子供が巣立って家庭が夫婦二人の生活になった。新婚時代と違った生活が育っていっている。私は、会社員時代と同じように午前8時半ごろには自宅を出る。帰宅は、夜の8時ごろだ。家内は、私がいない間の時間を彼女なりの生活リズムで過ごしている。料理は、全て家内がやり、食事のあとかたずけはすべて私の仕事になる。
会社員の頃は、私は食べるだけであった。料理もあとかたずけも妻がやっていた。ちょっとづつ、家庭での役割分担が変わってきている。
暇な旦那が家事を手伝うのが夫婦円満の第一歩
週末の生活は、こんな感じになった。土曜と日曜の朝は、どちらか早く起きたほうが朝食の準備をする。お湯を沸かしてインスタントコーヒーの用意をしたり、トーストや目玉焼きを作ったりする。土曜日は、自動車で外出し、ランチを取る。日曜の午前中は、自宅の掃除全てを私がやる。家内は、洗濯をすることになっている。
お風呂の掃除は、交代にやっている。トイレの掃除は、主に私の役割だ。買い物は、二人でOKストアーに出かけてお好みの食材を調達する。子供の世話が無くなると二人で一緒に共同で活動する場面が多くなる。
暇な時間を多く持っている旦那は、家内に家事の手伝いをするよう言われ始める。まずは、食後の食器洗いから始まる。 その次に来るのは、力仕事である掃除類の仕事だ。お風呂掃除や部屋の掃除となる。
もし、旦那が何も家事手伝いをしていなかったら、介護される立場になった時が怖い。今の内に奥さんの今までの苦労に報いるようなお手伝いをすることだ。
家事手伝いをする事で今まで知る事が無かった妻の家事負担を知る
家事の手伝いをする事でどこに何が置かれているが分かるようになる。買い物を一緒にするといつも買う商品の値ごろ感が分かってくる。家事手伝いは、気分転換になる。昼間は仕事をしているが、自分が作った仕事であるので変なストレスや疲れはない。家事手伝いは、新鮮な刺激を与えてくれる。今までにあまり経験がない事を味わえるからだ。
会社で仕事をしている私には自宅で妻がどのような家事をしているか想像もつかなかった。家事を真面目にやろうとすると体力を消耗する。午後3時頃に知人の奥さん方とお菓子をつまみながらおしゃべりをする理由が理解できる。
定年退職後の夫婦生活は、お互いの苦労を理解して助け合う生活をしないと夫婦円満にはならない。夫は、家事手伝いをしながら妻の仕事を理解する。家事手伝いをしながら妻とおしゃべりをすることで会話が生まれる。もう一度新婚時代の気分を味わえるようになる。
夫婦円満の老後の生活は、一緒にいることが苦痛にならないということが前提になる。一緒いるのが楽しい、会話が生まれる、お互いを思い合う気持ちが伝わり始めれば自ずと夫婦仲は改善される。
最初の一歩は、定年退職後に暇を持て余す夫が家事手伝いをすることで始まる。