緑内障の視野欠損で目が不自由になるとどんな事が起こるのか?

緑内障で右目上半分が見えにくくなっていると歩道を歩く時につまずいたり歩行者にすれ違ったりする時に触れてしまう。目からくる感覚が鈍くなって距離感がつかめなくなってきている。足の筋肉は大丈夫だが、目から来る距離感を測る機能がダメになってきているように感じる。

目の病気で緑内障と白内障は多くのシニアに発症する。私の緑内障はもう25年間も病んでいる。まだ、治すことが出来ない病気である。毎年緑内障で視野神経が壊れて行っている。66歳になって右目上半分、左目右上隅一部が見えなくなっている。点眼液で病気が急激に悪化しないようにしているが、確実に少しづつ悪くなっていくのが分かる。68歳になった今の症状はこんな感じである。

  1. 右目の焦点部分の一部が見えなくなり、右目だけで新聞や本の文字が認識できなくなる
  2. 両目の上半分は既に視野欠損で見えなくなっている
  3. 年々少しづつ見えていた視野が狭まってくる
  4. 眼圧を下げるため、2種類の点眼液を今年から使い始めた。眼圧は下がって正常範囲になっている。
  5. 右目に白内障の症状が出始めた。緑内障になると白内障になりやすい。
  6. 自動車の運転で支障はあまり出ていないが信号機を見落とす回数が増えた。
  7. 下を向いて歩くと前方から歩いてくる人にぶつかりそうになる。つまり、見えていない。

下を向いて歩いていると前方から人が歩いてくるのが見えない。直前に成って前に人がいると気付く。歩くときは出来るだけ前方に目を向けて歩かないと前からやってくる歩行者にぶつかってしまう。自動車を運転している時、時々、目を上にして信号機を見ないと信号機の色が分からない。時間の問題で自動車の運転を諦めねばならなくなる。

目が不自由な老人の気持ちが緑内障の視野欠損で理解できる

足元が怪しくなる感じは緑内障が悪化してきて視野の範囲が狭くなってきてからである。駅の改札出口で多くの乗客が行き交う。行き交う相手の動きを察しながら自分の行きたい方向に足を向けるのだが、距離感覚が鈍りすれ違い時にぶつかりそうになる。

五感機能の一部が老化し始めると普通の行動ができなくなる。今まで問題になっていなかった動きに問題を発症させる。老人になると視覚による認識力が衰えてくる。視野が狭くなることで体の動きをうまくコントロールできなくなるのが悔しい。

緑内障

緑内障は非常に多い病気で、40歳以上で5%、60歳以上では1割以上の患者がいます。残念ながら日本の失明原因一位となっています。患者は多いのですが、緑内障の失明率はかなり低く、早期に発見して適切に治療を受ければ、生涯視野と視力を保てる病気です。(引用先:公益社団法人 日本眼科医会

目が不自由になるとこんな事を経験する

緑内障で視野が狭くなると行動面で不自由なことを感じ始める。(左目右上一部の視野欠損;右目上半分の視野欠損)

  1. 文字を読む時に流し読みができなくなる
  2. 見える範囲が狭くなるため目を動かして見えていない範囲を見ることになる
  3. 下を見て歩くと前方から歩いて来る人に気が付かなくなりぶつかる
  4. 駅など階段を降りるときの距離感が分かり難くなる
  5. 自動車を運転している時、交通信号機を認識するために意識して目を上にして見る必要がある

日常の生活が出来ないほど酷くないためまだ救われているが後10年経てば視野範囲がもっと狭くなる。その頃には自動車を運転するのがリスクになる。

緑内障は現時点で治せる治療方法がない

自分の死期は分からないが、緑内障で視力と視野を失う年齢は予想できる。あと、10年経過したら自動車の運転は無理。外を歩く上では問題ないが、左目で物事を見るという生活になる。右目の視力と視野は期待できない。75歳以降の生活は視野欠損で快適さを失う。

左目だけで生活をする状況を素直に受け入れるしかない。精神的なストレスは現実を受け入れるだけで無くなる。右目は見えないがまだ左目の視野が残っているから大丈夫という考え方で余生を楽しみたい。多くのシニアが多かれ少なかれ緑内障を患う。それに気がついていないだけかもしれない。

緑内障も白内障も老化の一部である。白内障は治療できるが、緑内障はまだ治療で治せない。その事を素直に受け入れるしかない。

年を追うたびに緑内障は悪化してくる

ザラカムという点眼液を1日に1回目に入れている。眼科で年2回ほど視野検査を受ける。今やれることはこれだけしか無い。緑内障は神経の病気であるため治せない。点眼液で悪化を遅らせるだけしか方法がない。年々症状は悪くなる。視野の範囲が毎年狭くなって行く。

10年後、76歳になる私の視野はどうなっているのだろうか。不自由に感じることが沢山起きてくると思う。不自由さに直面するたびに拒むのではなく、受け入れてどうそれを迂回できるかを考えねばならない。老人にとって体と五感機能の老化は宿命であり避けることが出来ない。ただ、受け入れるしか無い。

結論

緑内障の視野欠損で目が不自由になると年を追うたびに行動面で不自由を感じ始める。老化現象とともに視野が狭くなることで生活を以前よりも注意しながら行動をすることになる。見える範囲が狭くなると歩行面で問題を起こす。歩く時に下を向いて歩くと前からくる歩行者にぶつかる。視野欠損で見えなくなった範囲を補う生活に慣れる必要がある。