私はインターネットの仕事をしているのでオンラインバンキングを極力使わないようにしている。お金の出し入れは必ず現実の世界にある銀行に行っている。インターネットバンキングでお金の送金などをする時は、残金が余り残らない口座を使うことにしている。
2年ほど前に自家用車を買い換えた。その時、数百万ぐらいの支払いを現金でしようとしたのだがトヨタの販売店から振り込みでお願いしますという依頼があった。前回の自動車は現金で支払ったのだが。この時は、銀行に夫婦二人で出向いて大金を引き出した。
老人が一人で銀行に行って100万円以上の現金を引き出すのはリスクが有り過ぎる。窃盗犯は銀行から出てくる老人を狙う。そのリスクを十分認識して対策を用意しておくことである。
大金を1人で持ち歩くのはリスクがある
仕事で銀行には月に2、3回行く。銀行のATMを使うのだが、老人が100万円ぐらいをATMで引き出すのを何度も見ている。付き添いもいないで1人で100万円を引き出して持ち歩くのだ。この老人にとって100万円は大金ではないのかもしれない。端から見ていて強盗に後でやられないようにと祈っていた。
大金を持ち歩くリスク
10万円単位と100万円単位の現金の違いは、手持ちで歩く時に財布に入らない事だ。そのため、どうしてもカバンやバッグに100万円の現金を入れて歩く事になる。強盗は、そのカバンやバッグを狙う。老人であれば、追いかけて来れないし力が弱いのでひったくりがしやすい。
最近のニュースでバイクで後ろからやって来てバッグやカバンをひったくる窃盗犯罪が増えているという。銀行から出てきた老人は現金を持っている可能性が高いので窃盗犯にとって格好の餌食になりやすい。
ATMで現金を引き出すシニアも多い。地方銀行や信用金庫ではATMからの引き出し金額を1日10万円までという制限がある。都市銀行のATMでは1日50万円が限度になっている。将来的に65歳、70歳以上のシニアに対し、1日に引き出せる金額や振込金額を30万円にする可能性がある。これは特殊詐欺対策として警視庁が検討している。
老人がATMで50万円を引き出して強盗に合うリスクは高い。窃盗犯にとって50万円は大金になる。老人を狙った人間がATMからお金を引き出すのを見ている可能性はゼロではない。
現金を銀行の窓口やATMから引き出す時の対策
体力に自身がないシニアは一人で銀行にいかないことである。数万円単位の現金ならば、ATMで引き出す。窃盗にあっても数万円であれば、被害は少ない。数十万円以上の場合は、家族の誰かと一緒に行く。一人は狙われやすい。シニアでない人が付き添えば、強盗に合うリスクを軽減できる。
シニアは毎日大金を使わない。銀行に行って現金を引き出す回数を極力減らす。3ヶ月に1回50万円を引き出せば、毎月銀行に行く必要がなくなる。付き添いを家族に頼む回数も減る。老人は弱者になるので窃盗犯にとって良い餌食である。
日本の銀行と現金取引の安全性に対する疑問
日本は安全でなくなりつつある。米国の銀行でドルを引き出す時は、窓口にいる担当員がお金の取り扱いで必ずその上司に確認と承認をその場でしてもらって現金を手渡す。銀行で働いている社員でさえも信用していないというか、性善説ではなく性悪説で運用されていると言う事だ。
日本の銀行は、窓口の担当員がお金を手渡す時に上司の確認や承認などを受けていない。
銀行のATMが置かれている場所や窓口ロビーでもセキュリティ面で甘い感じがする。お客様を助けるサポートスタッフは複数人いるが、ガードマンは一人ぐらいである。米国では複数人いる。安全対策と意識の面で日本は昔の感覚のままでいる。老人が100万円を引き出して一人で持ち歩くという感覚も日本は安全だから大丈夫と思っての事だろう。
私は財布に入らない現金は持ち歩かない事にしている。どうしても大金を持ち歩く時は家内と一緒に現金を持ち運ぶ。一人と二人ではリスクの面で相当違うからだ。
結論
老人が大金の現金を持ち歩く行為は危険を誘う行為であると認識すべきである。現金を引き出すときは家族の付き添いをリクエストする。現行に行く回数を極力少なくするために3ヶ月に1回ATMから50万円ぐらいを引き出しておく。その時だけ、家族の付き添いをお願いする。