元気な一人暮らしの高齢者は、(1)栄養、(2)体力、(3)社会参加を意識して生活をしている。私自身も還暦を過ぎた頃から口に入れる食べ物に注意している。最近では、ジャンクフードと呼ばれるマクドナルドなどのハンバーガーは食べていない。仕事先で食べるランチは、肉よりも魚のランチ定食を探している。
高齢者の虚弱体質は知らないうちに忍び寄ってくる。食べる量が減って粗食になったり、外出する回数が減ってきたり、足の筋力が減少してきたりする。老化現象である。意識して予防をしないと老化はどんどん自分の体の中で進んで行く。
一人でも元気に自立した暮らしを目指す!
老人になっても食べる量が多い人は、長生きをすると言われる。口に入れる量が多いと沢山のカロリー(エネルギー)が体に入る。エネルギーは生きる上で必須であるので小食の人よりもエネルギー量が多くなる。その時、栄養のバランスが良いと健康になる。
栄養を意識していない食生活は、若者でも老人でも体の調子を崩す。私を含めて意識していないと偏った食事になる。カレーライス、スパゲティー、寿司、牛丼など好きな食べ物だけを知らないうちに食べることが多くなる。知らないうちに野菜や果物、魚、豆類などを口に入れる機会を失っている。
栄養のバランスを意識し始めると朝食に果物を必ずとる習慣が作れる。昼は、肉と魚を選択しながら食べるとか考えるようになる。夜は、野菜多めの副菜を増やすようになる。栄養のバランスを意識する、しないだけで食生活のバランスは改善できる。これは私の体験からである。
1食の中で主食、主菜、副菜を考えて食べる努力をする。主食は、ご飯、パン、麺類を毎食1品。主菜は、肉、魚、卵、大豆製品のおかずを毎食1品。副菜は、野菜、きのこ類、イモ類のおかずを1品。そして、牛乳、乳製品、果物を毎日欠かさない事である。
バランスを意識した食事が取れれば、エネルギーを使う運動や社会活動に体を使う。筋肉は、使わないと維持できないだけでなく成長しない。特に、歩くときに使う足の筋肉は、意識して鍛えないと健康寿命に影響する。高齢者は、時間を自由に使う事が出来る環境にいるので週2回ぐらい地区のスポーツセンターに出かけて筋トレをすると良い。
筋トレは、老化で衰えてくる筋肉に刺激を与えて体格や姿勢、そして、体力を改善する。体の筋肉が弱体化すると姿勢が悪くなる。背中が曲がり、体のバランスが取りにくくなる。老人は、若者以上に体を鍛えるという運動習慣を身に付ける必要がある。
高齢者の体は、筋肉を使わない生活で知らないうちに筋肉が減少して行く。それを強く意識して虚弱予防の対策を取るしかない。
一人で生活をしていると自然と社会から自分が取り残されて行くのを感じる。何らかの仕事や社会活動をしているならば、それらの活動から社会とのつながりが生まれ、他の人たちとの交流が促進される。私を含め、孤立と孤独になると精神的におかしくなる。
毎日誰かとおしゃべりをしたり、顔を合わせてお互いの生存を確認したり、夜焼き鳥とお酒を楽しむ機会があれば、孤立と孤独から生まれるストレスを開放できる。毎日、社会で何かを活動する習慣がある、ないで精神衛生を維持できる、出来ないの違いがある。
(1)栄養、(2)体力、(3)社会参加を意識した生活は、これからの高齢者にとって虚弱予防になる。