暇なシニアが無償よりも有償ボランテイアをすべき理由

定年退職をして65歳まで働き続け、そして、毎日が日曜日になったシニアが多い。毎日が日曜日になったシニアは、その日から本当の自分探しが始まる。人に頼らない、組織に依存しない、自分の人生を楽しむライフスタイルを探し始める。どんな人であってもこれまでの長い人生経験が無駄な人生であるとは思っていないはず。人それぞれの価値が人生経験にある。

毎日が日曜日になって暇で困っているシニアに勧めたいことがある。 ボランテイア活動をする。それも有償ボランティアである。無償ボランティアは経済的に豊かでないと続かない。有償ボランティアでは自分の持ち出しがない、小遣い程度のお金がいただけるボランティア活動である。

小遣い程度でも少しでも実入りがあればボランティア活動を続けやすい。ボランティア活動を通して社会と繋がりが持てる。メリットはお金ではなく社会での存在感と繋がりをボランティア活動から得られる事である。

有償ボランティアを考える

自分の知識、経験、スキル、熱意、得意を有償ボランティアで使う

日本ではボランティア=無償の労働と解釈する人が多い。海外ではボランティアを無料と有料の2種類に分けられている。自分のリソースに価値があると信じているシニアは自分の価値を安売りしない事だ。ボランティアをやるけど、有償のボランティアであるという事を事前に伝えることから始める。

NPO団体に所属して有償ボランティア

例えば、こんな事を私が属するNPO団体でやっている。NPO団体が活動しているサービスに日本語を英語に翻訳するサービスが有る。中小企業が海外のお客さんをターゲットにして自分たちの製品をアピールするためだ。パンフレットからホームページまで日本語の内容を英語にしている。通常の会社に依頼するとすごく高い料金を取られるが、NPO団体がやると10分の1ぐらいの価格でできてしまう。

NPO団体に所属するシニアたちは、海外駐在経験やビジネス経験から語学力を身に付けている。そんな知識とスキルを有償ボランティアとして活用している。

NPO団体に所属していると自分のリソースが有償のボランティアサービスで活用できるようになる。無償のボランティアよりも有償の方がやりがいを感じられるはず。無償のボランティアが出来るシニアは、100%お金の持ち出しを覚悟しなければならない。自分の知識、スキル、経験だけでなく、サービスを提供するための交通費、飲食代なども自腹に成る。

本当に経済的に余裕があるシニアでしか長続きしない。それを生きがいとしているシニアならば、是非とも、その無償の行為を続けて頂きたい。ほとんどのシニアは経済的に無理である。無償で助けてあげたいがお金の持ち出しが続くと自分の生活が怪しくなる。そうであれば、最初から無償のボランティアはやらないことである。

有償のボランティア行為であるから、続けられる。自分の懐は豊かにならないが、ボランティアの行為で発生する費用は持ち出しにならない。自分の時間と労力、スキルだけが消費されるだけ。

ボランティア活動を自分の事業にする

ボランティア活動を考えているシニアは最初から有償ボランティアを検討すべきである。ボランティア活動は経済的に続けられる基盤がないと意味がない。そのためにボランティア活動で自分の懐が痛まないような仕組みを作るのが必須である。有償ボランティアを受ける側も必ずメリットがあるので特別な事情がない限りNOとは言わない。

参考ページ: ボランティア組織の悩みどころ

小遣いビジネスとして有償ボランティアをして提供するサービスの認知度を上げ、最終目標を事業にするという展開もできる。社会奉仕ビジネスを老後の生きがいにする。

参考ページ: ビジネスで社会貢献を行う「社会起業家」のオシゴト

地域には色々な問題がある。社会貢献活動はそんな問題を解決する活動でもある。問題を解決することでお金が稼げる案件とそうでない案件がある。やる気を起こさせる案件を自分で見つけて挑戦してみることである。

私の知人はスマホ契約料金を下げるボランティア活動をしている。シニアはスマホ契約で騙される。サービス契約が複雑でわからないため販売業者の言うなりになって高いサービス料金を支払う。そんな問題が身近にあることに気が付き、自分の得意を有償ボランティアサービスにしている。

スマホ契約料金を下げる方法や手伝いをすることで喜ぶシニアがいる。そんなコンサルティングサービスを有償ボランティア活動にすることでWin-Winビジネスが成り立つ。ちょっとした身近な問題を見つけて、解決する方法を考えてみるとよい。

結論

  • 日本では、ボランティア=無償の労働と解釈する人が多い。海外では、ボランティアを無料と有料の2種類に分けられている
  • 無償のボランティアが出来るシニアは100%お金の持ち出しを覚悟しなければならない。
  • ボランティア活動を考えているシニアは最初から有償ボランティアを始めるべきである。