妻と死に別れた後の生活で困らないようにするには

平均寿命は女性の方が長いので先に他界するのは夫である男性だろうと思っている人が多い。人の運命は、統計資料から判断できない。仮に妻が先に他界した時にどんなことが起きるのかを想像してみてほしい。

夫は妻に依存して生活が維持されているのが分かる。妻は女であり、母であり、パートナーでもある。夫の面倒を見てくれる。夫はそれが当たり前のように考え、未来永劫ずっと続くを思っている。他界するのは自分が先であると思っているからだ。

でも、運命のいたずらは誰にでも起きる。妻が先に他界する可能性もある。そんな時に夫はどのような生活を送れば良いのかを考えているのだろうか。万が一のために心構えの準備を考えていたほうが良いのは確かである。67歳の私も妻に生活を依存している。炊事、洗濯、身の回りの世話などすべての点で妻に頼って生活をしている。

自分が外で働いている間、妻は自宅で何をしているのか分からないのが現実。台所を見てもどこに何が入っているのかもわからない。洗濯をするにしても洗濯機の電源を入れれば良いというわけにはいかないらしい。妻が家計をどのように切り盛りしているかも不透明な状態である。私はお金を稼ぐ役割、妻は家庭を守る役割で分業が成り立っている。

私一人の生活が始まったら、すべてを自分一人でやらないと年金生活は続かないことは確か。

妻と死に別れた生活で苦労しないためには

私自身、家内が居なくなったら(別居や離婚の場合も同じ)、一体自分で何が出来るのか見極める必要があると思っている。知らないうちに「妻におんぶにだっこ」の生活習慣が身についてしまっている。一番困ることは炊事である。料理ができない。独身生活の時はほとんどが外食。朝食ぐらいは簡単に作れるが、ランチと夕食は自炊をする自信がない。

次に困ることは話し相手がいなくなることである。一人で仕事をする生活が長いのでおしゃべりは自宅に帰ってから妻とすることが多い。それが精神安定剤になっている。一人の生活を予行演習としてやってみれば、何が自分に足りないかが分かって来ると思う。

寂しさとの戦い

日々の生活で習慣のように妻がやっている作業がある。炊事・洗濯・掃除 の3点セットである。私が出来る事は、(1)洗濯、と(2)掃除ぐらいだ。料理は独身時代から手を付けていない。料理できる物は、朝食。目玉焼き、トーストぐらいだ。ランチは、スパゲッティの具とパスタでミートソースやナポリタンを作れるぐらい。ご飯は自動炊飯器で炊けるのでおかずを買ってくれば何とかなるが、家庭料理は出来ない。

衣食住が自分で出来れば、後は健康的な生活のリズムを自分で作れば良い。ただ、仕事から帰っても自宅には誰も待っていてくれる人がいないという状況は避けられない。ここに一人で生活する一番の苦痛があると私は勝手に思っている。一人で生活する上で寂しさとの戦いに苦戦する人が多い。いくつかの選択がある。

  1. 自宅をそのままにして健康な老人たちが一緒に生活するグループホームに引っ越す
  2. 新しい妻を迎える、または、同棲する女性を見つける
  3. 子供の家族と一緒に生活をする
  4. ペットを飼って一人生活を続ける

私は、高校と大学時代に寮生活を経験している。共同生活がどんなものであるかは分かっている。独身時代に一人生活を味わっているので妻の存在は感謝している。夫にとって妻は人間の愛情を分かち合う対象であり、体のぬくもりを共有する仲間でもある。男が家庭で出来ない事を妻がやってくれる。お互いの役割分担が自然と生まれてくる。

何か得意な分野があれば、自然とそれは得意な人が担当になる。妻は私にとって精神安定剤であるのでその役割を自分でどう解決するか。仕事で数か月間一人で海外生活をしたが、帰る場所と会える妻がいるという安心感があった。死別はまた違った世界になる。最愛の妻を無くしたら夫の損失感は大きい。妻は自分の母親役も担っているからだ。

余生を一人で楽しむには

暇な時間を極力少なくする生活のリズムを作り出す。幸運にも私は自営業をしているので仕事に時間が使える。インターネットの仕事であるので場所や時間で制約がない。昼間はどこかでアルバイトをしながら夜はカフェでインターネットの仕事ができる。自宅に帰るのは寝るためという生活も可能である。

料理を独学で学び楽しむことができれば夕方は一人の料理教室を開ける。料理のレシピー雑誌を開きながら試行錯誤で食べたい料理を作ってみる。夕方から夜にかけて料理作りに没頭できれば夜の寂しさはまぎれる。失敗作を味わいながらプライムピデオやディズニープラスの動画配信を見て楽しむ。

ペットは飼う人と飼わない人がいる。私は飼わない側の人間である。猫にしても犬にしても最後まで面倒が見切れない可能性がある。飼い主がペットの世話を見るので何らかの事情でお世話ができなくなったら面倒なことになる。自宅にヤモリが住みついている。時々、ヤモリの顔を見る。私以外の生き物が自宅にいるというだけでも良いのかもしれない。

一人でいる時の時間の使い方が問題になる

外で仕事をしているときは仕事に没頭できる。平日の昼間の時間は問題がない。週末の時間の使い方をどのようにして楽しむかである。理想を言えば、一緒にいて楽しめる異性の遊び相手を見つければ良い。同年齢か年下の女友達を見つけられるかどうか。

週末に時間を決めて一緒に公園を散歩する間柄でも良い。散歩しながら少なくともおしゃべりや情報交換ができる。そんな女友達を見つけるにはどうしたら良いか。若い人たちはスマホのマッチングアプリを使って恋活や婚活をしている。シニアもできるがリスクがある。お金目当ての詐欺で被害を受けやすい。私ならば、もっと自然に安全な方法を取る。

パソコンやスマホで 趣味人倶楽部 を検索してみる。ホームページではこんなメッセージが表示される。

趣味人俱楽部は、趣味でつながる50代以上のためのSNSです。
日記やフォト、趣味のコミュニティを通して新しい仲間と出会い、交流することができます。

会員登録をすれば無料で参加できるので試しにやってみるのも良い。色々なコミュニティーに参加して発言をしていく過程で現実の世界で顔合わせイベントなどが開催される。オンラインで顔見知りになっていると実際に会っても違和感がない。出会いはごく自然に起きる。遊び相手を探すには安心、安全がある程度確保できている。

ただ、婚活の場として捉えると場所違いな感じがする。婚活希望ならば専門サービスをしている業者に相談したほうが良いでしょう。新しい友人を作れればその機会を出発点に友達が友達を紹介してくれる善循環が作れる。友達が増えていけば、自然と友達とのお付き合いで時間が使われる。

巡り合えた友達の中で週末、公園で散歩が一緒にできる異性を見つければ良いだけ。時間はかかるが、見つけるまでの過程も楽しめる

結論

  • 妻が不在の時に自分で出来る事と出来ない事を明確にして置く。
  • 寂しさと戦うのが一番の難問(自分なりの解決オプションを考えておく)。
  • 一人生活の経験を試験的にやってみる。
  • 趣味のコミュニティに参加して自然な成り行きで異性の遊び仲間を作る。