メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します。 単に腹囲が大きいだけでは、メタボリックシンドロームにはあてはまりません。(引用先 Eヘルスネット 厚生労働省)
特定保健指導の動機づけ支援案内書はメタボリックシンドローム予備軍の対象者に送られる。対象者は腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクで判定される。判定基準の詳細はこちらのPDF資料で説明されている。横浜市国民健康保険では、内臓脂肪の蓄積に起因する高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病をみつけ、生活習慣の改善、病気の予防を目的とする「特定健康診査」を無料で実施している。私は毎年この無料サービスを利用して健康診断を受けている。
その健康診断で腹囲が基準値よりも85cm以上(86cmで1センチオーバー)と空腹時血糖100mg/dl以上(101mg/dlで1mg/dlオーバー)であったため、特定保健指導の動機づけ支援案内書が送られてきた。自分自身はメタボリックシンドロームの予備軍ではないと自覚しているため驚いた。確かに60歳を過ぎると体を積極的に動かす活動が減るために肥満になるシニアがいる。
でも、既に生活習慣病対策をしている人にとってこの案内は余計なお世話になる。この案内書が届いたからと言って義務的に受診しなければならないということはない。必要と思う人だけが利用すれば良いだけである。少なくとも私はその必要がないと思っている。
私は肥満なのか?
自分は肥満体なのかどうか。周辺の人が皆太っていると肥満体であることに問題意識を持たないし、肥満ではないのではないかと思い始める。米国人は多くは肥満体である。その肥満の度合が日本人の肥満と比べようがないほど酷い。お腹が出っ張っているのが普通に思える。
日本で太っているシニア男性はおへそ辺りを中心にお腹が出ている。それが体型としてはっきり分かる。お腹だけでなく体全体が太っている人もいる。細い人は自分を基準に痩せている、太っているを判断しやすい。私は自分の体を見て肥満体であるとは思っていない。普通の体でお腹も減っこんで正面から見て筋肉が見えている。一つだけ残念なのがおへそから横腹辺りに贅肉がだぶついている。摘めば贅肉があるのが分かる。
腹囲 85センチ以上(男性)、またはBMI 25以上(最初の判定フィルター)
腹囲の図り方はおへそを中心に横周りを測る。ウエストはお腹周りの一番細い部分で測る。腹囲はおへそのあるラインで測る。この違いを理解する。一つ疑問があるのは体が大きい人は自然と腹囲のサイズも大きくなるはず。85センチ以上になるのが当たりまえ。
そこでBMIの数値が出てくる。BMIの標準値が22。標準範囲が22±2.2である。18.5から24.9の範囲にあれば問題無し。私の場合はこんな数字になる。
- 身長 178.9cm、体重 75kg
- BMIの出し方 75kg/1.789*1.789=BMI 23.4 (体重kgを身長mの二乗で割った値)
- BMI値では標準範囲にある。
腹囲が1cmオーバーで第一判定フィルターに引っかかる。
空腹時血糖値、脂質、血圧、喫煙歴(追加判定フィルター)
第二判定フィルターで引っかかったのが、空腹時血糖値。
- 空腹時血糖 110mg/dl以上 又は HbA1cN 6.0%以上
空腹時血糖値が111mg/dlで1mg/dlのオーバー。HbA1cNは5.5%であったので問題無し。第一と第二の判定フィルターで引っかかったため、動機づけ支援対象者となった。
脂質や血圧も問題なし。喫煙歴はタバコをしないので問題無し。
ちょっとした数値の違いでメタボリックシンドロームの予備軍対象者になってしまったのだが、これから言えることは体重をもっと落とせということである。現在、75kgであるので個人的に3kg落としたい。出来るだけ苦痛を伴わない方法で3kgを落とす努力をしている。1ヶ月1キロ落とし続ければ3ヶ月間で3kgを落とせる。
肥満を改善する2つの方法(食事と運動)
腹囲を3センチ減らすために摂取カロリーを調整する必要が出てくる。腹囲1センチを減らすために脂肪1キログラムを削減しなければならない。脂肪1キログラムはカロリー量として7,200カロリーになる。
脂肪1kgを消費するには
脂肪細胞の約8割は脂質(あぶらの塊)ですが、残り2割ほどは水分や細胞を形成するさまざまな物質で構成されています。 これを踏まえて計算すると脂肪1kgを消費するのに必要なエネルギー(カロリー)は、9kcal×1000g×80%=約7200kcal 程になります。(引用先 タニタ カロリーとは)
3ヶ月間で腹囲を3センチ減らすには1日何カロリーを減らせば良いのか。
腹囲3センチx7200カロリー=2万1600カロリーを3ヶ月で削減することになる。
21600カロリー / 3ヶ月 / 30日 = 1日 240カロリーを減らせば良いことになる。1日240カロリーを減らす手段として
- 食事
- 運動
という手段がある。日々の摂取カロリーから240カロリーを食べる量を調整して減らす。または、運動で毎日240カロリーを日々の消費カロリーに追加する。どちらの方法も毎日意識して継続しないと効果が出ない。
私はスマホアプリ、あすけん、を使って日々の摂取カロリーを調べている。あすけんアプリは目標体重になるための1日の摂取カロリーを教えてくれる。その目標値を越えない食事をするだけである。食事と運動を加味できる仕組みになっているので地道にデータをインプットしていけば良い。
間食でお菓子を食べているならば、間食のカロリーを減らせば良い。ちょっと我慢すれば達成できる範囲でh無いだろうか。
結論
横浜市から郵送された特定保健指導の動機づけ支援案内書は余計なお世話と受け取る人がいる。生活改善の指導で肥満体質を改善する目的で提供されているのだが、既に生活習慣病を予防している人にとって意味がない。私が動機づけ支援の対象になった理由は腹囲が85cm以上であったからである。実際は86cmで1センチオーバーと空腹時血糖値が基準値より1mg/dlオーバー。たったそれだけである。ほとんど誤差範囲ではないか。
生活習慣病の予防として週2回スポーツジムに通い筋トレを2時間ほど行っている。毎日7キロから10キロ歩く。間食をしない。甘いモノは意識して避けている。身長179センチ、体重75キロ、BMI23である。年4回赤十字の献血検査で正常値を維持している。こんな生活習慣を実践しているのだが、腹囲が86センチであるために特定保健指導の動機づけ支援の案内対象者になる。
理想の体重は73キロなのでその目標に向かって運動であと2キロ体重を減らそうと努力している。動機づけ支援の案内書は義務ではないので利用しないことにした。
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