計、メガネ、カバン、リュックなど)や洋服に気を使う必要がある。

体は老化で汚くなるがそれを隠すスタイルがあれば、スタイルが自分の印象を良くしてくれる。私は、筋肉の鎧を身に着けている。70歳とは思えない上半身を維持するために週2回スポーツセンターで筋肉トレーニングをしている。体格で若さを演じようとしている。 

肩幅が広くて胸板が厚いとスーツやジャケットが似合うと家内は言っている。定期的に運動しているのでお腹に贅肉はあまりない。70歳のシニアでない肉体作りをすることで自分自身の容貌を若く見せようと努力している

仕事を見つけて楽しんでいるシニアは、良い顔をしている。皆が皆仕事で恵まれないが、シニアが一生懸命働いている姿には若さを感じる。モスバーガー店のカンターで元気よく挨拶をしてくれるシニアの女性や男性は輝いている。のろのろした動きはなく、キビキビと仕事をこなしている。生活と人生に緊張と張りを感じるシニアになりたいと思うのは私だけではないだろう!

70歳になって自分の人生を考える時がある

70歳から80歳にかけて自分の肉体に老化現象が顕著に出始める。それが体力であったり、大病であったり、歩行障害であったり、視覚・聴覚障害かもしれない。体の衰えが表面化する。その現象を感じ始めると自分の人生の先が短いのではないかと思い始める。

そんな感覚を覚えた時に自分の人生を振り返る時がある。60歳の時は自分の人生を振り返るようなときはなかった。やるべきことが目先にあったためである。70歳になって仕事やお金にあまり縛られることがなくなると今の自分になれたのは何が影響したのだろうかと考え始める。誰にでも人生の転機はある。

過去の人生の節目節目がつながり合って今の自分を作り上げていると解釈し始める。

結論

老人の顔、体、雰囲気を見ればその方の人生の成績が想像できる。老いた今、自分の顔を見て何を感じるか。肉体は精神面を映し出す。顔に出たシワはその人の人生の足跡。年齢と風貌がミスマッチするシニアがいる。同じ70歳シニア男性でも80歳の老人に見える人がいる。その人の体に活力がないと何故か人はすごく老けてくる。

最終的に自分の人生をどう感じるかである。経済的に裕福、貧乏の視点ではない。自分の人生は後悔しない、楽しい、有益な経験を味わった良き人生であったかどうかである。

鏡に写った自分の顔を見ながら、自分の過去を振り返ってみる。人生の節目節目での行動が今の人生の結果になる。それが顔に出る。