スターバックスで泣き響く幼児と赤子の声

スペースが広いスターバックスCafeには、ベビーカーと一緒にやってくる若い母親たちが多い。Cafeで仕事をしていると幼児や赤子が泣く声が周り全体にサイレンのように響いているのがわかる。時々、誰もが目を向けるような泣き声が起きる。本心では、Cafeに幼児や赤子を連れてきてほしくない!のだが、幼児や赤子は泣くのが仕事だ

誰も泣き声に文句を言っていないが、顔は忍耐の「忍」を表している。

若い母親の心理は理解できる!

子育ては大変だ。意思が通じない幼児や赤子を育てる若い母親は、体力と忍耐が要求される。男親は、母親の苦労をなかなか理解できないかもしれない。日中、幼児と赤子を育てるのは母親だけだからだ。家で子育てをするのは息が詰まるはずだ。1日に一度は外の空気をゆっくり吸いたいという気持ちがわかる。

子供が生まれていない頃は、旦那が会社で働いている時に友人とスタバでおしゃべりし放題であったはず。子供が生まれて子育てが始まった途端にスタバでのおしゃべりが出来ない日々が続く。子育てのストレスを発散、緩和する場が家にはない。

ベビーカーで行けるスターバックス店があれば、自然と足はスターバックスに行く。その時は、必ず、同じ子育てママたちとグループでやってくる。お喋りと子育てストレスを一緒に解消するためだ。

私がスタバで観察する限り、子育てママグループは多くて3人だ。3人以上になるとベビーカーを3台置く場所が確保できない。座る椅子も同様だ。幼児が3人いるとすごいサイレンが轟く。大人しい幼児であれば、良いのだが、意思表示が出来ない赤子であるともう大変だ。

横浜駅近くの横浜ベイクォーター3階にあるスターバックス店は、家族連れが座れるスペースが有る。U字型のソファータイプの椅子だ。ベビーカー数台と子育てママ3人がコーヒーを飲みながらお喋りするスペースがある。

いつも、午後3時頃になると2,3組の子育てママたちがベビーカーを押してやってくる。幼児や赤子がコントロールできなくなる時か、数時間居座ったあとに帰宅していく。彼女たちにとっては、1日の子育てストレスを発散する時間帯だ。

子育ては、体力がある若いうちにすべきだという理由がわかる。体力が落ちる35歳以降の子育ては、肉体面と精神面で辛いものがあるだろう。育児ノイローゼが生まれる理由が理解できる。母親は、子供から逃れられない。全てが子供中心に回り始める。

こんな心理状態を理解しているとスターバックスで幼児や赤子の泣き声が聞こえても文句を言える立場ではないことがわかる。子育ての母親は、私のようにコーヒーを飲みながら仕事に集中している楽な生活をしていない。私には自由があるが、子育てママには自由がない。Child is a Kingである。

これからも横浜ベイクォーターのスターバックスで仕事をするときは、子育てママの苦労をともに共有することになる。