私の若い頃は海外出張で家を留守にすることが多かった。幼い子供二人の子育て負担を妻に負わせてしまった。今考えると申し訳ないと思っている。子供が今大人になり社会人として独立している。夫婦二人の生活が始まった。私と違って妻は社交性があり、地域にネットワークを持っている。色々なお誘いが舞い込んでスケジュールがいつもイッパイだ。
私は自営業者として仕事をしているので家内の後を付いて行くという行動はない。お互いに独立したライフスタイルを続けている。
世間では、定年退職離婚が話題になっている。なぜ、定年退職離婚が起きるのか。自分の過去を振り返って考えてみるとその理由がわかる気がする。男は仕事熱心すぎて家庭の負担をすべて妻に投げた生活をしていたのではないだろうか。
その負担が、積もり積もって子供が独立し、定年退職して退職金が入った時に定年退職離婚という形で爆発したのだろう。
定年退職後は妻に感謝される生活を送ることに務める
定年退職をしたシニアが定年退職離婚を防ぎたいならば、出来るだけ早いうちから妻の過程での負担を軽減させる努力をすることである。
私は妻にこんな事をしている。彼女が友達や知人グループと小旅行に行きたい時には喜んで行かせてあげている。なにか欲しい物が有れば、買わせてあげている(特別に高価なものでなければ)。彼女が若い頃出来なかったことややれなかったことを今やりたいならば、それを可能にしてあげている。
子育てで若い頃は自由がなかったはずだからだ。
今、やっと自分の時間が持てる時期になった。彼女に自由を私はできる限り与えている。私の都合よりも彼女の都合を優先してあげている。会社員生活は10年前に終了。自分の都合で自由に仕事ができる自営業者に成っているので彼女に負担をかけないライフスタイルを送っている。
家事も分担している。食事を作る人は妻。食器洗いは私。週1回の真剣お掃除は私がやる。食べ物の買い出しは一緒にする。出来るだけ必要以上の負担が家内に行かないよう気遣っている。
年に2回は、1泊2日の小旅行をしている。外食も月1回以上している。奥さんたちが一番喜ぶのは、夫の食事を考えないでも良い時間を持つことだ。旅行に出れば、食事を作る必要もないし、時間も制約されない。外食すれば、美味しい食べ物が食べられる。美味しい料理が食べれるレストランがあればそこに連れていく。
奥さん孝行をするのが今の時期になる。会社を退職して好きな仕事をしている今、年金をもらいながら自由な時間を思うままに使える今が奥さん孝行の時期だ。
定年退職後、奥さんの後を追いながら生活をしているシニアは奥さんに余計な負担をかけている。奥さんが喜ぶことを一度考えてみよう。リストアップして実行してみよう。簡単に出来ることは、外食に連れ出すことだ。
友達との誘いで外出するならば、喜んで送り出す。奥さんの行動をブロックするようなことはやらない。夫婦の仲はお互いを思いやる心がないと上手く行かない。今まで子育てで家庭を守ってきた奥さんへの感謝は定年退職後になる。
一般的に夫よりも妻のほうが活動的になる。お付き合いも多い。夫をかまう時間は少なくなる。今まで自分の時間を夫のために費やしてきた。そのお返しが今である。
奥さんにもっと自由を与えよう!