横浜のスタバのテラステーブルでコーヒーを飲んで周りを見渡していたら、一台の軽トラックで荷物を載せていた80歳代の老人を見つけた。若くても75歳代であると思うのだが、体の動きが機敏だ。力仕事であるためか、長年の仕事で体が力仕事に適応している。定年退職したホワイトカラーの元会社員が80歳代になった時に同じような力仕事は出来ない。
体に楽な仕事をし続けていると体がその仕事に適応してしまう。それが70歳を過ぎた頃に健康寿命と言う形で浮上する。自分の仕事で毎日力仕事、または、体を動かす仕事をしている高齢者は、何かの病気をしない限り体が丈夫だ。
「仕事付き高齢者住宅」という試み
経済産業省の健康寿命延伸産業創出推進事業として、「仕事付き高齢者向け住宅」がある。
介護施設などで高齢者に仕事をしてもらい、社会参加を促すことで生涯現役社会を実現する介護施設などで高齢者に仕事をしてもらい、社会参加を促すことで生涯現役社会を実現する。・・・2017年12月から仕事付き高齢者向け住宅のモデル事業を行っているのが、社会福祉法人 伸こう福祉会と東レ建設だ。(引用先:日経デジタルヘルスインサイド)
社会福祉法人 伸こう福祉会と東レ建設は、要支援~要介護3の高齢者を対象に(1)畑仕事、(2)保育園での作業を入居している高齢者に提供している。
これまでの実験の結果、参加者に報酬が出るほど良い結果が生まれていると言う。老人ホームで生活している高齢者で働きたいと思っている人に合う仕事を提供できれば、認知症予防と改善、そして、生きがいを与えられる。仕事は、自然と頭と体を刺激する。人間は、働けるうちは働く方が肉体面と精神面でプラスに働く。それが、この実験モデルで実証されたという事だ。
設備投資やロボット機器を導入できない中小企業には、単純作業の仕事がある。機械を導入すれば良い話だが、投資が出来ない。そんな仕事を高齢者向けに提供できれば、可能性は高まる。出来上がった製品の品質を検査したり、教えたりする人が必要になる。その人材投資が出来るか、どうかだろう。
体がまだ動かせる老人ならば、負担があまりない畑仕事などは最適だ。毎日同じ仕事が続くわけではない。野菜の成長に従ってやる仕事は変わる。仕事作業の変化を楽しみながら働ける。
義両親のために有料老人ホームを探しているが、仕事付き有料老人ホームはない。これから仕事付き有料老人ホームと言うコンセプトの老人ホームが生まれてくるのではないかと期待している。
ブルーカラーの仕事は、体が資本だ。長年仕事で鍛えてきた体は、年老いてもくたびれない。肉体労働が伴う職人は、概して健康寿命が長いのではないか。農家の老人で毎日畑仕事をしている人は、足腰が丈夫だ。60歳を過ぎたら、定期的に運動する習慣を身に付けるだけで健康は維持できる。体を動かす仕事が一番良いのだが、それが出来ない老人は筋トレをすることだ。
この記事「体を動かす仕事を持っている老人は健康だ・・・仕事は重要な要素」のポイントは、
- 自分の仕事で毎日力仕事、または、体を動かす仕事をしている高齢者は、何かの病気をしない限り体が丈夫だ。
- 介護施設などで高齢者に仕事をしてもらい、社会参加を促すことで生涯現役社会を実現する介護施設などで高齢者に仕事をしてもらい、社会参加を促すことで生涯現役社会を実現する。
- これから仕事付き有料老人ホームと言うコンセプトの老人ホームが生まれてくるのではないかと期待している。