老後の生活はマンション、一軒家、都会、田舎や郊外?

少子高齢化社会になったためか、老人が都会で増えているような感じがする。郊外に一軒家を建てて住んでいたシニアが老後の生活を都会で過ごそうと都内のマンションに引っ越してきている。そんな新聞記事やテレビニュースを以前読んだり聞いたりした。

私たち夫婦は、横浜市に住んでいる。大規模集合マンション住宅での生活だ。私の知人は、千葉の郊外に一軒家を建てて生活をしている。都会が良いのか、郊外が良いのか、マンションが良いのか、一軒家が良いのか、人それぞれだが、老後の生活に利便性と生活の刺激を求めている老夫婦は、多い

便利な都会に引っ越す理由

郊外で生活をしている人は、どこに行くにしても自動車で行くことになる。都会ほどお店が住宅近くにない場合が多い。ゆったりした一軒家でお庭で野菜づくりなどをしている場所であればあるほど生活の利便性がかける。会社勤めが出来ている人であれば、郊外での生活も不自由ではないが、年金をもらい始める年齢の人は、老後の生活をどこで過ごすかを考え始める。

自分の足や自転車だけで身の回りの必需品や食料を賄えるならば、都会に引っ越すニーズはないかもしれない。もし、人との出会いや賑わいを求めるならば都会で生活をしたほうが良いだろう。私の家内は、老後の生活は生活の利便性が高い場所で生きたいと言っている。

駅から遠くないマンション生活を望んでいる。今は、駅から20分ほど歩いて丘を登って行くマンションだからだ。足を鍛えるには好都合の立地であるが、横浜や東京に外出しやすい場所ではない。私は、今の住宅でHappyなのだが。

女性は、買い物を楽しむ。お洒落なレストランで食事をしたがる。変化を求めて直ぐに都会に出たがる。老後は自宅にじっとしていられない。外出するならば、目を楽しませるお店が沢山ある都会が良い。そんな意味合いで郊外よりも都会に住居を求める傾向が高い。

老人になると広い家は住み難くなる。掃除が大変になり、使わない部屋が増える。夫婦二人の生活で必要な広さは、2LDKで十分だ。一軒家は、年齢とともに老人夫婦にとって使い勝手が悪くなる。不自由な体になればなるほど住み難くなる。

面白いもので女性は都会で住みたいといい、男性は田舎で自然を楽しみたいという。田舎に住み続けると人口が減っていく。今年(平成28年)の出生数が100万人を切った。若者は仕事を求め都会に出る。田舎は死に行く老人だけが居残る。

老人は、若さを求めて若者たちが集まる都会に刺激を求める。そんなニーズを満たすために都会に引っ越しを考える。老後の生活を楽しむには、不自由になった体を補う利便性が価値を持つ。自動車でショッピングモールに出かけるよりも歩いて近くの商店街に買い物に行くほうが利便性が良い。

老人にとって都会の魅力は、衣食住で困らないため、手厚い介護サービスを受けるため、暇な時間を楽しむための機会があるためではないか。都会の良さは、必要なものが全て徒歩で歩ける距離にあることだ。または、電車やバスですぐに行けることだ。

生活の利便性を重要視する老人であればあるほど、田舎や郊外から都会に移り住む。

誰もが田舎や郊外から都会に移り住めるわけではない。誰か知っている人たちが移り住む都会にいるか、いないかでだいぶ違う。都会は生活コストが高いのでお金が田舎や郊外よりもかかる。ある程度の金融資産がないとお好みの場所にあるマンションも買えない。

生活コストを下げたい老人夫婦ならば、地方の中間都市や保養地が良いかもしれない。すべてを満足させる利便性があるのではないが、妥協点は見つかるはずだ。最終的に自分の老後をどんな生活にしたいかで住む場所も変わる。