連休の日は、地方に住む子供家族が実家に孫を連れて集まってくる。私にはまだ孫はいないが、カフェで仕事をしていると孫を連れてきた高齢夫妻が目にとまる。彼らが進んで自分たちのことを孫にじいじ、ばあばと言っているのが気に障る。
見てみると私よりも若い夫婦だ。私は62歳だが、彼らはどう見ても50歳後半の夫婦だ。娘さんが早く結婚して子供が直ぐに出来たためだろう。
「じいじ、ばあば」ではなく、私や妻のニックネームにさせよう!
私のニックネームは、「はんじ」と言う。家内は、「マーリン」である。息子たちからは、長男、次男ともに違う呼び名で言われている。長男は、「パーリン」。次男からは「お父さん」。子どもたちに私のニックネームを知らせていない、使わせていない。私のニックネームは、米国留学時代と最初の会社勤めの頃の人たちだけだ。
孫ができたら、孫に私のニックネームを教え込む。同時に息子夫婦や次男にも教える。孫とは、友達付き合いが出来ればと考えている。友達付き合いをする時にニックネームで呼ばれると上下関係がない。年齢の違いを感じさせないためにニックネームは都合が良い。
多分、孫にニックネームで呼ばれている老夫婦はいないかもしれない。多くの老夫婦は、孫にじいじ、ばあばと呼ばれるのが当たり前のように受け止めているだろう。私は、「じいじ、ばあば」という言葉を聞くと年老いた気分になる。それが嫌だ。
顔や風貌は確かに老人と呼ばれても仕方がないが、気持ちはまだ若い。できるだけ、年齢を気にさせる言葉を聞きたくないだけだ。孫ができると孫の両親は必ず私のことを「おじいさん」と呼ばせるだろう。それをさせないためにも最初が肝心だ。孫ができたら、私から私の呼び名を孫に「はんじ」と言わせるようにする。それを継続すれば、自然と周りも私をニックネームで呼んでくる。
孫が生まれれば、私達老夫婦の生活も多少影響するだろう。孫のためのおもちゃや洋服などを贈り物として考え始める。帰省してくれば、孫の世話をする。孫と一緒に時間を共有する機会が増えるだろう。私の年齢になると子供と言われる年齢の世代との接点がほとんど無くなる。
幼児を見るだけならば楽しいのだが、発する声には絶えられない。
私の孫と一緒にいるイメージがまだ沸かないが、孫にニックネームの「はんじ」と呼ばれるのを楽しみにしている。
その後はどうなったか?
64歳になって昨年初孫が生まれた!
初孫の成長は激しい。生後7ヶ月でハイハイをやり始めた。年内には日本足で歩いているかもしれない。まだ、話すことはできないが、赤ちゃんなりの声は出す。彼に私達夫婦のニックネームを教え込むのは1年先かもしれない。楽しみだ。