相続時に困る生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本の取得

今、義両親の自宅不動産の売買が受託者の家内が代行できるようにする家族信託契約の手続きを行っている。契約書は既に出来上がっているのだが、依頼者(高齢の義両親)の印鑑登録が出来ていないため代理人となって義母の印鑑登録を申請しようとしている。義母、老健施設でリハビリ中であるため区役所で印鑑登録申請が自分で出来ない。

家族信託契約に関係者全員が署名、捺印後に初めて自宅不動産の権利移転手続きが出来るのだが、面倒な事が残っていた。義父と義母の戸籍謄本だ。自宅不動産が義両親の共有名義になっているため、義父と義母の生まれてから現在までの戸籍謄本の全てを入手しなければならない。現在の本籍から転籍してきた場所を探して除籍謄本改製原戸籍を入手する作業だ。

年齢が高齢なため改製原戸籍の取得が必要になる。関東圏内であれば、電車と徒歩で該当する区役所や市町村に出かける事が出来るが地方になると郵送による手続きをしなければ成らない。多くの人は、自分でやらないで行政書士や司法書士にお願いしてしまう。5万円から10万円ぐらいお金が発生する。

自分が他界する時に相続人の子供が困らないようにする

義両親の生まれてから現在までの戸籍謄本(除籍謄本と改製原戸籍を含む)を集めるわずらわしさを子供に経験させないためには、自分が生きているうちに「生まれてから現在までの戸籍謄本(除籍謄本と改製原戸籍を含む)」を集めて置く。こうすると事で子供が私の戸籍謄本をさかのぼって探す必要が無くなる。手元にある戸籍謄本(複数の部数を取得)をそのまま使えば良いだけだ。本人であれば、煩わしい申請書への記入も簡単で済む。代理人が行うと委任状がどうしても必要になる

義両親はまだ元気で生きている。本人たちが、自分たちの戸籍謄本を取得する作業が出来れば良いのだが年齢的に動き回れない。どうしても動き回れる時間と体力がある人がやるしかない。お金でそのわずらわしさを無くすという方法もあるが、それは最後の手段に残している。自分でこの作業をやることで何かしら学べるからだ。

私は、家内の両親の過去をあまり知らない。大まかな履歴は聞いているが、具体的な転籍歴などは分からない。過去をさかのぼる事で今まで見えていない事実が見つかる。それも面白い発見になる。幸運にも時間が自由になるインターネットの仕事をしているので時間をかけて一つずつわずらわしい作業を行っている。

この経験は、私たちと同じ境遇になるシニアの人たちにとって役に立つ。専門家(行政書士や司法書士)に丸投げしないで出来る範囲まで自分の手でやってみる。時間と労力の余裕がある人は、出来るだけ自分でやるべきだ。今まで知らなかった両親の過去が見えてくる。

先日、ある区役所に行ってきた。改製原戸籍を取得するために委任状をもって取得申請用紙に記入をした。受け付け窓口で 記入内容の訂正を求められた。代理人による申請は、申請用紙の記入項目の解釈で右が左になってしまうほど良く分からない。今も良く分かっていない。このことはどうも私だけではないようだ。多くの人が役所の申請用紙への記入で間違いをしている。

普通の人は、戸籍謄本なんて頻繁に取得しないので申請方法を正しく書けないだけだ。ちょっとした間違いだけで受け付けをしてくれない。書き直しが何度も発生する。煩わしいの一言である。

この記事「相続時に困る生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本の取得」のポイントは、

  • 義父と義母の生まれてから現在までの戸籍謄本の全てを入手しなければならない
  • 自分でやらないで行政書士や司法書士にお願いしてしまうと5万円から10万円ぐらいお金が発生する
  • 代理人による申請は、申請用紙の記入項目の解釈で右が左になってしまうほど煩わしい