夜の時間を有効に使っているだろうか。そんな疑問が頭の片隅にある。昼間は、仕事をしているので夜は仕事から離れたい。パソコンの画面を長時間見ているので夜は目を休める意味でパソコンから離れたい。そんな思いがいつもある。
ふと、仕事をしていない引退生活をしている高齢者の夜はどんなものなのだろうかと考える時がある。69歳の生活は半分引退生活に近い。年金収入と自営業売上で何とか生活を続けている。仕事はほぼ趣味の範囲になっている。売上を上げるための強い動機もない。好きだから今の仕事を続けているという状態になる。
従って、夜仕事をすることは殆どない。では自分の夜の時間を考えてみるとテレビは寝るまでオンである。夫婦一緒に居間で何かをしている。私が新聞を読んでいると家内は好きなテレビ番組を見ている。二人ともテレビを見ていなくてもテレビはどこかの番組を映している。
日頃の習慣として「オンになっているテレビ」が当たり前の生活になる。
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テレビ番組は酷いがテレビのスイッチだけはいつもON
我が家もそうだが、夜はテレビのスイッチが寝るまでONになっている。家内か私のどちらかがテレビを見ている場合が多い。私は、ビデオに録画したドキュメント番組を見ているが家内はOn-Air番組を見ている。そのため、テレビが2台ある。
生活習慣は変えられない。テレビをつけていない時がない。私達の世代は今の若者と違ってテレビで育ってきた世代。現代の若者はテレビよりもスマホやテレビでYouTube視聴である。
私はお酒を飲む習慣がない。そのため、お酒とツマミでテレビを見る夜の過ごし方が出来ない。読みたい本がある時でもテレビをつけながら読書をする。メールをチェックする時もテレビはONになっている。テレビを見ていなくてもONである。
引退生活の70歳代高齢者は夜の時間をどのように費やしているのだろうか?
昼と夜の時間の使い方に違いがあると思う。時々、家内が両親の介護で家を1泊、2泊留守にする時がある。私一人の夜を迎えるのだが、その時何をしていたかを思い出すと本当につまらない時間の使い方をしていた。夕食後、テレビをONにして録画テレビ番組(旅行、ドキュメント、映画など)を見ていた。口が寂しくなるとコーヒーを作って飲む。
本を読もうということをしていない。音楽をステレオで聞こうということもしていない。ラジオを聞こうということもしていない。いつも、テレビに夜の時間を取られている。テレビを見るという行為は1番楽。テレビから情報が飛び込んでくるからである。
インターネットの仕事で時々自宅のインターネット回線でないと作業が難しい場合がある。そんな時は自宅で仕事をするが、その頻度は多くない。仕事をしない夜は暇な時間帯になる。テレビをオンにしながら妻との会話をする場合が多い。本来ならば夫婦でお喋りをする時はテレビが必要でない。公園でお喋りをする時にテレビが必要でないのと同じである。
何か動いて音がしている環境があると落ち着く、孤独と不安が遠のく
誰もいない部屋に返ってくる時、まず電灯をつけて次にテレビをオンにする。それが私の習慣になっている。一人で生活をしているシニアならば、テレビは精神安定剤になっているのではないか。何か動いて音がする環境があると静寂の孤独と不安から遠ざけられる。
静かな時間を夜過ごしたいシニアならばテレビを消してコーヒーを飲みながら本を読む。本の世界に入り込むには静けさがプラスになる。私がどうしても自宅で仕事をせざるを得ない時はテレビはつけない。仕事に集中したいためである。何かに集中したいことがあるシニアならば、テレビは不要である。
目的がある夜を過ごすシニアならば、テレビは必ずしも必要ではない。テレビをバックグランド音楽として流す目的ならば、テレビをオンにする意味がある。テレビを消している時、私は何をしているかを振り返るとこんな事をしている。
- 本を読んでいる
- パソコンで仕事や情報を探している
- 食事をしている
- 何か目的を持って活動している
テレビがオンになっていることの恩恵
テレビが恩になっていることでメリットを感じる時がある。
- 地震速報、重大事件や事故、注意が必要な天気情報などがテレビで伝えられる
- 興味ある情報が時々飛び込んでくる
- TVから出る人の声で孤独と寂しさを忘れる
- 雑学としてテレビが出す情報を学ぶ
目的を持って見るテレビ番組や映画番組、Netflixのようなストリーミング動画やYoutube音楽などをテレビという機器を通して楽しむ事ができる。
私はSF映画や海外ドラマテレビ番組が好きである。そのため、Netflex、アマゾンのPrime Video、ディズニープラス、WOWOWオンディマンドなどを契約してテレビ番組以外のコンテンツを楽しんでいる。NetflexやWOWOWオンディマンドでは私の好きなStar Trekの最新米国TVシリーズが放映されている。
暇な高齢者ほどテレビを見る時間が多い
多くの調査結果で、高齢者になるほどテレビ視聴時間が長くなる傾向が示されている。
テレビ視聴時間の年代別比較
20代男性: 1時間44分
20代女性: 2時間23分
50代男性: 3時間39分
50代女性: 4時間16分
60代男性: 4時間55分
60代女性: 4時間47分
70代男性: 6時間
70代女性: 5時間
このように、20代の約2倍、70代の男女は1日5時間以上テレビを見ていることになる。
高齢者がテレビを見る理由
高齢者が長時間テレビを見る理由はいくつか考えられる
- 時間がある: 定年退職後、自由な時間が増え、時間を持て余してしまう
- 選択肢が少ない: 体力や気力が衰え、外出や趣味の活動が難しくなる
- 情報収集: 新聞やインターネットよりも、テレビの方が情報収集がしやすいと感じる
- 安心感: テレビをつけていると、孤独感を和らげ、安心感を得られる
- 習慣: 若い頃からテレビを見る習慣が染みついている
長時間のテレビ視聴のデメリット
長時間のテレビ視聴は、以下のようなデメリットがある。
- 運動不足: 体を動かさずに座り続けるため、肥満や生活習慣病のリスクが高まる
- 脳の活性化不足: 受動的な視聴は脳の活性化に繋がらず、認知機能の低下を招く可能性がある
- 睡眠不足: 寝る前にテレビを見る習慣は、睡眠の質を低下させる
- 社会性の低下: 人との交流が減り、孤独感が増してしまう
高齢者のテレビ視聴を減らす方法
高齢者のテレビ視聴時間を減らすためには、以下のような方法が考えられる。
- 趣味や活動を増やす: 読書、園芸、ボランティア活動など、新しい趣味や活動を見つける
- 外出の機会を増やす: 家族や友人と出かけたり、散歩や運動を取り入れる
- コミュニケーションを増やす: 家族や友人と会話したり、地域活動に参加する
- テレビ以外の娯楽を見つける: インターネットや読書など、テレビ以外の娯楽を見つける
子供の頃と違って夜空をじっと眺めることもない。友達と長電話をすることもない。スマホでFacebookやLINEなどのソーシャルメディアを使って暇つぶしをしている高齢者もいない。
何か目標があるシニアは勉強をしている。国家資格を取るような勉強。外国語をマスターしたい人は語学の勉強をしている。個人差はあるが目的次第である。
結論
暇だからテレビをなんとなく見ているシニアが多い。昭和世代のシニアにとってテレビは生活の一分になっている。テレビがオンになっていないと寂しいという感覚を持つ。テレビから飛び出る情報にはくだらないものから役に立つものまでたくさんある。興味ある情報だけをつまみ食いして世間の動きを学んでいる。
テレビの使い方も変わる。インターネットとの接続でストリーミング動画(Netflix、Prime videoなど)を楽しめるようになった。目的を持ってテレビを見るシニアもいる。