築30年目のマンションに住んでいる。隣人宅は奥さんが中心になってリフォームをやり始めている。その影響を受けて我妻もリフォームを検討し始めている。私の心境はリフォームをする余裕資金がない!! 60歳代は一番貯蓄が底を突く年代である。子供の結婚でまとまったお金が出て行く。
まず必要なのはリフォーム資金である。次に自宅マンションの老朽化状態である。キッチン、お風呂場や洗面所、トイレ、壁紙、床カーペット、玄関などが本当にリフォームが必要かどうか。
リフォームにもプチリフォームと大規模リフォームがある。隣人宅は1000万円ぐらいリフォームにお金をかけていると聞く。とても私達にはその余裕資金はない。それではどうするかだ。
リフォームをするためのステップ
お金があれば誰もが直ぐにでもリフォームを遣りたいと思うはず。マンション自体は住む上で何も問題がない。このままリフォームをしなくても生活は出来る。リフォームをする理由はあまりない。今のマンションで生活を続ける上で何か特別な問題を抱えているならば、その問題解決を再優先しなければならない。
リフォームには資金が必要、十分なお金があるのか?
緊急な問題がなければ時間的に余裕がある。リフォームに必要なお金を貯めてからでも間に合う。お金ができ次第、段階的にリフォームを行うというのが受け入れやすい。
リフォームは理想を求めたら高額になる。必要不可欠なリフォームの予算を決めなければ無駄なおカネを使うことになる。お金が貯まるまで数年はかかる。部分的に出来る少額なリフォームならば段階的に出来る。一度に全部をやるのが効率的だがお金がないという人が多いのではないか。
お金がないのに理想を追い求めても意味が無い。無理をすればリフォームで老後破産に陥る。馬鹿げたリフォームになる。自然災害で家屋が崩壊したわけでもない。普通の生活ができる状態である。数年で普通の生活ができなくなるほどマンションが老朽化するわけがないし、バリアフリー化にするほど体力が落ちているわけでもない。
お金に余裕がない時は段階的にリフォーム
リフォームが本当に必要な部分を優先順位化させて予算を決めて目標予算額のお金を貯める。リフォームが本当に必要な場所を特定して見積もりをしてみる。金額と作業時間、日数を見ながらタイミングを考える。妻は隣人宅の情報を井戸端ネットワークから得ているので影響を受けやすい。直ぐにでもリフォームをしたい気持ちになるらしい。
リフォームをする隣人宅にはそれぞれの都合がある。私達にも同様に都合がある。隣百姓にはなりたくない。現実的に物を考えて老後の生活を計画する必要がある。
やっと、長男は結婚し家庭を持ち、次男も完全に独立した。次男が結婚して家庭を持つまでまだ時間がある。彼の支援に必要な資金も考えなければならない。リフォームは現時点で本当に必須であるとは感じない。時間的な余裕がまだあるので年齢にあったバリアフリーのリフォームが考える必要になるかもしれない。
老朽化したマンションで問題になるのは水回りの場所である。キッチン、お風呂場、洗面所、トイレである。あと欲を言えばカビの被害にあっている壁紙かもしれない。床カーペットも部分的に酷い有様になっている。壁紙とカーペットは部屋全体に合わせないとだめであるので費用と作業時間で大掛かりになる。
試しにプチリフォーム
試しにキッチン、トイレの取替、洗面所などのカーペットと壁紙、お風呂場のシャワー器具をプチリフォームしてみた。費用的に数十万円で半日程度の時間で完了した。妻が一番気にしていた場所である。これをやってみてリフォーム体験をした。
あと気になる場所は、妻いわく、部屋全体の壁紙(カビ対策)と部屋のジュータンである。まだ、見積もりをしていないが100万円以上は費用が発生するだろう。作業時間も数日かかるかもしれない。家具などを動かす必要がある。3LDKであるので色々なものを移動しないと作業はできない。
私達の老後を考えると内装を新しくするリフォームは必要ないと思っている。直接の生活で気になっている場所を新しくすればそれだけでも住みやすくなる。コストを抑えてもっと優先度が高いことに資金を使う。
親の相続遺産でリフォームをする人が多い
妻いわく、大規模リフォームをする隣人宅は親の相続遺産でやっているらしいとのことである。金額的に500万から1000万円もする大規模リフォームは資金的に余裕がないと直ぐには出来ない。我が家はまだそのような恩恵に預かっていない。今は自分たちの資金力だけで出来るリフォームを計画するしかない。
働ければお金は溜まって行く。大きな出費であるリフォームは時間をかけて何に重点を置くかを決めるのが先である。お金をかけるリフォームのタイミングも見極める必要がある。無くても良い、やらなくても良いリフォームはやらない。老後の生活を圧迫するようなタイミングでのリフォームは誰が見ても問題である。
結論
リフォームを考える時、資金とタイミングが問題になる。子どもたちが完全に独立して家庭を持つまで親は子供を見守りながら支援することになる。それをするにはそれなりのお金を用意しておく必要がある。その意味で貯めている資金の使用優先度が問題になる。
シニアの自宅リフォームは自宅マンションの老朽化を改善するためにある。年齢に合わせた快適さを住まいに作り出す。いつも居る場所、いつも使う場所、生活上の快適さを求められる場所が対象になる。大規模リフォームが本当に必要かどうか。資金があるのか。自分たちの老後を保証するお金は残す必要がある。
資金に余裕がなければプチリフォームにすることである。本当にリフォームが必要な場所を特定して見積もりをしてジッチするタイミングを計画する。リフォームしないと生活が苦痛になるような場合はそれを改善するリフォームが優先される。本当に必要なリフォームであるかどうかを決める必要がある。