大きな新聞記事にはならないが、老人のバランス感覚が鈍くなり、転んだり、倒れたりする場面が日常茶飯事に起きている。先ほども、エスカレーターに団体で乗って上がっていくお婆さんを助けた。バランスを崩して後ろ側に倒れ始めたのだ。後ろには、40歳代の女性がいた。彼女がお婆さんをとっさに手で支えようとするのだが支えきれず、だんだんとお婆さんの体が逆さまになろうとしていた。
たまたま、私がそのエスカレーターを通りかかった時に二人の女性がドミノのように倒れそうな光景を見て急いでエスカレーターを上って逆さまに倒れそなお婆さんをまず支えた。
老人を助ける
そのエスカレーターは短いエスカレーターであったのでお婆さんを支えながら降り口まで時間をかけずに辿り着けた。最初に支えていた女性は自分でバランスをを戻してお婆さんを助けていた。
エスカレーターで倒れてくる人を助けるのは今回が初めてであった。
逆さまに倒れて支えられていたおばあさんは、何が起きているのかわからない状態で顔が笑っていた。幼い子供が両親に支えらえているのを楽しんでいるかのような感じだ。
今回の出来事で一つ学んだ事がある。
老人がエスカレーターに乗ったら気を付けて前の老人の様子を観察することだ。倒れそになったら、直ぐに体を支えてエスカレーターが降り口に来るまで耐える。若い人で力があり、数人でいるならば倒れそうになった老人を元の位置に戻せるだろう。だが、万が一を考えて降り口まで支えるだけで良い。
私もウエイトトレーニングをやって63キロぐらいは負担もなく上げられるのでお婆さんの体重ぐらいは大丈夫であったが、もう一人の女性がいたので無理をしなかった。
今回は一人乗り用エスカレーターであったので支えやすかった。これが二人乗り用エスカレーターであったら対応の仕方が違ったかもしれない。
老人はバランスを失い易いという事が体験を通して分かった。ヨロヨロトゆっくり歩いている老人がいたら、注意して見ていた方が良い。何かがあったら直ぐに駆け付けられるように。
グループでエスカレーターに乗るときは、老人の後ろに体力がある男性2名ぐらいが乗ったほうが良い。老人はいつバランスを崩して後ろに倒れてくるかわからない。自分で支えられるポイントを越えると普通の人でも後ろに倒れてくるので老人には気を使うべきだろう。
エスカレータに乗ってバランスを崩し後ろに倒れてくる老人はこれからもっと増えてくる。周りの人の意識と理解を高めて事故が無いようにしたいものだ。