子供が大学を卒業して会社勤めをしても最初の半年ぐらいは何かと子供を金銭的に支援することになる。それが終わったら、住宅ローン返済が待っている。運が悪ければ、親の介護支援が始まる。今までためていた貯蓄が底をつき始める。60歳代は、貯蓄が底をつき始めてから徐々に貯蓄を回復する段階になる。
60歳から70歳まで働き続ければ、夫婦二人分ぐらいの貯蓄ができるだろう。多くはないが、少なくもない。貯蓄がゼロよりも有ったほうが良いに決まっているからだ。
欲を出さずにシニアのペースで毎月少しづつお金をためて行く。継続こそ力なり!
大学の授業料、住宅ローンの返済、親の介護支援、どれを取っても出るお金が先にくる!
子供の大学授業料は長年貯めていた教育資金から出て行く。住宅ローン返済は、定年退職金が充てがわれる。親の介護支援は、働いている給与の一部を充てがう。そんな状況になっているシニアがいるのではないか。親の金融資産が十分なれば、介護支援でお金がそれほど出ないが自分たちの時間が取られ、世話による負担が大きくなる。
親としての義務を果たし終えて、衣食住の住まいを確保し、やっと、ゆっくりと自由な生活を送ろうと思ったら親の介護が始まる。シニアの誰もが経済的に豊かではない。仕事があり、働き続けられれば金銭的な余裕は作れる。子供の金銭的な負担がなくなり、親の介護負担があまり大きくないうちに自分たちの老後を安心させるための最低限の貯蓄を準備する。
貯蓄をするには、収入を増やすしかない。質素倹約は重要だが、それをするのは70歳を過ぎたときだ。60歳代は、収入を最大限にする事を考える。お金を増やすには、(1)無駄なお金を使わないこと、(2)複数の収入源を確保すること、(3)暇な時間をお金に変えることだ。肉体労働でお金を稼ぐだけでなく、知恵と知識で稼ぐ方法も試す。ギャンブルのような資金運用は控える。宝くじや保険に使うお金は、貯蓄に回す。
60歳を過ぎた人は、生命保険も医療保険もいらない。既に国民健康保険に入っているのだから必要ない。民間の保険に使うお金をすべて貯蓄に回すだけで苦労せずにお金は貯まって行く。
自分の専門分野があるならば、その専門分野の知識をベースに株式投資や投資信託をしてお金の運用をすることだ。ない人は控える。
モノを買う生活から自宅にあるモノを使い倒す生活に変える。新しい物で生活を維持するよりも古いものをうまく使って自宅のスペースを埋めているモノを使い倒す。いらないと思うものは、メルカリで売却する。または、ブックオフで処分する。モノの整理をしてお金になるものをどんどん処分して行く。
知らないうちに使わなくなった物が自宅に溜り始める。持っておくコストをなくし、売却して忘れる。夫婦二人に必要な物は限られている。子供のものはもういらない。子供に必要なものをすべて持っていくよう言い渡す。残ったものをメルカリで売却する。売却できないものは、捨てる。
60歳代は、身辺整理をしながら本当に必要なものだけを自宅に置く。売れるものはすべて売ることでお金を作り、身軽にする。これだけでお金は入ってくる。
まずは、身辺整理で働かないでお金を稼ぐことを始める。
この記事「貯蓄どん底は60歳代が経験する(子供の教育費と住宅ローン返済、親の介護支援)」のポイントは、
- ドン底になった貯蓄を回復させるには、(1)無駄なお金を使わないこと、(2)複数の収入源を確保すること、(3)暇な時間をお金に変えることだ。
- 民間の保険に使うお金をすべて貯蓄に回すだけで苦労せずにお金は貯まって行く。
- 売れるものはすべて売ることでお金を作り、身軽にする。