熱意と自己アピールが強い人材は、年齢に関係なく採用される突破口を開くと私は思っている。実際に知人60歳はある有名ベンチャー企業に正社員として採用された。彼はこの半年間人材登録をして正社員としての採用してくれる会社を探していたが、どの会社も良い返事をしてくれなかったようだ。
そこで、彼が取った行動は、自分の関心対象である分野の会社(大小限らす)に直接コンタクトを取った。その会社の社長さんと会って話をしたいという事を伝えた。
ある有名ベンチャー企業は、人事部で突然の問い合わせで1週間ぐらい戸惑っていたという。その理由は、彼が有名な企業の元社員であり、それなりの技術バックグランドがあり、無視するには惜しい人材であったからだ。本来募集していた社員は、30歳代の若手中心であったそうだ。ベンチャー企業であるからそれは当たり前なのだが、熱意を持ってコンタクトを取ってきた60歳シニアに興味を持った。
彼は、その有名ベンチャー企業の社長と直接会って自己アピールをした。その結果、正社員として採用され、現在働いている。
全てはタイミングとニーズ!
これから成長して行くベンチャー企業は、組織経験豊富なシニア層が少ない。馬力だけで会社を動かしている。会社の売り上げの伸びと同時に社員も増加して行く。社員を組織化する時に組織経験豊富なシニア人材が活用される。
ただ、
その会社で働いている若者以上の情熱と技術が伴わないと若い社員たちと上手く行かない。自分の専門分野があり、その会社にその専門分野の技術と知識が欠けている場合、その会社の社長のニーズとタイミングで定年退職したシニアでも正社員として採用される可能性が生まれる。
この会社で働きたいという強い情熱があるならば、自分の有用性をアピールする機会を作ることだ。通常の採用ルートだけでなくありとあらゆるアプローチで会社トップと話が出来るようにすることだ。
お金目的で雇用先を探すと情熱が伝わらないかもしれない。自分がやれる事、やりたい事をその会社で実現させたいから応募したというちゃんとした動機が必要だろう。
自己アピールの内容とスキルがその会社の成長にプラスになると社長に感じさせれば、社長判断で正社員として採用される可能性が高い。問題は、自分自身の姿勢だ。可能性を求めて行動を起こせるかどうかだ。ダメもとで何でもやって見る姿勢が60歳代にシニアには必要だ。チャンスは、自分で動いてみないと生まれてこない。
どの会社もシニアの採用で建前と本音がある。
高齢者の採用にはちゃんとした理由が必要だ。その理由付けを自分で用意しないと何も始まらない。アプローチしたい会社の本音を探り、その本音にぐさりと刺さる自己アピールを用意する。事前の調査は必須だ。それぐらいやらないと運はやってこない。
安易に第二のキャリアを他の会社に求めない事だ。片思いで恋人を追い続けるだけの動機付けが必須だ。そんな会社をまず見つけることだ。
この記事「シニアの採用は建前と本音で壁が高いが熱意が伝われば・・・」のポイントは、
- 熱意と自己アピールが強い人材は、年齢に関係なく採用される突破口を開くと私は思っている。
- この会社で働きたいという強い情熱があるならば、自分の有用性をアピールする機会を作ることだ。
- 高齢者の採用にはちゃんとした理由が必要だ。その理由付けを自分で用意しないと何も始まらない。