田舎からお墓を都会に引っ越しをする時、築地本願寺の合同墓は魅力的だ!

昨日、夫婦で築地本願寺の合同墓申し込み手続きをしてきた。週二回行われる説明会はいつも満席のようだ。合同墓の説明会を聞いて直ぐに申し込みは出来ない感じだ。そろえる書類に印鑑登録証明書があるからだ。私たち夫婦は、急がずに1か月間ぐらい寝かしておいてから都合がついた昨日に築地本願寺に出向いて合同墓申請をした。

その手続きの間に2,3組のシニアが私たちと同じように合同墓の申請手続きにやってきていた。事情は色々あるようだ。担当者からの話であると田舎にあるお墓の引っ越しで築地本願寺の合同墓を利用する人が増えているという。代々引き継がれてきたお墓の面倒を見切れなくなった東京に住む長男が東京にお墓を引っ越しするのだ。

田舎のお墓の管理とお墓参りで家を継ぐ長男家族が苦痛を感じている状況が見える。

お墓の意味を考える

昔から家を継ぐ長男家族が代々続くお墓を守る。その地に長く住み続けられる長男家族であれば、それが可能なのだが核家族化している現代は、地元に住まないで都会に住み続ける長男家族が増えてきた。核家族化と世代交代で代々のお墓を維持することへの苦痛が生まれて来ている。九州に実家とお墓がある東京にいる長男家族は、両親が他界した後に実家に移り住む事は無い。故郷に残るのは、代々のお墓だけだ。

毎年、東京と九州をお墓参りのために往復するのは負担だ。出来るならば、お墓を自分たちが住む東京に引っ越しをしたいと思っている人たちが多い。これが、千葉県や神奈川県にある実家と先祖代々のお墓であれば、自動車でお墓参りが簡単に出来るので負担にはならない。問題は、いつも、距離と時間だ。

昔は、長男が両親と一緒に生活して家を継ぐ。その継承が現代は出来なくなっている。仕事だ。地元に仕事が無くなれば、仕事を求めて都会に出て行く。その影響が、代々続くお墓に及ぶ。田舎にあるお墓を都会に引っ越ししたいが、田舎と同じようなお墓はお金がかかる。 

 築地本願寺の合同墓サービスは、最近始まったのだが、合同墓と言うコンセプトは以前からあった。今、葬儀やお墓業界(お寺)で変革が起きている。葬儀とお墓は一生に一度しかないため昔からお金がかかる。値付けも透明性に欠ける。価格もバラバラだ。一生に一度しかない出来事であるため、経験値が無い。業者の言うままの値段とやり方で事が進んでしまう。

今までは、それで問題があっても問題にならないで進んできた。ITテクノロジーの影響で葬儀やお墓に関する価格情報が直ぐに比較できるようになった。イオンのように固定価格で葬儀サービスを全国展開するような新規参入も起きてきた。一般的な葬儀から家族葬に流れが向かっている。長生きにより葬儀に参列するのが難しくなった老人が増えているからだ。

家族葬は、現代のニーズにマッチしている。昔は、地域住民を含めた一般的な葬儀が当たり前であったが都会で生活をする人たちが増えて地域に土着していない人が多い。一般的な葬儀をする必要もなくなった。お金もかかるので安く済ませたいというニーズもある。

新しい生命が生まれてくるときの費用と古い生命が他界する時の費用で後者の方が費用負担が大きい。時代の変化とニーズに従って他界する儀式の費用も低価格化に向かっている。そのニーズを拾う一つの選択として合同墓がある。

合同墓のメリットは、

  1. 身寄りがない人のお墓になる
  2. 永大供養の費用が1回限りである
  3. しっかりした寺院に依頼すれば末永く維持できる
  4. 発生するコストが安い
  5. 個人単位であり、世襲はない

他界してお墓に入っても本人はこの世にいない。いるのは、自分の子孫である子供たちだ。死して親が子供たちに出来る事は、お墓関連の経済的な負担を少なくしてあげたいという気持ちだ。それを行動に表した。古いものの考え方をしている人は、お金があるならば普通のお墓を新規に作れば良いと言うが、お墓を作ってもその管理負担は子供に継がれる。子供家族への負担が大きければ、いづれ放棄される可能性がある。何のためのお墓か分からなくなる。

後に残るのは、お墓を作る私たち親ではなくお墓を継ぐ子供たちだ。経済的に豊かであれば、問題は少ないがもし金銭面で困るような生活をしていれば、お墓の維持費は負担だ。

この記事「田舎からお墓を都会に引っ越しをする時、築地本願寺の合同墓は魅力的だ!」のポイントは、

  • 夫婦で築地本願寺の合同墓申し込み手続きをしてきた。
  • 実家と長男家族の住居が離れているとお墓の管理と墓参りが大変になる。
  • お墓は子供たちによって管理、費用負担されるのを永大供養の合同墓で無くす選択をした。