「終の棲家」は老人ホームになるのか?

義母の介護を見ながら老人の最後はどうなるのだろうかと考える。来月からデイサービスに週1回通い始める。自宅での介護に限界を感じ始めた。デイサービスの中で提供される介護と基礎体力作りサービスに家族では出来ないことを求めた。

90歳の義父では、十分な介護ができない。私たち夫婦はいつもそばに居られない。デイサービスを使えば、義父にプライベートな時間が与えられる。そして、私たち夫婦が介護支援する日数も減らせる。そんな事を思いながらデイサービスという介護サービスを利用することにした。

自分の身の回りの事が出来なくなった老人の「終の棲家」は老人ホーム!

義母は、圧迫骨折で介護ベッド生活を1ヶ月ぐらい続けている。2ヶ月目に入り、訪問リハビリが始まったのだが週1回の訪問リハビリでは効果が薄い。リハビリは、まず、ベッド生活で衰えた基礎体力をもとに戻して自分の足で歩き回れるまでを目標にしている。今の状態は、紙おむつでの排泄介助が必要だ。ベッドから動けない。

どんな人でも同じ部屋で1ヶ月以上ベッド生活を送るのは精神的に辛い。デイサービスを使えば生活に変化が生まれる。介護、ランチ、入浴支援、排泄介護、仮眠、他の老人との会話と交流がデイサービス施設で体験できる。義母にとって退屈なベッド生活から抜け出す良い機会になる。

ケアマネジャーの話では、老人のリハビリ(体や足の筋肉の活性化)はデイサービス施設で死ぬまで行わないと体がどんどん弱体化してしまうという。半強制的に体を動かす習慣を身に付けさせるためにはデイサービス施設でのリハビリが重要だと説明してくれた。

問題は、デイサービス施設での介護とリハビリを終えて普通の生活に戻れるだけの体力がどのくらいの期間で戻ってくるかだ

普通の生活(自分で身の回りの事ができる体力と筋力)に戻れなければ、死ぬまで介護施設のお世話になるしかない。そうなると終の棲家が介護施設になる可能性が高い。

老人が一度ベッド生活に陥ると多くの老人は介護施設での生活に移ってしまう。家族が介護できない場合が多いからだ。介護する家族にも生活がある。その生活を犠牲にすると共倒れになる。そうならないために介護する家族を支援するデイサービスがある。

私は、出来るだけ義母と義父にデイサービス施設を活用してもらいたいと思っている。義父は、まだ、自分で身動きが出来る。何とか自分一人で生活が出来る体力があるが、足の筋肉が衰えていて外出があまり出来ないでいる。二人の老夫婦に必要なのは、自分の足で身動きできる筋力である。足さえ自由になれば、自分の身の回りの世話の殆どが出来るようになる。

足の力が回復できない老人は、残念ながら介護施設での生活になる。自宅での生活が無理なため、介護支援がある老人ホームでの生活になる。本来ならば、自宅で生活が出来れば良いのだが自分で自分の世話が出来なくなった時点で介護支援がある老人ホームやデイサービス施設を採用せざるを得ない。

終の棲家は、介護施設と老人ホームとなる。

今元気な老人は、介護施設のお世話にならないようにする努力が必要になる。歩く上で問題がない脚力があっても転倒して体の身動きができない状態になるとベッドでの生活になる。短期間のうちに自分の足で動き回れる骨折であれば問題がないが、治療で1ヶ月以上ベッド生活が続くと足の筋力が衰えて自分の足でベッドから立ち上がることが出来なくなる。

この状態から足のリハビリ訓練をして筋力を復活できれば元の生活に戻れる。出来なければ、そのまま介護施設での生活になってしまう。元気な老人が普通の生活に戻れなくなる理由は、転倒による寝たきり生活だ。

終の棲家で他界したい老人は、足を強化して身動きの面で不自由にならない体が必要だ。亡くなる時は、ベッドでの生活が短い亡くなり方をしないと終の棲家で人生の終りは迎えられない。