65歳以降の収入を得る準備

アクサ生命保険の「将来のお金に関する意識調査(20歳から50歳代へのアンケート)」で54.9%の方が定年退職後の収入を得る準備(計画なし、関心なしの状態)を考えていないと言う。60歳で定年退職、65歳で引退の時代である。60歳から再雇用される人は幸運だが65歳で完全引退になる。65歳以降は、年金しか収入を得られない生活になる。

今、50歳代ならば自分が65歳で年金を受給する歳に第二の収入を得る方法を今から準備する必要がある。何故ならば、・・・

複数の収益チャネルがあれば、生活に安定と余裕が生まれるからだ!

会社にぶら下がって生きて来ている会社員は、毎月給与が自動的に銀行口座に入ってくる。それが当たり前のように思っている。60歳、65歳以降は、当たり前でなくなる。そんな生活を50歳代に想像して準備する必要がある。60歳で定年退職して起業した人ならば、私が言っている意味がよく分かるはずだ。サラリーマン時代は、なんて楽な時代であったかを!

年金の金額は、個人差がある。大企業の商社ならば月額50万円を企業年金として保証しているという。基礎年金と厚生年金だけの会社員ならば、月額22万円前後であると聞く。相当の幅が会社によってある。年金だけで十分生活が出来る会社員であるならば、お金を稼ぐ必要が無いだろう。多くのサラリーマンは、年金だけに頼られない。年金だけでは生活が苦しくなることを分かっているはずだ。

50歳代の現役サラリーマンは、自分が受け取る年金総額がまだわからないかもしれないが、月額22万円前後を参考値に65歳以降の生活を想像してみてもらいたい。現在の生活費が月額22万円以内で収まっていれば、焦ることはないかもしれない。多くは、22万円以上の生活費が発生しているはずだ。

仮に月額35万円ぐらい消費しているならば、65歳以降は、月額13万円以上の収入をどこからか得る必要がある。これぐらいは、50歳代の会社員ならば今でも分析が出来る。

毎月35万円の消費生活をしている人が、22万円以下の生活をするのは苦痛だ。もし、年金以外の収入が見込めないと諦めた人は、今から月額22万円以内で生活が出来るように生活改革をしなければいけない。10年間掛けて13万円を減らすには、55歳から毎年月額1.3万円づつ月額の生活費を減らす工夫をすることになる。これはかなり難しい。私は出来ない。この時点で無理だから節約する生活をするのではなく、お金を稼ぐ生活をする方向で考え始める。

65歳から再就職できても70歳が限度だ。会社としては、特別なスキルがない普通の70歳労働者を雇用しない。70歳を過ぎれば、アルバイトか、パートでしかお金を稼げなくなる。または、定年退職と同時にスモールビジネスを手がけるかだ。起業して自分でお金を稼げるようになれば、定年はない。自分で定年を決められる。

毎年、65歳なって困る高齢者が増えている。困るというのは、65歳の老後生活をどの様にしたら良いか分からないという状態だ。年金の将来は暗い。毎年、年金額が下がって行く。まだ、若いうち(50歳代、60歳前半代)に自分で稼げる仕組みを構築する必要がある。これは本当に重要である。

65歳以降も自分でお金が稼げる仕組みがあれば、年金で足りない費用を賄えられるし、現在の生活も維持できる。自分でお金を稼ぐ仕組みは、試行錯誤が伴う。時間がかかる。65歳になる前までに仕組みを完成することだ。仮に今55歳であれば、会社側はあなたに第二の人生キャリアを考えるように時間を与えてくれるだろう。サラリーマンの延長線上のキャリアであるならば、65歳までが限度だ。

転職先を探すと同時に副業を始めることだ。

時間をかけて副業が65歳時に本業になるように今から試行錯誤するしかない。副業を何にするかは、あなた次第。あなたが一番得意とすること、関心があること、生き甲斐を感じることから試すと良い。

65歳はあっという間にやってくる。65歳になってから慌てても遅い場合が多い。体も頭も思うように動かなくなる可能性があるからだ。まだ、若さがあるうちに、気力があるうちに65歳以降にお金を自分で稼げる仕組みを作り上げることだ。私は、その仕組を既に構築して検証段階に来ている。世の中の仕組みが劇的に変わらない限り65歳以降も仕組みがお金を稼いでくれるだろう。